男女一緒に挑んだ王座 最高の舞台で4年生が引退/全日本学生王座決定戦

2015.06.22
 大学日本一を決める王座決定戦に創部初となる男女同時出場を決めたアーチェリー部。あいにくの雨となったが、悲願の舞台は男子ベスト8、女子ベスト16で幕を閉じた。スポーツ推薦者を擁する全国の強豪相手とも互角に渡り合い、応援に駆け付けた多くの関係者にも堂々の戦いぶりを見せた。

[男子]
 「王座は憧れていた舞台にふさわしかった」(前田悠帆・法4=東福岡)。4年生にとって最初で最後の出場となった王座をベスト8で締めくくった。男子は1番手に今季頭角を現した牧口和樹(政経2=明大中野)、2番手にリーグ戦でも高得点を出しチームを率いてきた上岡慎平(政経4=薬園台)、3番手に絶対的エース前田という布陣で挑んだ。

 1日目に行われた予選の結果により、2回戦は関東リーグ2位の強豪・専大と対戦。格上相手にも肩を並べ、2エンド続けてポイントを奪う。このままストレートで勝ち進むかと思われたが、専大も追い上げを見せ4エンド終了時で4―4と同点。勝負は1人1射の合計点が高いほうが勝利するシュートオフ戦にもつれ込んだ。コール前に前田が応援の選手たちのもとに駆け寄り「行くぞ」と声を掛けると、1射ごとに盛り上がりは最高潮に。射線では「仲間を信頼していたので、もし自分が外しても牧口も悠帆も当ててくれると思って射てた」(上岡)と築き上げてきた信頼関係で勝利を手繰り寄せた。続く3回戦の同大戦では0―6と完敗を喫したものの「納得のいく終わり方ができた」(前田)。試合後には出場した男女の選手が応援に駆け付けた選手、OB・OGに向かい、伊藤達也主将(情コミ4=県立船橋)が「ここまで来られたことを誇りに思います。応援ありがとうございました」とあいさつし深く一礼。男子はベスト8で憧れの舞台を後にした。

 選手のそばに寄り添った。いつも選手のため、部のためを考え行動してきた伊藤主将。今大会もコーチとして選手の近くで「精神的にどれだけ選手を鼓舞してあげられるかを一番心掛けた」。3回戦、0―4と後がない状況で迎えた3エンド目開始前には円陣を組んで「楽しんで気合入れてくぞ」と選手を奮い立たせた。同期からだけでなく「信頼していますし頼りになる先輩なので、リーグ戦のときよりも心強かった」(牧口)と後輩からの信頼も厚い。いつも射線の一歩後ろから選手を支え、団結力のある「最高のチーム」をつくり上げた。

[女子]
 悔しさが涙となってこぼれ落ちた。2年ぶりの王座決定戦に挑んだ明大。同大との2回戦は5―1と敗戦を喫した。出場したのは渡邊里奈(政経3=聖徳大女子)、菊地遥(理工2=春日部共栄)、小林美穂(商2=雙葉)の3人。「かみついていこう」。今回コーチとして参加した前女子リーダーの牛久保早紀(政経4=大妻多摩)が部員にそう声を掛けた。言葉通り1点でも多く勝ち取れるよう、粘り強く的を狙い続けた選手たち。しかし試合が進む中で反撃の機会は訪れずに敗れた。それでも選手たちは「チームのために」という気持ちを胸に刻み最後までプレー。緊張感が走る中で共通していたのは、試合を楽しむ心を忘れないことだった。最後の矢取りから選手が戻ってくると応援の選手たちは、あふれる涙を流しながらも温かく迎え入れ、ねぎらいの言葉を掛けた。その中心にいたのが、常に女子チームの先頭に立ち続けていた牛久保だった。

