予選1位通過で決勝トーナメントへ/東日本大学選手権

2015.06.26
予選1位通過で決勝トーナメントへ/東日本大学選手権
 幸先の良いスタートを切った。大会初日は予選グループを1位で通過。決勝トーナメント進出への切符を手に入れた。大東大戦では、苦戦する場面も少なく、顕在のコンビバレーで得点を重ねストレート勝ち。続く八戸工大戦では、1年生を含めたBチームで挑み、強気なサーブで圧倒し相手を20点まで抑えて勝利した。

[大東大戦]
 終始流れをキープした。第1セット、立ち上がりから加藤寛樹(政経2=創造学園)、川村悠希(政経2=雄物川)のブロック、小林凌(政経3=桐生市商)のクイックスパイクで4点を先制。その後も目立ったミスもなく順調に点を重ねた。更に、エース與崎風人(政経4=鹿児島商)が3枚ブロックの上から鋭いスパイクをたたき込みチームの熱を上げた。持ち味のレシーブでつなぎ、相手を引き付けないコンビバレーでこのセットを奪取。第2セットは大東大のスパイクで崩され、次の攻撃の対応が遅れてしまい点を奪われた。一時は4―6と遅れを取ったが、加藤のスパイクで2連続得点し、体勢を立て直した。與崎の勢いあるサーブに、一本で返ってきたボールを川村がダイレクトに相手コートへたたき込む。そこからリードしていくと、與崎・加藤を中心にコースを狙ったスパイクで得点を重ねていった。相手のミス連発もあり、最終スコアは25―17と差を付けこのセットも制し、1試合目を難なく勝利した。

[八戸工大戦]
 1年生の活躍が光った。2試合目は1試合目と大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ。第1セット、廣田祐也(商1=県立岐阜商)は1年生ながらも、2枚ブロックの上からスパイクをたたき込むなど高さで圧倒。「思い切ってやることができた」(廣田)と、初めての公式戦で自身の力を発揮した。同じく1年のリベロ・小川智大(政経1=川崎橘)も安定したサーブカットでチームの攻撃に貢献。25―16でセットを先取した。続く第2セットでは、辰巳遼(文2=清風)の大穴を狙ったフェイントを皮切りに、流れをものに。山中奏(法3=駿台学園)は「サーブは良い感じに入った」と思い切りの良いサーブで崩し、明大が攻撃しやすい返球を生んだ。その後も多彩なコンビでスパイクを決め、25―19と勝利した。

 明日から行われる決勝トーナメントに向けて良いスタートダッシュを決めた。瀧野頼太主将(政経4=創造学園)は「明日からは一戦一戦が落とせない勝負」と決勝トーナメントではより一層の緊張感が求められる。また、八戸工大戦はAチームを温存しBチームで挑んだ試合だったが、一人一人が明日からの試合につながるようなプレーを見せた。「もう一回その感動を」(瀧野)。チーム全員が意識を統一し、2年ぶりの優勝へ向けて大きく前進する。

[長谷川千華]

選手のコメント
瀧野

「今日はいろんな選手を使ってみんなで戦っていこうと思った。明日からは一戦一戦が落とせない勝負になってくるので、今日はそのための準備になった。それでもミスがまだ多い。防げるミスを減らしていけばもっと楽に勝てる。動きとかは悪くないので、あとは一つのミスが勝敗を分ける。そこの意識統一をしたい。(メンバー内に)ケガ人は多いがその中でもプラスに考えて、層の厚さを応用させたい。代わりに入る選手がどれだけ活躍できるかで、チームとしても底上げになると思う。大東大戦の後半がそうだったが、クイックに対してどうブロック、レシーブ、サーブを返していくかがカギ。二年前に東日本で優勝して、自分たちはその感動を味わっている。もう一回その感動を、次は後輩たちに味わってもらえるように頑張りたい」

與崎
「一応本番は明日からということで、今日は確認事項とかをしっかりやっていこうとなっていた。明日への準備といったところ。内容についても良くもなく悪くもなかったし、明日につながればいい。これから戦うところはセンター陣が強くなると思う。そこはセンターをしっかり認識すること。一枚で勝負する練習はしてきたので、それを試合で出してくれれば形になる。セッターが代わって、バックアタックなり時間差なりコンビの面でできることが増えた。そこがうまくはまれば綺麗に回るローテーションだらけだと思う。そこはセッターの使い方次第だと思う。明日から相手も少しずつ強くなってくるので、そこをうまく使いながら、サーブで崩してブロックで仕留めていきたい」

