春季オープン最終戦! ルーキーのQBで国士大に勝利/春季オープン戦

 春季オープンの最終戦。国士大との対戦で、明大は14-0で勝利を収めた。ケガ人やコンディションの悪い選手も多く前半は苦戦するも、後半で明大の意地を見せ、国士大に白星を挙げた。第3Q(クオーター)、第4Qでそれぞれ1本ずつTD(タッチダウン)が決まった。今回は下級生も多く選手として起用される中での勝利。秋季リーグ戦に向けて経験を積むという意味でも収穫のある試合となった。

 2人の上級生が明大グリフィンズを勝利に導いた。第3QでRB#29西村伊織(情コミ3=日大志野)がQBからのパスを受け取り中央突破するとTDランで先制点を決める。「序盤にボールミスしてしまって、QBが下級生なのにミスばっかりして、調子は良くなかったです。そんな中でも先制点奪えてホッとしました」(西村)と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 続く第4Q開始直後、TE#92五十嵐一真(商3=明大明治)が相手守備陣のスキを突き中央でパスをキャッチしTD。「得点シーンはTDまで残り少なかったので自分もくると予想していた。冷静になって周りを見ながらプレーもできるようになって少しは成長したと思う」と五十嵐。一般入学でグリフィンズに所属し、悩みながらも練習を重ねてきた努力がピッチ上で花開いた。どちらのTDもWR#19山田修平(法3=県立大宮)がTFP(トライフォーポイント)で得点を追加した。

 今回は下級生の活躍が光る試合だった。最後はDFが全員1、2年であったが、上級生が得点を入れる裏で相手には1本のTDも許さなかった。「絶対にTDだけは獲られるなと言った。TDは防げたので良くやったと褒めたい」(主将DL#90渡邊健太郎・営4=法政二)。一方で、今試合のQBを務めたのはルーキーの#15阿江保智(情コミ1=六甲)で経験が浅かったものの、周りの選手がカバーすることができた。「誰が出ても自分たちのいつものフットボールができるチームに、苦しい場面でも打開できるチームになってもらえたらと思う」(岩崎監督)とこれからのグリフィンズに期待を膨らませた。

 秋季のリーグ戦まで約2カ月半。OF・DF両方で課題は残るが「今から始まっていると思って貪欲に、一日一日の練習を大切にして全員で成長して、秋慶應に勝って、リーグ戦全勝。そして甲子園に行ってというような流れをつくりたい」(渡邊主将)と秋のビジョンを描く。去年の悔しさをはらし、さらなる高みを目指すグリフィンズの逆襲が始まる。

[長縄里奈]

試合後のコメント
高橋ヘッドコーチ

「(今回の試合を振り返って)春の最後の試合という位置づけで、1年生も入ってきたことでなるべくたくさんの選手を起用しようと思った試合だった。その中でできたこともできなかったこともあった。けが人や、コンディションの悪い選手がいたから苦しい試合になったという印象。クォーターバックの南は体調不良で数日練習できてなかった。現状としては南の次のクォーターバックを育てることが秋に戦う上でチームにとって必要なことだったので、それならと思い、1年生のクォーターバックを起用した。1年生のクォーターバックが出ている中でランニングバックやオフェンスライン、レシーバーの選手が、後半はクォーターバックの経験の無さや実力のまだまだ不足している部分をカバーできている場面もあった。TDが2本取れたが、それまでの前半は苦しい試合になって打開できる方法がなかった。南じゃなくても誰が出ても自分たちのいつものフットボールができるチームに、苦しい場面でも打開できるチームになってもらえたらと思う。まずは個々の能力。ひとりひとり個人の能力を高めることを意識すれば、おのずと層も厚くなる。また試合において経験が大事になってくるが、いかに練習の中で試合を想定して取り組むかが重要になってくる。秋に向けて経験がない選手に対してもある程度試合を想定した場面でプレッシャーをかけた練習をしていこうと思っている。ディフェンス力はまだまだ足りない。今年はディフェンスラインが看板となるディフェンスだと思ってる。上級生の渡辺選手や山本選手、吉川選手など、彼らがディフェンスの最前線でもあるし、もっとランもパスもプレッシャーをかけてディフェンスを引っ張ってくれればなという思いもある。秋になるとオフェンスラインが強い早大、法政、日大などで苦しい試合になってくるところを彼らがディフェンスの中心となってやってほしいと思っている。(オープン戦全体を通して)やろうと決めていることをひとりひとりがまだ意識できていないところもある。そこを自覚してもらいつつ、秋に勝つための能力、組織力が大事だから足りてないところをまとめ、春シーズン終わって7月にオフシーズンに入るので、そこでチームの状況を把握し、8月の夏練習にリーグ戦までにできてることとできなかったことを反省して取り組みを考えていきたい」