 まさにチームの精神的支柱だった。「悔しくないと言ったら嘘」。最後の団体戦となった今大会、牛久保はメンバー入りを果たすことはできなかった。それでも気持ちを切り替え、信頼を寄せてくれた選手たちのためにサポートに回った。コーチも後輩に頼まれてのこと。「最後に女子リーダーとして率いていこう」。その熱意は仲間や後輩にももちろん伝わっていた。ただ一人の女子チーム同期の平塚まな(商4=水戸二)も「ありがとう」と、牛久保の今までの努力をたたえた。
 今回の王座で4年生は団体戦を引退する。「4年生にこういう形で恩返しできてよかった」と牧口。戦力としても、一人の人間としても、かけがえのない存在であった4年生は、最後の団体戦を王座という大舞台で終えることができた。また下級生にとって、王座の空気を味わえたことも大きな収穫となった。そして選手たちが常に口にする「楽しむ」姿勢。これは挑戦者として戦う明大を今大会へと導いた大きな要因だ。これからもお互いを理解し合い、助け合いながら、全員で勝利へと向かっていくアーチェリー部。頂点への挑戦はこれからも続いていく。

[板橋洋子・石渡小菜美]

試合後のコメント
伊藤

「リーグ戦の5位決定戦までは一番はらはらしていたんですけど、王座出場が決まってからの1カ月間は結構大変な練習もしましたけど、無我夢中で楽しい1カ月間だったなと思います。昨日の予選あまりいい射が出せず格上と当たることになってしまったんですけど、その中で同点に持ち込んでシュートオフで勝つことができたというのはいい展開だったと思いますし、うちの大学の底力が出せたかなと。そういうところもうれしいし楽しかったです。王座は3人しか射てないのでこの1カ月間はうまい人がどれだけミスせずにうまくなるかというのがテーマとなりました。あとやはり順番に時間を管理しながら射つという難しさがあるので団体戦の練習は意識してしました。メンバーの選考は前田、増田、上岡の4年生3人は何があろうと入れるつもりだったんですけど、最後の1人に牧口か急成長してくれた1年生の高田を出すか迷いました。やはり1年間ともに戦った牧口の方が気心も知れていますし、精神的な面も含めて牧口にしました。(初戦の専大戦は)王座で一番最初の試合で相手も自分たちも緊張はすごくしていたと思うんですけど、とにかくミスをしなかったことが良かったと思います。格上だったので気負うことなく射てたのかなという面もあります。(途中で追いつかれる)個人としてはすごくプレッシャーを感じていたんですけどそれを出してはいけないなと思ったので、本当に楽しく射っていこうと。どう転ぼうとも王座は最後まで楽しんだ方がという気持ちで選手にも楽しんで射っていこうと声を掛けていました。これだけの機会はもうなかなかないので。選手も4―4になってかなり追い込まれたと思うんですけど、吹っ切れてくれたかなと思います。迷いなく射ってくれました。シュートオフだと結構緊張して外せないとなってしまうんですけど、今日は3人ともこの大舞台でいいリズムで射ってくれたなと思います。今日は自分がコーチということで一番選手のそばにいられるポジションになったので、ここまできたら具体的な射形のアドバイスとかよりも、精神的にどれだけ選手を鼓舞してあげられるかを一番心掛けていました。もちろんここまでリーグ戦を戦ってさらに4人王座に選ばれたメンバーで心は強いんですけども、それでも緊張だったり外した時に暗い顔になったりしてしまう時があるので、それを元気づけてリラックスして射ってもらえるようにしました。同大戦は1戦目以上に格上だったので簡単にはいかないかなと思っていました。ただ最終的にはリードされても苦しいというよりは最後まで楽しんで射っていこうという気持ちを強く持つことができたのはよかったかなと思います。もちろん勝ちたくて悔しさは残りますけども、出し切って負けてしまったということなので、楽しんでできたかなと思います。王座の舞台はリーグ戦とは比べものにならない緊張感がありました。ただ応援が集中して応援してもらうのでそういった意味で射っていて楽しい試合だなと感じました。毎年常連で来られるようなチームになってくれれば本当に楽しい思いがたくさんできると思うので頑張ってほしいです。やはり楽しめましたね。緊張もしましたけど。(同期について)人数もそこまで多いわけではないんですけど、下級生のときからやんちゃというか、結構自分の好き勝手な方向に向きがちだったですね。ただそれを矯正したらここまで来られなかったかなと思います。一度やるぞとなったらすごく力を合わせてくれる代だったので、そういったところが結果につながっているかなと思います。本当なら4年生がもっと点数出せるようにしたかったですけど、下級生の急成長もあってもともとうまい代と言われ続けてきた代が最終的にこのような結果を出せたのはうれしいです。してやったぞという気持ちも個人的にはあります。かっちりとまじめにやってきた先輩方に比べて自分たちは柔軟な姿勢で取り組んできたというのがあるのでこういった結果を残せたのはうれしいです。下の代はまじめなで努力家が多いので、それがいい方向に向かえばなと思います。もちろん苦労は多いと思います。手前味噌ですが、上の代が初めて男女王座に出てベスト8まで行けたということをやってしまうと下の代はやりづらい部分がいっぱいあると思うんですけど、それを彼らなら自前の真面目さで乗り越えてくれるかなと思います。(個人的に4年間を振り返って)自分たちの努力もありますが、恵まれていたかなと思います。同期にも恵まれましたし、先輩にも後輩にも全て恵まれたり、運がよかったりというのがあってここに来られたのかなと感じています。いい環境があったからこそこの1年間いろいろ新しいことにも取り組ませてもらえましたし、後輩たちもすごく育ってくれたりということができたので自分たちの努力も評価できますし、恵まれていたなという感謝の気持ちもあります。本当に3年間振り返ってみると楽しかったです。もめたりもしたんですけど、こうやって最後に振り返っていい結果だった、楽しかったと思えるということは確かだなと思います。(ベスト8の主将という立場から後輩に向けて一言)自分が偉そうなこと言える立場ではないんですけども、本当に結果はすぐに出ないと思うのでしんどいことが多いと思うんですけど、楽しんでやることを忘れないでくれればなんとかなるかなと思っています。この3年間アーチェリーを通して学んだのは楽しいことじゃないと人間はやれないと思ったので、もちろん楽なとかではなく、アーチェリーに関しても部の運営に関してもそこをいかに楽しさを考えながらやっていってほしいかなと思っています」

