
慶大に勝利するも、早大に完敗/早慶明定期戦
<慶大戦>
後半に意地を見せた。初戦の相手は2部である慶大。前半は前の試合で早大相手に接戦まで持ち込んだ慶大ペースで試合が進んだ。慶大に先制されると、その後5連続でシュートを決められる場面もあった。一方、明大は実戦経験が浅い下級生が主体のチームだったためシュートの決定力が欠ける上に、ボールのキャッチミスなどが目立ち思うように点が取れず2点のビハインドで後半へ折り返す。
後半は開始直後に明大が得点し、開始5分後には17―17で同点に。また、慶大のロングシュートを抑えるなど日ごろ練習してきたディフェンスが働いた。体勢を持ち直し、工藤龍毅(政経2=桃山学院)のロングシュートなどを含めた連続6得点を決め、3点差で勝利。決して満足のいく結果ではなかったが「今日はリーグ戦で出ていなかった選手を使いたかった」(松本勇監督)と、多くの下級生が起用され実戦の経験を積んだ。ルーキーの松本崇雅(政経1=岩国)がフル出場し成果を見せるなど、全体の戦力の底上げへの一歩となった。
<早大戦>
早大の堅いディフェンスを崩すことができず惨敗した。春季リーグ戦の時に比べ主力メンバーが少ない中、練習でやってきた1対1のディフェンスを早大戦でぶつけるもまだまだ課題が浮き彫りとなった。「守れない(点が)取れないという最悪なパターン」と松本勇監督。前半10分で0―7と試合の主導権を早々と手放した。ディフェンスの位置にスキが見られ、シュートミスからの速攻も簡単に許し開始6分でたまらずタイムアウト。待望の1点目は前半11分のことだった。
6―19で迎えた後半は瀧澤尚也(商3=群馬県立富岡)や工藤を中心にいい形で得点に結び付けるも前半同様一桁得点に終わった。「1年生の力を頼りすぎて簡単なミスや戻りが遅くてやられることが多かった」と工藤。それでも終始シュートで終わる形を貫き通した。相手キーパーの好セーブがあり15―31と結果には表れてはいないものの早大に劣らぬ攻撃力を見せた。
今年も底上げが求められている。今回の定期戦は実戦の感覚を経験するいい機会となった。ポジショニングなどから今年は基礎に立ち戻り新たな土台を作り始めている。秋までに4年生とスタメンを争える力を身に付け、チーム全体の向上を図る。
[村田萌衣子・吉田周平]
試合後のコメント
松本監督
「今練習の中でずっともう一回ゼロに戻している。ディフェンスの1対1、オフェンスの意味もあるがどちらかというとディフェンスを一人でフットワーク含めてゼロベースに。今日はその意味ではセットの練習とか全然していないのでチームとしてはディフェンスで日ごろ練習でやってきたことができるかどうかを意識してスタートした。慶大戦では途中からディフェンスが働いたがそれを最初からやってほしい。今日はリーグ戦で出ていなかった選手を使いたかった。慶大には(前半のビハインドを)追い付くところで追い付いたから良かったがちょっと早大戦がね。守れない、取れないという最悪なパターンだった。まあ今のメンツで考えればディフェンスでしか勝つ道はないということだったけれどもオフェンスもディフェンスも悪かった。考え方は早稲田のディフェンスが強かったということをミーティングで話した。リーグ戦で出てなかった松本が悪いところもあったが良いところも出ていて本人もなかなか実戦でうまくいかなかったことも経験したみたいだった」
池田主将
「慶大戦は前半でミドルをやられていたが、それをあのメンバーで後半直せたのは良かったと思う。早大戦に関しては全然攻められなかった。メンバーが抜けてもレベルが落ちないチームにならないといけないと思うし、今日はほとんどBチームだったが秋に向けてもっとBチームが強くなってチームを底上げできればいいなと思う。あとは秋に向けて、夏いっぱい走ります。今日のBチームメンバーの出来はまだ全然駄目。オフェンスができないのはやっていないのでしょうがないとして、戻りだったりそういう部分はできると思う。バックチェックが全然できていなかった。やれることができていなかった。瀧澤はディフェンスは駄目だったけどポストで結構得点していたので少しは良いと思う。あとは良かった人はいない。再来週の立命大戦も今日みたいに少ないメンバーでやると思うので、今日できなかった戻りだったり誰でもできるようなことをしっかりやっていきたい」
藤本
「目標が勝ちにこだわるというわけではなくて、結果を求めていない中でどうするかだった。(慶大戦は)出る予定はなかったけど勝ちたかったので出た。今日はメンバーがそろっていなくて、やるべきことができてなかった。いつもと違うな、というのはあったけど修正できなくて、気づいたら早稲田戦は終わっていた。そういうところで粘れないと勝てない。やるべきことを把握して、それを実現できる技術やメンタルがないと駄目で、その辺が4年がいないとできないなら今年もいつもと同じで層が薄いということ。今日出た人は何か吸収してそれをどうつなげるかが大事。1年生が出てて工藤とかも頑張ってたけどそこで何かおかしいなというときにそのままやってしまっていた。西村がすごいディフェンスが良くて秋までに経験を積んでいけば試合に出れるかなと思う。定期戦は絶対勝つ、と臨むわけではないけど、そうは言っても勝ちたいのでこだわりすぎないで勝つというか、結果オーライにならないで内容をしっかりしてやりたい。そうじゃないとこの時期にやる意味がないので。まだやることは残されてるのでやっていきたい」
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