関東大学選抜Aが湘南ベルマーレにドローと健闘/関東大学選抜候補トレーニングマッチ
候補選手の中でも明大勢は躍動した。メンバー変更によって選出された道渕と柴戸は両名ともスタメンでの起用だった。道渕は日の浅さという障害を軽減するために能動的に声を出していき、チームをまとめていた。以前からのケガのため前半終了と同時にピッチを出る。しかし後半は相手に攻められることが多くなるスタートとなり、再度道渕を投入。1試合に2度出場と監督からの信頼は厚い。柴戸はフル出場となった。前半は攻撃にも参加していた柴戸だが、「球際だったりボールを奪うところが自分の長所」(柴戸)と後半はラインを下げてのプレーが多かった。2年生ながら攻守で貢献し「プロの選手にも通用する部分もあり自信になった」(柴戸)と本人も手応えを感じていた。服部は後半の約30分間のみの出場となるも、出場と共にピッチ上には服部の声が響き渡った。声で周りを動かすことが持ち味の服部らしいプレーと約30分間守り切ることで選抜へ大きなアピールをした。最近の明大での活躍が評価され候補メンバーとなり駆け上る服部だが、「足元をすくわれないように、明治の中でも丁寧にこれからやっていかないといけない」と抜かりはない。
明大の選手が各々の役割を果たし選抜メンバー入りに向けて多分に活躍した。だが来月の天皇杯予選へ選手たちは気持ちを切り替えている。ユニバーシアード日本代表、関東大学選抜候補とさまざまな状況に置かれている明大だが、もう一度一つにまとまることが求められる。昨年は天皇杯予選で優勝しているが、2回戦でJ1・ヴァンフォーレ甲府に惜敗した。連勝が続き調子を取り戻した明大。プロとの対戦を今年も実現させるため、まずは天皇杯予選連覇を目指す。
[渡邊弘基]
道渕
「(試合を振り返って)今までの明治と違って、パッと集まって練習していないメンバーだったから、そこで試合前に意識したことはしっかりコミュニケーションを取って、特に守備の所で自分からコーチングして周りを動かし連動してボールを奪えるようにすることを意識していた。それも監督から下がらないように指示があって、それを声という形で実行して上手くでき、それが結果に繋がったのだと思う。(チームとしての試合の手応え)急に集まったメンバーにしては噛み合ってない感じがしなかったのは個人のコミュニケーション能力が高かったからで、ぎこちなさとかがなく出来た。(個人としての手応え)周りを動かすという点では意識的にやったので結構出来たと思う。攻撃の部分では今日はあまりゴール前に入っていく回数が少なかったので、もっと前でポジション取っていきたいですし、もう少しゴール前で仕事出来るようにしていきたい。(もともとバックアップメンバーとして選出された中長い出場時間だったが)最初は自分のケガもあって45分間だけ出すと言われていたけれど、急遽試合状況からだと思うけれど後半も出ることになり、もっと出たかったけど出れて良かった。(明大とは異なる選手とプレーしてみて)明治の選手はもちろんクオリティーは高いけど、それに劣らないくらいのクオリティーを持った選手たちとやれた。もともと持ってる能力だったり頭を使ったりする能力も高くスムーズに違和感なくプレー出来た。(収穫は)プロ相手に引き分けられたってことと守備で11人が奪い方などを意思統一して出来た。また攻撃面でも動きだしであったり選手同士のつながりというものが急に集まった中で出来たので収穫になったと思う」
服部
「相手の技術が1人1人高かった。即席チームだったので細かくは話せなかったけれど、DFラインをキーパー中心にコントロールして守備から入った。三浦コーチが監督なので明治とあまりやることは変わらなかったので、僕的にはすごくやりやすかった。(持ち味は出せたか)自分のストロングポイントである声でみんなを動かしてシュートを打たせないというところ。キーパーコーチも三浦さんもそういうところをキーパーに求めていたので、自分としては30分という短い時間ではあったけれどしっかりアピールできたと思う。0―1という負けている時間帯で入ったので点を取らないといけないというのがあった。しっかりDFラインを高くして、高い位置でボールを奪えればショートカウンターができてチャンスが増えると思っていたので、しっかりラインを高くして前からプレスに行くというのを心がけてやっていた。(チームの連携は)集まってすぐ自己紹介もしてコミュニケーションは取れていたので、ゲームの中でもやることが明確だったのでコミュニケーション不足というのは全然感じられなかった。1回目にしてはよかったと思う。(明大での活躍で今回の招集となったと思うが)うまくいきすぎているとも思う部分もある。足元をすくわれないように、明治の中でも丁寧にこれからやっていかないといけないと思う。(天皇杯予選に向けて明大のチーム状況は)リーグ戦とかでも点があまり取れていないという現状があって、あとDFラインの強化というのをキーポイントに上げている。決定力を上げるのとDFラインとしては前期に失点が多かったのでしっかりコミュニケーションを取って、アミノバイタルでいい流れできていてリーグ戦も最終節は勝てた。ディフェンスの強化もDF陣としてはしっかり話し合ってやっている」
柴戸
「相手がプロでこちらはぱっと集まったメンバーということで難しさはあったけれど、それぞれ個が発揮できてうまく連携して攻撃や守備ができたのでよかった。(後半は下がってのプレーが多かったが)守備で前半あれだけやられていたので守備しながらリズムをつくっていこうということで、Wボランチの小林選手(早大)と連携しながら、彼は攻撃的な選手なので自分が守備を頑張って後ろからつくっていこうという意味で少し後ろからプレーするようにした。いつもああいう感じだったのでやりやすさ的にはあまり変わらなかったのでやりやすかった。(持ち味は発揮できたか)球際だったりボールを奪うところが自分の長所だけれど、プロの選手にも通用する部分もあったしそういう部分は自信を持っていいのかなと思った。自分の力を発揮できたのでよかった。周りの選手のサポートもよかったので、相手の状態とか守備の仕方を見ながらプレーが出来たと思う。(このチームでも結構できた部分というのは)ぱっと集まった中でも声を掛け合って連携の部分だったらつながって近い距離で崩し合ったりできた。攻撃に関しては技術もあるし連携の部分ではよかったと思う。守備の部分では前半うまくいかない部分や間をつかれて攻撃で押し込まれるというシーンもあったけれど、徐々にコミュニケーションも取れて後半には改善できたと思う。(このレベルでもやれるという手応えは)今日やってみてそこは自信になった。(急き追加招集となったが)選ばれたことはすごくうれしく思うし、追加招集だからどうということはないので選ばれたからには全力で自分のできる最大限のプレーをしようと思って今日に臨んだ。試合に出れるのはありがたいことだし90分の中で何ができるかを考えた時に、自分の長所を出す時間は増えるので90分出させていただいたことはうれしく思う。(今回得たものは)コミュニケーションの部分でぱっと集まった中でも伝える力というのはすごく大事だと思うし、うまくいかない時にいい方向に持っていくためにコミュニケーションを取るということは、プレースタイルだったり方針が違うチームの選手が集まって伝える力はとても大事だと感じた。明治に帰ってもコミュニケーションや伝えるという部分はもっとやっていかなければいけない部分かなと思った。(明大は次に天皇杯予選があるが)今ユニバで何名かいない選手もいるけれど、今いる選手で練習をどれだけ厳しくやれるかというところ。戻ってきて天皇杯予選戦うとなった時にまた一緒にやっていなくてうまくいかない部分もあると思うけれど今やっている選手が中心となって、天皇杯予選もうまくいかないこともあると思うし、そういった中でも勝ち切る力というのをこれからの練習の中でつけていければと思う」
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