上岡
「始まる前はすごい緊張するのかなと思っていたけれど、始まってみれば足が震えるほどまでは緊張せずに楽しむことができました。最後の同志社戦では10点と6点を射ってしまったのが心残りではあるけれど、格の違いを見せつけられたというか。同志社はグルーピングもすごい小さくてほぼ9点に乗せてきていた。ベスト8以上は一筋縄ではいかないなと感じました。牧口がこれを糧にして、来年、再来年とベスト4以上へ行ってもらえたらと思います。(王座まで)授業もある中で、なかなかメンバーが集まって射つというのができなかったので、そういうところも差になったかなと。明治はスポ薦を取っているわけではないので、その中でいかに上に行けるのかと考えたら、上位に入れたと思うしよかったです。次の代がまた王座に決まった時にはどうやって練習したらいいのかとかを口出しできればいいと個人的には思っています。(順番)練習していく中で2番がしっくりきたのでこの形に。(団体戦)いつも通りの72射とは違って挽回がきかない。今回の場合は失敗したときに心理的なものが大きくて引きずってしまう。緊張とプレッシャーの中いかに8点以内に入れるかというのが難しいところです。逆に本数が少ないということでリーグ戦なんかじゃ勝てる可能性が少ないような格上相手にもセットポイント制になったので番狂わせを起こしたりできるので、ベスト4や決勝まで行ける可能性も十分にありました。(今日の射)昨日は調子が良くて自分の中では良いほうの615点を出すことができたけれど、打って変わって今日は当たらなくてちょっとやばいかなと思っていました。1回戦では9、10点を射ててほぼ9点以内だったので、よく当てられたなと思います。(シュートアウトは)緊張はもちろんしたんですけど、それよりも今までやってきたことをやればいいんだと意識を切り替えてやりました。70mも当たらないわけではないので。2年前に同じ形式で試合をしたときは当てることができなかったけれど、それと比べると今回は自信を持って射つことができました。あとは仲間を信頼していたので、もし自分が外しても牧口も悠帆も当ててくれると寛大な心を持って射てたのが勝因かな。(引退)3年間あっという間でした。終わってみてやり残したことはそんなにないけれど、こうすればよかったなということはたくさんある。幹部代は本当にあっという間。後輩たちにも楽しい経験をしてほしいです」

