
藤本がJ2・ファジアーノ岡山へ来季新入団内定!
【西田理人・鈴木拓也】
藤本のコメント
――内定が決まった今の率直な気持ちを教えてください
だいぶ前から決まっていましたが、今日発表されて緊張感とか責任感が芽生えてきました。これからはそういった目で見られますし、プロに行ってからはもちろんですけど、残りの大学での半年でやれることをやって、結果を残さなきゃいけないのかなと思います。
――プロ入りが決まった経緯を教えてください
春先からすごく気にしてくださっていたというのは聞いていて、一度施設見学の方に行かせてもらいました。これまで向こうの方とたくさん話す機会もあったので、クラブ自体にもすごく魅力を感じましたし、ここなら自分がもっと成長できると思ったのが一番の理由です。練習参加はしていませんが、施設見学という形で設備を見て回ったりしました。
――どういった印象を受けましたか
環境は良かったですし、人がみんな優しかったです。色々なアドバイスもくれたので、そういうのも自分の中で考えて判断しましたね。
――どういったプレーが評価されての内定だと思われますか
FWなので点を取ることを期待されたのだと思います。FWとして、ワントップとして使いたいということも言われましたし、ファジアーノはスリートップなのでワントップでもツーシャドーでも自分はできますし、そこで使われると思います。あとはゴールに向かっていくプレーだと思いますね。
――岡山は登山合宿などを行っていましたが
そういうことをやっているように、クラブ自体の考え方が良いので今年はどういうキャンプがあるか分からないですけど楽しみですね。
――慶大の久保選手も岡山入団が決まっていますが
ご飯も行きましたし、自分が悩んでいるときは結構連絡を取って聞きました。心強いですね。練習参加した時どうだったとか。僕が施設見学をする前に練習参加して、すぐ決めたって言ってました。でもそれも納得できるという風に自分で行ってみて思いました。そのくらい魅力のあるチームだと思います。
――明治のチームメートからは言葉は掛けられましたか
おめでとうとは言われました。監督や総監督からもおめでとう、これからがスタートだという風に言われましたし、自分でもそういう風に思います。
――明大ではどのような思いで進学しましたか
プロになりたいとは思っていましたけど、そんなに先を見ても仕方ないので、まずは試合に出ることを目標にしました。下手したら4年間試合に出られないと思って入部しましたから。信じてやってきて、指導者の方々にはすごく成長をさせてもらいました。周りにも意識の高いチームメートが多いので、自分も成長できましたし、こうやってプロになれたのはすごくうれしいですね。
――明治だからこそ身に付いたものはありますか
僕は高校サッカーでやっていましたけど、そんなに上のレベルのサッカーは知りませんでした。そもそもそれを知らない状態で入ってきたので、そこは神川さんだったり三浦さんだったり、昨年からでいえば栗田さんに教えてもらって、自分のプレーのベースも明治で築かれたのかなと思いますね。神川さんの頃からずっと三原則はありましたし、それは自分の中でもベースかなと思います。それができていなかったら良いプレーはできないので。調子が悪い時でも、そこを意識してそこからやればリズムが出るというのはありますし、それがなければサッカーにならない、勝てないという風に教えられたので、それはすごくベースになっていると思います。
――明大でやり残したこと、やるべきことはありますか
やり残したことだらけです。夏の総理大臣杯、冬のインカレ、タイトルを全部取りたいっていうのはもちろんですけど、今チームとして少しずつ調子が上がってきています。もっとやれるチームだと思うので、向上心を持ってこれからも積み重ねていきたいと思います。
――フィジカルモンスターと称されることも多いですが
うれしいですよ。うれしいですね、本当に。自分はそこで負けちゃいけないと思っているので。強さだったりフィジカルを生かしてゴールを決めるのが自分の特長だと思うので、これからもその長所を伸ばして上でもやれるぐらいの力を付けたいと思います。
――プロに通用すると思うプレーはどんなプレーですか
何回いい状態で受けられるかだと思うので、明治でもそうですけど、プロにはパスを出せる選手がたくさんいると思います。あとは自分の動きだしさえちゃんとできれば、必ずいい状態でボールを受けることができます。あとはボールを持ってからシュートの質だったり、ラストの質を上げていかないと思っています。
――明大サッカー部で最も辛かった時期はありますか
2年の最初ですかね。2年の時にすごく神川さんに怒られたというか、事実を言われただけなんですけど、自分自身すごく考えられる時期がありました。2年の前期はIリーグに出ていましたし、単純に辛かったですね。自分このままでいいのかなみたいに思いましたし、プロになりたいというのは常にあったので。でもその自分の現状というものを受け入れてやっていかないという感じで、前向きにはやっていましたけどその現実が辛かったですね。1年生の後期ぐらいからリーグ戦にもちょっと絡み始めて、さあ2年になってやるぞっていう時だったので。自分自身Iリーグに出て結果を出して、トップチームに上がるしかないのかなと思ってやっていました。ある意味吹っ切れたというのもありましたね。
――1年生で出場していてショックも大きかったですか
1年生の時はそうそうたるメンバーがいて、そんな中で途中出場とかをしていて。2年の初めに小谷(光毅・政経4=ガンバ大阪ユース)と二人でスペイン留学に行っていまして、そこで色々な物を吸収して、それをチームに帰って俺はレギュラー出るんだぐらいの気持ちでした。それがあった分良くないと言われて、もちろん良くなかったんですが、スペインで得たものをトップチームで発揮してやるという気持ちだったのでショックでしたね。でも落ち込む性格ではないので、Iリーグの方で出られれば誰かは見てくれていますし、明治大学のスタッフは正当に評価してくれるので。真剣にやっていればそれなりの評価をしてもらえますし、やっていなければ評価はされません。やるだけだと思ってやって、2年生の総理大臣杯の時にレギュラーになって試合に出られましたね。2年生の大臣杯までが一番辛かったです。
――重要な時期となりましたか
相当重要な時期でしたね。本当に。気持ちの変化かはわからないですけど、自分の中であったかもしれないです。余計なことを考えずにやるしかないとその時に思いました。今の自分の現実はこうなんだから、受け入れてやるしかないと。
――ファジアーノ岡山の長澤監督と話したことはありますか
長澤監督とも話しまして、今の岡山というは、守備がすごい良いのに勝ち切れない試合が多い。そこでゴールを決める選手と力が求められていて、自分がそれをやれればというイメージは湧いています。長澤監督とも話しましたし、栗田監督を通じてもそういう話を聞いています。自分がやるべきことは明確です。
――最後に一言お願いします
プロでやるということで、それなりのプレーをしないといけないし、責任感もすごく感じています。残りの大学生活で少しでもプロに通用するようにレベルアップできるように取り組みたいです。
――ありがとうございました。
◆藤本佳希 ふじもと・よしき 文4 済美高出 178cm・74kg
ポジションはFW。
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