
立命大に敗れ、優勝を逃す/全国大学選抜選手権
悔しい敗戦となった。決勝の立命大戦、先鋒の石田圭吾主将(文4=大商大堺)が敗戦。続く次鋒も敗れ、あとがなくなった場面でマットに上がったのは中堅・玉置裕也(文3=大商大堺)。残り1分で2本先取と積極的な攻めをみせて勝利。続く副将・原田優介(法3=朝倉)も開始1分以内で面突きを決めると、最後は胴突きを決めて大将戦に望みをつなげた。会場の盛り上がりが最高潮となるなかで始まった大将戦。開始1分で百合草春男(文2=桜丘)は相手に抑え胴突きを取られるが、残り1分で百合草のパンチは相手の面を捉えた。流れは間違いなく明大に向いていたのだが、最後は場外で反則となり、審判の上げた旗は無情にも相手の優勝を告げていた。悔やみきれない形で今大会は幕を閉じた。
「百合草は1年生の頃から随分と変わっていますし、大将を任せてもいいような形で出しました」と小山監督。最後は悔しい敗戦を喫するも、準決勝では強敵・矢子(中大)をわずか1分で破るなどの実力を発揮し、成長をうかがわせた。6月21日に行われる矢野杯での上位進出に期待が懸かる。
前期の団体戦は今大会で最後となったが、このままで終わるわけにはいかない。「基本に戻って指導します」と小山監督。秋に行われる府立までの限られた時間の中でいかに原点を見つめ直すことかがカギになる。今ここに石田メイジ再出発だ。
[土屋 あいり]
試合後のコメント
小山監督
「決勝戦の敗因はキャプテンの石田が負けたことです。それと相手のレベルが上だったかなと思います。全体的にはすごく良かったと思いますが、今後の課題としてはやはり7人制のなかで4人以外のあと3人をどうするかだと思います。片山一騎(法4=大阪桐蔭)が8月に復帰するので試合に出場させようと思っています。あとは一般の2人が何とかなってくれれば、秋は大丈夫だと思います。5人制は厳しい部分がありました。どっちが勝ってもおかしくなかったです。石田は勝つために頭にもってきていたので、それが負けたというのはやはり大きかったです。百合草は良くなっているのでもう少しです。もっと成長すると思います。1年生の頃から随分と変わっていますし、大将を任せてもいいような形で出しました。チーム全体の課題としては無駄な動きが多すぎるので、そこを無くしていければいいと思うので、基本に戻って指導します」
石田
「情けないです。準優勝でも全然うれしくないです。主将だけど、後輩に任せっきりで大事なところで勝てないし、どこかで自信過剰だったところがあるなと思いました。練習でも、今まで先輩がいたからそれを越えてやろうと思うことができましたが、4年生になって止まって受けるみたいなところがあって、それが試合に出て負けてしまいました。後輩たちはよく頑張ってくれました。自分が勝っていたらなと思ってしまいます。本当に情けないです。とりあえず、個々に課題があると思うから初心に戻ってやらなければいけないです。他の部員を甘く見ずに、自分は他より負けているという気持ちで練習からやっていかないといけないです。関大戦の代表戦で、いい感じに勝てて、次の試合で心のどこかで余裕があって油断大敵ということを実感した。先輩からも4年生になったら弱くなる傾向があるから気をつけろと言われてても、それにはならないと思ってしまった。先輩を越えてやるみたいな部内での目標がなくなるので、楽しんでやろうという感じになると言われていました。それを気をつけているつもりだったけど、始めから勝てるという気持ちでやっていたらだめだなと感じました。とにかく今日は悔しいです。1位と2位は天と地の差があります。全部自分の責任なんですけど、大将で出てた百合草に主将として申し訳ないことをしてしまいました。あそこで自分が勝っていたらと思います。今までやってきた練習は周りを見て、やってきて良かったと思えますし、すごくみんな強くなっています。あとは自分です。明後日から練習が始まるから本気で変わろうと思います」
原田
「去年はベスト8で終わったので、決勝までいけたことに関してはうれしかったです。決勝来たからには絶対に優勝したいとは思っていました。今までは決勝までくればなんやかんやで負けたことなかったので、全国の決勝で負けたのはショックでした。結果的には個人賞も取れましたけど、他のメンバーとの活躍もあってのことでした。もらえたことはうれしいですが、満足はできません。でも自信にはつながったので次の試合に生かしたいと思います。今日は大事なところで取り切れない部分がありました。特に関大戦では目立ったと思います。早い段階で緊張をほぐさなくちゃいけないですね。(矢野杯にむけて)打倒石田先輩を目指します。変なところで落とさないでしっかり自分のプレーを持っていけるように練習を頑張って石田先輩を矢野杯で倒したいと思います」
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