前田
「王座本番もすごい緊張した中でも楽しくやれたのがよかったです。1回戦勝てたことで、2回戦負けはしましたがすっきり終わることができました。相手の専修大学は関東2位の強豪の大学で、下馬評的にいえば明治は勝てないだろうという中でシュートオフでしっかりと勝つことができて、これからのアーチェリー人生にとってもプラスになったし、アーチェリーを続けても続けなくてもこういう緊張の中で決められたというのは大きい経験になりました。(悪いコンディションだったが)雨が降ると弓に水がついて重くなって矢が遅くなったり、飛行中に雨に打たれて下がったりすることがある。そういうところは照準器を変えて柔軟に対応していったのでそれほど問題ではありませんでした。雨は降っていたけれど風はなかったので大丈夫でした。(今日までは)団体戦で勝つことが重要なので、週3回選手が共通で集まれる日があったので朝から集中して練習してきました。射つ順番は本人の希望や試してみた中で決めていきました。自分は3番手ってずっとなっていて、やりたい気持ちはあったし、みんなもやってほしいということでそれならありがとうということで引き受けました。最後決めれば相手にプレッシャーも掛けられるし、自分が使える残り時間がはっきり分かっているとやりやすいです。1番手2番手は後ろの人に残す時間のことも考えないといけなくて焦ってしまうので。(団体戦の難しさ)1射にかけられる時間が短いので引き戻しができないところと、射線の入れ替わりとかを意識しておかないと時間のロスが生まれてしまうようなところ。個人戦と一番違うのは、チームの合計の点数が出るのであまり緊張しないでできます。助けてくれる仲間もいるので、掛け合いながらできるので終始楽しくやることができる。(今日の射は)大外しはしないものの当て切れなかったという感じですね。アベレージでいうと9点くらいだと思うけれど、もう少し9点を超える点を出していきたかったです。7点以下は射っていないけれど8点を4、5本射っているので、そこが目立ってしまったかな。緊張下でもそういうのはなくしていきたいというのはある。(チームとしては)みんな大きい声を出して応援してくれてうれしかったです。でも王座常連校の応援は洗練されていると感じました。王座に出ることを前提とした大学なので、応援のやることが決まっていて一体感があって、声の通り方も違うと感じた。これから王座で結果を出していこうと考えるならそういうところも整えていかないといけないのかなと思います。(専大戦のシュートアウト前は)間違いなく格上というのはあったので、変に気負わず、戦う時は対等なのだから頑張ろうと声を掛け合いました。今回のようなセットシステムの試合なら勝つチャンスはいくらでもあるので、気合入れて楽しんでいこうとお互いに。応援も巻き込んで、みんなしっかり応援してくれてうれしかったです。外すときは外しちゃうけれど底力はあるチームだと思うので勝つ自信はありましたね。(憧れの王座)憧れていた舞台にふさわしかったです。レベルも高くて、全日本選手権とかのような個人戦の全国大会とはまた違う。盛り上がりを見せる試合で、お祭りのようなニュアンスもあって、本当にいい経験になりました。数少ない団体戦の全国大会でもあるし、本当に楽しかった。(女子の後の試合)女子はすごい堂々と射っていて、相手が強くて負けてしまったけれど、堂々と練習以上の点を出して戦っていたので、男子も負けてられないと思いました。(引退を迎えて)3年生になってから幹部として1年間やり通して、最後に王座ベスト8で終われたというのは満足のいくとまではいかないけれど、納得のいく終わり方ができました。さみしいところはありますが。団体戦が終わってモチベーションは下がるかなと。4年生でアーチェリーを続ける人は全然いないので、一緒に頑張る人がいなくなってしまうので、個人で日本代表とかを目指してやっていきたいと思っているけれどそれを1年間続けられるかというのは自分に強い心が求められると思います。(後輩に)自分たちが出した結果を超えるようなチームになってほしいです。自分たちで言うのもあれだけどこの結果というのは簡単に越えられるようなものではないと思うので、超えてみろ、挑戦してみろというような気持ちでいるし、挑戦してやるという気持ちも持って頑張ってやってほしいです。本当に頑張らないと結果は出ないので。幹部がいい組織運営をして、いい目標を立てて政策をして、それに下の部員が付いてこないと意味がないので、そういうことも総合的に考えていいチームにしてほしいです。次に王座に出るときはもっと多くの応援が集まってくれるようなチームになるといいですね」

