
(2)神川総監督率いる代表 和泉、髙橋、室屋が出場
一足早く7月2日、神川JAPANがイランとの初戦を迎える。神川明彦総監督の下、2大会ぶりの金メダルを目指し2013年12月から始動した今チーム。明大からは、DF髙橋諒(文4=国見)、室屋成(政経3=青森山田)、MF和泉竜司(政経4=市立船橋)が選出。昨年9月には同世代のU21日本代表と引き分けるなど実力は本物。そんなユニバシアード代表の集大成となる今大会のチームと展望を紹介する。
“戦えるチーム“だ。神川監督が率いる代表チームの軸は、明大と同じ3原則。「球際・運動量・切り替え」だ。「闘争心とか勝利への執念は体中から、チーム全体から湧き出る。そんなものを求めていきたい」。就任時にこう語ったように、メンバー発表時までに約2年間で実に86日間チームを招集し、3原則で“戦えるチーム”に仕上げた。「今回は前回のチームには技術面という所では劣るかもしれないが、ハードワークとか必死で戦うメンタリティーの強さというのは負けない」と室屋。プロ内定選手3人、J注目で大学屈指の選手が集まる今チームに、勝ちにこだわりチームのために戦うことは確実に浸透している。その中で各々の個性を出していくチームを止めることは難しい。昨年9月には同世代プロ選手が集うU22日本代表に引き分けるなどチームとしての実力を証明してきた。
こだわるのには理由がある。2003年の韓国・テグ大会。神川監督はコーチとして優勝を経験。当時のチームも岩政大樹(学芸大卒=現ファジアーノ岡山)を筆頭にチームのために戦える集団だった。「最後はやっぱり選手なので。優勝をもぎ取るのは選手なので。チームのために動ける選手がいて、一人一人の力は見劣りするにもかかわらず金メダルを奪い取って帰ってきたというのを経験している以上、このチームもそうであってほしい」。神川監督はこの思いを、今チームに託した。後は選手が2003年と同じ韓国のピッチで表現するだけだ。
13日の決勝までの道のりは12日間で6試合をこなす厳しい日程だ。ターンオーバー制を用いることが、予想される。対戦経験がなく、未知数の相手も多い。その中で重要なのは全員が3原則の下、自分たちのサッカーができるかだ。また順当に勝ち進めば、開催国・韓国との対戦も予想される。今年3月のデンソーカップ日韓戦では1-2と負けているだけに、今までの築いてきたサッカーの真価が問われるだろう。宿敵・韓国を破り、前回大会では現在A代表の谷口彰吾(筑波大卒=現川崎フロンターレ)などをそろえても勝ち取れなかった金メダルを奪う。
[西田理人]
日付 | 対戦相手 | 会場 | キックオフ時間 |
---|---|---|---|
7・2(木) | イラン | Jeongeup Public Stadium | 16:30 |
7・5(日) | ブラジル | Yeonggwang Sportium Football Feild | 11:00 |
7・7(火) | マレーシア | Jeongeup Public Stadium | 11:00 |
日付 | トーナメント |
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7・9(木) | 準々決勝(グループB・1位or2位) |
7・11(月) | 準決勝 |
7・13(土) | 決勝 |
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