初戦敗退も世界へ向けて手応え/全日本選抜選手権

2015.06.22
 世界への糧とする。シードで準々決勝から登場の大山博貴(営3=仙台育英)は日本代表経験を持つ松本(警視庁第六機動隊)と対戦。0-10のテクニカルフォール負けで完敗したものの、多くの国際大会経験を持つ相手から収穫も。この経験を力に、来月に控えるアジア・ジュニア選手権ではメダルを目指す。

 準々決勝で対戦したのは、日本代表の常連で全日本優勝経験もある松本。試合は一回り近く年齢が上の相手に「技術でやられた」と何度もタックルを取られ序盤から防戦一方に。バックを取られてからは粘りを見せ大量失点こそ免れたものの、小刻みにポイントを奪われ最終的に0―10のテクニカルフォール負け。7月のアジア・ジュニア選手権を前に勢いをつけたいところだったが、経験豊富なベテランの前に完敗を喫した。

 それでも世界へ向けての収穫はあった。相手の松本に対し「何がすごいというか、基本ができている」と、その強さを肌で実感。長年世界を相手に戦ってきたベテランのスキの無さを挙げ、世界で戦うための極意を学んだようだ。来月は自身初の国際大会に挑むが「メダルが欲しい」と表彰台に向けて意欲十分。全日本での経験を糧に、世界の扉をこじ開けてみせる。

[本永雅敬]

試合後のコメント
大山

「(ベテランに完敗)技術でやられました。技術がまだまだ。(1度タックルを取ったが)取れたかなと思ったんだけど、切られてしまって。焦らずにやろうと思ったんだけど、ああいうところで焦ってしまった。組み手が全然できないって多賀先生にも言われた。(JOC杯などで結果を残してきて自信は)あまり。正直レベルが違うなと思ってたから。JOCもリーグ戦も勝てるだろうっていう相手に勝っただけだから。勝つ気ではいたけど、相手の方が強いかなとは思っていた。(相手の松本は)何がすごいっていうか、基本ができてる。自分は結構雑なので。はまると強いんだけど、はまらないと何もできないから結局そういうところだと思う。(課題は)タックルの切り。タックルの切りができれば変わると思うんだけど。スタミナは大丈夫。これからも体力落とさないようにしっかり練習していく。(夏のインカレに向けて)入賞は絶対にしたい。(特に注意する相手は)白井とか村山とかの全日本に出てるメンバーもだし、出てないメンバーにもいる。(アジアジュニアに向けて)メダルが欲しいかな。初めての海外だしどんな相手かも分からないから、やれるだけやってみたい」