牧口
「ベスト8に入れたのと自分がこの舞台に立てたというのは本当にうれしいんですけど、やはりやるからにはもっと上にいきたかったかなと思います。でも本当に満足はしているので、こんな楽しいことやっていて初めてだったので。最初の専大との1エンド目ですごい緊張してしまっていて、足震えていたんですけども、そこからはいい感じに射てました。射って戻ったときに先輩方がいて声を掛けてくれたのはすごいうれしいですし、リラックスできました。リーグ戦の応援も楽しくてよかったんですけど、それと比べ物にならないくらいよかったです。今日は1人に対して全員が応援してくれるので、すごい気分はよかったです。構えているときでも後ろで言っているのは全部聞こえています。いつも通りとか、絶対当たるとか声を掛けてくれるのが一番うれしかったですね。矢取りが終わって帰ってくるときに後ろで校歌を歌ってくれたりして楽しかったです。伊藤主将は信頼していますし頼りになる先輩なので、リーグ戦のときよりも心強かったですね。(専大戦で一時同点まで追い上げられる)かなり(プレッシャーを)最後感じましたね。向こうがかなりうまい人がそろっているので結構怖くなったところもあるんですけど、ただ1本射つしかないので、その1本集中してという感じでした。最後のシュートオフは緊張がもうすごかったです。1本しか射てなくて取り返しつかないので。1人にかかる責任が大きくなるなかで決められたのはかなり自分にとってプラスになりましたし、王座の試合の中で一番楽しかったです。緊張したが伊藤先輩がもし迷ったら楽しい方選べというふうに言ってくれて。いくら勝っても負けても楽しければいいと、その一言で気楽になりました。あと今までの1カ月間きちんと練習してきてそのやってきたことをいつも通り出せたから決められたと思います。この1カ月間は練習量は結構減ってしまったんですけど、その代わりに1本1本を集中してどこを意識して射つとか、毎回細かく点を計ったり、外したやつを記録してどっちにいってしまったとか、動画を撮ったりしてここがだめだとか反省したりしました。とりあえず練習量不足を補うために質を上げるということをやっていました。これだけ心強い先輩がいてくれたので気楽にリラックスして取り組めました。同大戦は4―0になってしまって、その時自分が思い出したのが去年の慶大との定期戦で同じように4―0で負けていて、そこから追い上げてシュートオフに持っていって勝てたと、そのことを思い出してまだ全然チャンスはあるからいつも通りやっていこうと思えました。負けたのは悔しいですけど、参考になる点もありました。今日射つ3人は昨日の予選を見て決められました。やはり増田先輩に出ていただきたかったというのはあったんですけど、伊藤先輩が決めたことなので自分がその分もやってやろうと思いました。昨日はそれどころじゃなかったですけどね。何も考えられなかったです。この大舞台を2年生のうちに体験できたというのは自分にとっても大きなプラスになりますし、次の自分の役目としては来年も再来年もここに来るのと、後輩にこのことを伝えていかなきゃと思います。男子で現役で王座の舞台に立てたのは自分だけなので引っ張っていきたいとも思いますし、やるからには1番でいたいので、点数面でも引っ張っていきたいです。王座は昨日のランキングラウンドも実感が無くて、ふわーっとした雰囲気の中射っていました。緊張よりも楽しさという方が勝っていました。普通に試合も楽しかったですけど、4年生の方々と過ごせたのが楽しかったので、来年も来たいですね。これからの競技人生の中でも一番忘れられない出来事になると思います。初めてのリーグ戦に出てその年の王座に出られたというのは誇らしいです。やっぱりうれしいというのが一番です。今後はもちろんまた王座に来て、今回はベスト8だったので、次はベスト4までいきたいと思っています。自分たちは挑戦者という気持ちで今回臨んだので、来年もその気持ちで、失うものは何も無いからどんどん攻めていけたらいいなと思います。個人的には9月以降の全戦出場するというのと、またリーグ戦全部出てここに戻ってくるというのを目標にしたいです。やっぱり自分も最後にここで引退のコメントを言いたいですね。4年生にこういう形で恩返しできたのはよかったなと思います。もういろいろなときに支えてもらったので。やっぱりこの人たちがここに立っているのが今までやってきたことの一番の成果ですし、それが実現できてよかったです」