山中奏(法3=駿台学園)
「Aチームの温存ということで出ることになり、センターの控えが一人しか来ていなかったので、いつも練習していないポジションを任された。(ミドルブロッカーは)高校まではやっていた。スパイクはあまり決めることができなかったが、サーブは良い感じに入った。明日からはピンチサーバーに戻るので、良い調整にはなった。(普段ピンチサーバーとして入るとき)みんなが積み上げてきた中で、途中から入るのはプレッシャーが懸かる場面というのが結構多い。外にいても中に入っているような気持ちづくりをすることを心がけている。(対八戸工大戦は)相手も相手だったので、プレッシャーというのはなかった。でも出れる機会は少ないので、楽しんでやろうと決めた。点差も離れていて、ミスをしても大きく影響しないと思い切りいけた。(チームの雰囲気)2年生がけっこうしっかりしているので、チームを引っ張るというのはあまり気にせず、思い切りやることができた。(決勝トーナメント)僕はただ良いサーブを打つということしかない。大事な場面で入ると思うのでしっかりそこで良いサーブを打てるようにしていく。チーム状況的にはあまり良い状況ではないが、ブロックは重点的に練習してきたので、ちゃんとワンタッチを取れるようにと心掛けていると思う。ワンタッチの本数やシャットアウトの本数が増えてきている。ピンチサーバーだと1セットでも2本とか、続いた分しか打てないが、スタメンで入ったことで試合の中で練習ができて良かった。明日以降につながる。これからは力あるチームとあたるので、ひとつひとつを無駄にしないでいく」

勝俣輝一(営2=荏田)
「良い形で勝てたことは、明日につながると思う。どこが勝負かと考えてしまうと優勝は目指せないと思うので、チーム一丸となって戦っていけたら。自分のプレーについてはついていたかなと。打てないなと思って、崩そうとしたボールが決まったりが多かった。思ったように試合ができたなという部分はある。BチームはAチームといつも平日でゲームしている。慣れたメンバーだし、でも公式戦ということもあって緊張はあった。(東日本インカレで公式戦初出場)負けたら終わりのトーナメントと違って、予選リーグだったのでプレッシャーもなくやりたいようにやれたのが良かった。得点源になれたというのもついていたからかなと。自分は高さはあまりないので、しっかり抜いたり、ブロック抜いたり、ちょこまか動いたりとかが持ち味だと思う。川村みたいのじゃないです(笑)。そこも出せたんじゃないかなと。ストレートのコースを打てたりだとか、時間差もだいぶ決めることができた。試合に出ても出なくても、チームとして優勝できるように頑張っていきたいと思う」

辰巳
「リーグ終わってからずっとこの試合のためにみんな練習してきたので、心の準備はできてた。しばらくはこのチームでやってきたので問題ない。(目標にしてたこと)1年生が2人入っていたので、2・3年の上級生がしっかり2人が気持ち的に楽にできるように考えてやった。廣田がスパイク決めたら、ナイススパイクと言って、小川がサーブカット返したらしっかり良いプレーを踏んだ。小川もレシーブ良かったし、廣田もしっかり2段トスしてくれたので良かったと思う。他のメンバーは、小野寺さんとか山中さんは3年生ということで、自分たちに声をかけてくれた。同級生も2人いたのでやりやすかった。しっかり自分たちのムードを作ってできた。自分たちのミスで点を失ってるので、そういうミス無くせばもっと点差広げて楽なゲームできたと思う。(課題は)パスが割れた時に、コンビをつかうのか高いトスに変えるのかっていうコミュニケーションをできたらいい。パス乱れた場面でしっかりコミュニケーションを取る。明日が勝負だと思う。明日勝って、明後日も勝って決勝に勢いづけたい」

廣田
「公式戦は初めてだったので緊張した。今回Bチームだったので、2年生とで思い切ってやることができた。(スパイクは)狙った。インナーとか穴があった。60パーセント。残りは、1年生らしく声出してフレッシュさを。高校では自分は上の立場だったが、今は1番下の立場なのでとりあえず声出して思い切りやること。まだ力がないので、これから力つけてブロックを飛ばすようなスパイクを打ちたい。ブロックの上からだけじゃなく、コースとかインナーとかも。ブロックアウト取ったりして、決め方いろいろつくっていって決めやすい状態にしたい。與崎さんは上手いので。高さが変わらなくても上手さがある。初めてだったので、緊張したけど、とりあえず出れたってことは嬉しかった。(次戦は)まず試合に出ることを目標に。出たら1年生らしく思い切りやってチームに貢献できるようにしたい」

小川
「楽しかった。みんなリラックスしててよかったと思う。サーブレシーブが何本か来た中で1本乱れてしまったので、その1本を突き詰めていきたい。(スパイクは)あまり自分のところに来なかったけど、着たボールはそれほど強いボールじゃなかった。とにかく1年生らしくしゃべるということができた。相手のスパイク、自分のところに来たボールは落とさないというのがまず第一。その次にチームを後ろから支えるというのが目標」