東京成徳大に勝利 課題残るも初戦を突破/関東大学新人戦

 新人戦初戦を白星で飾った。前半は3部校の東京成徳大に対し思うようなディフェンスができず主導権を握りきれない。格下相手に大量リードとはいかないまま折り返すが、第3クオーターでは序盤から攻撃のペースをつかむ。このクオーターで35得点と一気に突き放し、第4クオーターでは選手を変えながら試合を進め最終スコア83―47で勝利。ベスト16入りを決めた。
 スターターは齋藤拓実(営2=桐光学園)、吉川治耀(情コミ2=京北)松本大河(文2=熊代工)、森山修斗(政経1=瀬田工)、宮本滉希(政経2=明成)。

 勝利を引き寄せたのは第3クオーターだった。開始1分半、森山がシュートを決めてから吉川の3Pシュート、宮本のジャンプシュートで連続得点。攻撃のリズムを作り出した。素早いパス回しとドライブで相手を抜き去る展開を繰り広げ、第3クオーター後半には2分間半で13得点のゴールラッシュも見せた。
 圧巻だったのは齋藤と松本の4連続3Pシュート。「3ピリの3Pは調子が良かったのでどんどん打った」(齋藤)。積極的な外からのシュートで勝負を決めた。それ以降は綱井勇介(文1=大阪学院)や小林拓(営1=桐光学園)ら1年生も上級生が生み出した流れに乗り初得点。初戦の緊張からか緩みがちだったディフェンスも立て直し1ケタ失点で第3クオーター終了。第4クオーターには出場5人すべて1年生の場面をつくる余裕も見せつつ初戦を突破した。

 次の3回戦の対戦相手は早大。今大会の最初の壁だ。「ディフェンスが緩く、相手に自由にボールを持たせてしまった」(松本)とこの日見つかった課題は出だしのディフェンス。相手のシュートミスにより得点の差は開かなかったが、相手のミスには頼っていては勝ち進むのは難しい。試合の入りから集中し、優位に試合を進めたいところだ。昨年は悔しい3回戦敗退で終わってしまった新人戦だが、今年は「上位を狙えるチーム」(今西勇人・政経2=愛知産大工)。まずは早大を撃破し、さらなる高みを目指していく。

[田中愛]

試合後のコメント
松本

「出だしは相手に合わせてしまったというか、ミスが目立って良くなかった。ディフェンスが緩く、相手に自由にボールを持たせてしまった。後半はシュートが入るようになって、明日早稲田戦につながる試合ができたと思う。明日は出だしをもっと改善していけたら。前半良くなかったのはリバウンドを取られて、簡単な得点を相手に与えてしまったところ。点をなかなか離すことができず、ディフェンス、リバウンドをしっかりやろうと言って意識ができたので、後半は走れるようになったり、良くなっていった。明日はまずは勝つこと。出だしをどれだけちゃんとやれるかだと思う。今日みんなで話して、ディフェンスからしっかりやっていきたい」

齋藤
「初戦というのもあって入りが悪くなることは予想していたことだが、後からもっとガードとしてコントロールできた試合だったと思った。3ピリの3Pは調子が良かったのでどんどん打った。ただオフェンスが外からだっただけで、それよりもシュートが入らなくなった時のゲームメークがまだ課題としてある。新人戦の目標は優勝。簡単なことではないし、トーナメントなので、しっかりガードとして優勝に導けるように頑張りたい」

今西
「みんな緊張とかしていて、気持ちの部分で最初負けていたかなという感じだった。でも後半はみんないい感じに集中できたのであの点差につながったんじゃないかなと思う。自分としてはリバウンドにもっと絡めたかなということと、センターの役割をやれる人が多くないチームなのでそれをやれればと思っている。今日はミドルシュートを1本決められたのはうれしかった。普段は打つけど入った記憶があまりなかったので。決まって良かった。今は去年よりは楽しくバスケをやれている。これまでの練習や練習試合の結果を踏まえると、上位を狙えるチームではないかと思う時もあるので、それを試合の時にちゃんとコートで表現できたらと思う。今大会は自分の役割をしっかりこなして、主力メンバーを休ませられるようにしたい。明日からは強い相手になるので、最初から集中していくのと、自分は滉希(宮本)の控えとしてしっかり貢献していきたい」

吉川
「前半硬くて後半どう切り替えるかだった。オフェンスリバウンドを取られすぎたり入りが難しかったけど、新人戦は毎回こうなるので仕方ないからしっかり締めてやるようにした。後半はディフェンスを締めて速攻をバンバン出すっていう流れをつくってやれたのは良かったけど、できれば自分が決めたかった。そこを拓実(齋藤)に全部持っていかれてしまって、ありがとうと言われてしまった。ただ流れはつくれたし、ディフェンスも当たれたので良かった。明日は本当に負けたくない相手で、2人(石原、新川、ともに早大)がいるから絶対勝ちたい」

菊池
「練習試合ではイマイチだったけど、今日は流れを変えることと、声を意識して試合に入った。当たりが弱かったのでボールマンに激しくいこうと思っていた。拓実(齋藤)は点を取るガードだけど、自分はそうじゃないので、いかに周りをいかして点を取るかを考えてやった。ただ今調子が良いのは3P。明日はもっと勢いも出してやりたい。明日からはレベルが違うので、チームが緩んでるところを引き締めて声を出してやっていきたい」

森山
「空回りしている部分があった。自分のやるべきことがあいまいになっていた。後半は落ち着いたプレーができて良かったけどセンターのインサイドプレーができていなかった。相手は自分たちよりもレベルが全体的に低い段階なのにリバウンドとかは(自分たちとレベルが)変わらなかった。相手はシュートは落としているけどセカンドチャンスで点数を取っていたのでリバウンドをもっとしっかりやっていれば前半から得点を伸ばせていた。後半はチーム的には早い展開で流れ良くシュートを決めることができてよかった。シュートチャンスを徐々に物にできたけどリバウンドをもっととらないと。次は今日の相手よりもレベルが上がる。まずは1対1で絶対に負けないように、あとは相手のスピードに着いていきたい」