牛久保
「出ることが決まったからには、チームみんなでつかんだ王座だったので、行けるとこまでは行こう、かみついていこうという気持ちで、チームには伝えて、そういう気持ちでやってきた。(自身は選手としての出場はならなかったが)悔しくないと言ったらそれはうそで、選手として射線に立ちたかったという気持ちはあるが、力不足でそこまでの点数が出なかったということなので、ただ自分としてもコーチとして立つつもりはなかったので、最初は。選手たちに『牛久保先輩にお願いします』と言われて、すごくうれしかったし、最後まで女子リーダーとして率いていこうというふうに、今日切り替えることができた。『緊張しているな』とはもちろん思ったし、選手を見ていて感じたが、昨日今日通してそんなにひどい、予想していたほど緊張していないようだったので、自分たちのやってきたことを信じて、3週間練習してきたことを信じて、やるだけのことはやったんだから、自分の注意しなければいけないポイントを意識して、あとは全力でこの場を楽しんで応援に応えていこうというようにした。来週土曜日のフィールドがあるので、そのフィールドをもって、しばらくお休みしようかなというふうに思っている。私はアーチェリーが大好きで、家の近くに射つ環境もあるので、これからは学生の時みたいに一選手としてではなく、趣味として楽しんでいく。そしてその中で、また高みを目指したいなと思ったら、頑張っていこうかなと思っている。やめるつもりはないし、続けていこうかなとは思っているが、試合に出るとかではなくて、本当にアーチェリーを楽しむことにベクトルを向けていこうかなと思っている。(フィールドに向けての意気込み)今シルバーバッジをシングルとインドアと持っているので、フィールドを最後にしようと思ったのは、フィールドのシルバーバッジが欲しくて申し込んだので、有終の美を飾れるように、楽しんで射っていこうかなと思っている」

平塚
「選手としては出られなかったが、感動を与えてもらった。本当にお疲れ様でした、ありがとうという感じ。1年生の時に見ていた映像を、またこの地で見ることができて本当によかった。(これまでを振り返って)56代はおもしろい代だった。この代で良かったなって本当に思う。どの代もいいところはあるけれど、この代だから史上初の王座もできたのではないかな。まとまらなかったり、まとまったり、いろんなことがあった。でも最後に全員が一つになることができた。選手としては役に立てなかった。自分にできることはって考えたときにサポートしかなかった。(女子2人だけであった同期の牛久保に)ありがとうという気持ち。みんなを引っ張ってくれて。最初は2人で大丈夫なのかなって心配もあった。2人だから話し合うことができて、連絡もすぐに取れて、すぐにいいものを作ることができた。(牛久保は)頼れるリーダー。(今後のアーチェリー)一応フィールドには出るが、その先のことは全く考えていない」