渡辺主将
「秋を想定した中で最後まで0で抑えられたということに関してはこの春の中で1番良かった。秋にエースとQBがケガしたことを想定していた。うちは人数が少ないのでそういった状況がくると思っていないといけない。若い選手には注文はたくさんあるが初めてにしては良かったと思うし、いい経験になったと思う。最後は1年生と2年生だけで守備だったが、絶対にTDだけは獲られるなと言った。TDは防げたので良くやったと褒めたい。春のオープン戦では杉山の成長は感じた。前回の試合からシステムがマッチィしてきてとてもいい動きをしている。今日の攻撃はまだまだ。1年生QBだったにも関わらず上級生が引っ張っていけてないことに関して言えばまだまだ大きな課題が残っている。どんな状況でも上級生のOFを中心に引っ張っていければもっといい攻撃ができると思う。去年に比べてオープン戦4試合は内容的には自分がいた4年間で一番良いと思う。ケガ人が出た状態で他の選手がどれだけ頑張れるかというのもそうだしDFに関しても4年間で1番失点が少ないと思うのでいつもより仕上がっていると思う。TOP8、最初は慶應戦なのでまずは慶應に勝つことを考えたい。去年負けている悔しさをもう一度全員で思い出してあの悔しさを味わいたくないとみんな思っているはずなので、いかに慶應に勝つか。今から始まっていると思って貪欲に、一日一日の練習を大切にして全員で成長して、秋慶應に勝って、リーグ戦全勝。そして甲子園に行ってというような流れをつくりたい。後輩たちの活躍が目立っているので後輩たちを勝たせるためにも4年生がしっかりチームをつくって夏は死ぬ気で頑張りたい」

五十嵐
「1年生QBで結構きつかったが周りでフォローしながら粘り強くできたと思う。得点シーンはTDまで残り少なかったので自分もくると予想していた。そして予想通りQBからパスがきてきれいに決まった。昨年のリーグ戦が終わってきてからきつい試合や練習でいっぱいいっぱいになることがあったが、今年は上級生になって少し冷静になって周りを見ながらプレーもできるようになって少しは成長したと思う。後輩たちは一般入学生が多く自分も大学から始めて同じことで悩んでいる人が多いと思う。今日とか後輩たちのプレーを見て自分が1、2年生の頃できていないと思ったところと共通したところがあると思う。そういったところは教えていきたい。今年は勝負の年だと思うので去年みたいな結果にならないように。初戦が大事だと思うので初戦の慶應戦を勝つために今後成長していきたい」

西村
「序盤にボールミスしてしまって、QBが下級生なのにミスばっかりして、調子は良くなかったです。そんな中でも先制点奪えてホッとしました。一発もっていこうと思っていました。去年はあまり試合に出れなくて、今年になって試合に出れるようになってうれしくて、これからまた秋に向けてがんばっていきたいです。まだまだ自分は一人で抜けるRBではないので、そこをしっかり夏に改善して秋に臨みたいと思います。チーム全体としては自分も含め、アサインメントミスをなくしたりしっかりやっていきたいです。秋リーグ全勝できるようにがんばっていきます」