渡邊
「今日はすごい楽しかった。応援もいっぱい来てくれて、いつもの明治の雰囲気がつくれてたので、そんなに緊張することなく、楽しくできた。とにかく8点以内とか、赤に入れるというのをみんなで目標にして練習してきた。リーグ戦もずっと今まで長い時間をみんなで戦ってきて、それに本当に一番最後のこういう舞台だったので、全力で力を出し切ってやり尽くそうと思って試合に臨んだ。(試合終了直後の声を掛け合う場面は)『今まで頑張ったね』」みたいな感じの。(牛久保の不出場について)牛久保先輩は後ろにずっとコーチとしていてくれたので、すごい安心してみんな選手も練習とか本番までできたので、すごい近くにいてくれたので安心してできた。(今後に向けた意気込み)この今のチームならまた来年も絶対にこの場に立てると思うので、来年は今年のベスト16を上回って、もっと上の方までトーナメントを進めていって、いい成績を残していきたいし、絶対このチームならできると信じているので、練習を頑張っていきたいなと思う」

菊地
「先週の火曜日から急性胃腸炎になってしまって、あんまり万全の態勢ではなかったので、それで王座に昨日今日と臨んでしまったことは、反省点だなと思っている。今日の反省点は、やはりそれを踏まえて、自分の中では一番良い射ができたのではないかなと思っている。ベストだが、胃腸炎がなければもう少し良かったので、体調面には気を付けようと思った。団体戦をチームで組むのは初めてだったので、チームワークというか、スムーズに3人の入れ替わりができるように、2分って意外と短いので、そういうことをできたりするといいなと思って(王座決定時から今日まで)やってきた。今日はできることをやるしかないと思ったので『できるだけ赤には入ってくれ』と思いながら射っていた。負けたことは悔しいので、来年再来年とどんどんリベンジできるように、また王座に来られたことで調子に乗らないで、関東1部リーグのレベルも上がってきているので、ショートハーフでちゃんと点を出して、なおかつ70m練習もして、点を取れるようにしたいなと思う。個人戦予選があるので、そこでは本選まで行って、インカレまでは行きたいなと思っている。(チームとしては)10月に練習試合がたくさんあるのだが、そこでは1年生も力をつけてきて試合に出始めると思うので、1年生をちゃんと引っ張り上げられるようにしていきたいと思う」

小林
「昨日は前半の当たりが良くて、緊張せずに気持ち良く射てた。後半点数は下がったが、あまりへこまずに気分を保てたまま射てた。今日は緊張していないと思ったが、周りを見て全国の舞台に来たんだと緊張してしまった。牛久保先輩が『いつも通りポイントを意識してやれることを』とおっしゃったので、私の中では落ち着いて射てた。(試合後の涙)終わったことなので言っても仕方ないが、私があの点を射たなければ、もう1回射てて勝ちのチャンスが広がったのに、と。これで56代の先輩が引退だというのに、すごく悔しくて、寂しくて。射場では泣かないと決めていたのに無理だった。(メンバーに選ばれて)びっくり。よくこんな舞台に初心者から立てたなと。選ばれたからには、明治女子の看板を背負ってることになるので、精いっぱい自分のできることをと思っていた。牛久保先輩がいらっしゃるのは本当に頼りになる。牛久保先輩の声が後ろから聞こえるだけで気持ちが落ち着く。先輩のために、というよりも明治のために、チームのために。明治女子が一丸となってここまで来られた舞台。選手になったからには行けるとこまで行きたかった」

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