ルーキー特集(7)元Jリーグユース出身 異色のバスケットマン 堀雄士郎

  新たな戦いが始まる。関東トーナメントでは17年ぶりとなるベスト4入りを果たし、幸先の良いスタートを切った。次に挑むのは1、2年生で戦う新人戦だ。今年はHC(ヘッドコーチ)、監督らのもとでチームは再出発となった。本特集ではそんなバスケットボール部の1年を追う。
 8人目に紹介するのは堀雄士郎(営1=大分鶴舞)。高校次には主将を経験している小さなシューター。1年生ながら早くも主将を希望する強いメンタリティを持ち、チームの盛り上げ役としての期待も懸かる。大学ではポジションを一つ上げ、PGとしての活躍を目指す。

――バスケを始めたきっかけはなんですか
「両親がどっちもバスケをやっていて兄もバスケをやっていたからです。自分は最初サッカーをやっていたんですけど、兄がバスケで全国とかに出るようになったので自分もやろうと思って同じチームに入ったのがきっかけです。小3から始めて4年で辞めて、また中学から始めました。サッカーを幼稚園のときからずっとやっていたんですけど小4のときにクラブチームの下部組織に入る試験に受かったのでそっちを優先しようと思いました。4年のときは練習に交互に行っていたんですけどどっちかに決めようってなって、選ばれた方がすごいのでサッカーに専念するようになりました。でもU―12から15にあがるセレクションに落ちてしまったのでバスケにしようと思いました。中学高校は指導者に恵まれなかったらうまくなれないので親が教えてくれるバスケにしました」

――高校はどんなチームでしたか
「県内ではずっと1位2位で結構歴史のあるチームです。全国に出ても戦えるチームをつくるというスタンスでやっていたので結構ディフェンスも激しくやっていました。一人一人の能力はあまりないのでチームプレーが中心です。主将をやっていて、人数が多かったのでまとめるのは大変でした。自分から言うだけじゃなくて後輩がどんなことを思っているのかとかを聞いて上下の関係で理解し合ってうまくチームとしてやっていけるように頑張っていました」

――自分の武器はなんですか
「3Pシュートです。高校のときはポジションがSGでシュートは本数打ってきました」

――サッカーの経験が生きているなと感じることありますか
「ディフェンスの構えが似ているのでサッカーもバスケもやっていた小学校のときに自然と練習量が多くなって身に付いて役に立ちました。スペースの味方とかポジショニングも身に付いたと思います」

――明大を選んだ理由を教えて下さい
「関東の大学でバスケをやりたいと思っていて、学力が高くて勉強ができてバスケが強いということで明治にしました。指定校です。一応、経営学部なので公認会計士の資格を取りたいと思っています」

――大学バスケに入って感じたことはありますか
「見た感じではバスケIQが高くて一人一人がチームでやるべき事を理解してそれをしっかりやっているので強いチームになるほど能力も高いし、かつやるべきことをしっかりやっているのでそれがすごいなと思います。高校と違うなと感じるまず一番は当たりの強さです。あと一対一の一人一人の能力が高いのと、ディフェンスの粘り強さがあると思います」

――どんなプレーヤーになりたいですか
「ポジション的にチームのゲームを組み立てる役目なのでチームのメンバーの特性を生かしながら組み立てた上で、自分で点も取れるような選手になれたらと思います」

――その上で課題はありますか
「一番は体をつくることだと思うので筋力を上げたいです。ディフェンス力の向上がこのチームでは一番必要な事だと思うのでそういうことも意識して行けたらなと思います」

――目標、憧れとする人はいますか
「身近なところで言うと齊藤拓実さん(営2=桐光学園)、やっぱりポジションも一緒だし身長も同じくらいだけどプレーの質が全然違うのでまず目標にしていけたらいいなと思います」

――背番号「31」を選んだ理由を教えて下さい
「本当は1番が良かったんですけど4年生の啓さん(税所・情コミ=興南)がいるので、高校の時に目標としていた先輩の番号にしました。一番の目標は兄にしていて、兄がずっと中学から1番なので4年生が抜けたら自分も1番にしようと思っています。今年は31番です」

――お兄さんのどういうところに憧れますか
「小さい頃から同じチームでやっていたので一番見てきたし、その中でドリブルの上手さだったりパスのセンスがあって小学校は九州大会、中学も九州、高校は全国とか結構上の舞台にキャプテンとしてチームを率いていたのでそういうところはすごいなと思います」

――SGからPGにした理由を教えて下さい
「自分はSGをやりたかったんですけど来た瞬間にどうみても自分は小さかったので多分ガードしなきゃいけないんだろうなと思っていたし、監督にもガードとして使いたいと言われたのでPGです。やったことのないポジションだけど役割はあるのでそれをしっかりやっていきたいです。でも初めてなのでめちゃくちゃ不安です。指定校のやつは3人ともPGで1年の中でも争いがあって良いライバルだと思うので頑張ります」

――同期の存在はどうですか
「キャプテンやっていた人が多くて一人一人が役割を持ってやっています。スポ薦で入ってきた人は能力的に高いし身長も高いです。自分たち指定校は声の部分で盛り上げたり裏の部分もやっていけたらと思っています。そういう部分は練習中から意識して声を出したりしています」

――仲の良い同期はいますか
「森山(修斗・政経1=瀬田工)ですね。寮に住んでいるので部屋は違うんですけどどっか行くにしてもほとんど一緒にいるしなんでも話せます」

――かわいがってもらっている先輩は
「菊地啓斗さん(法2=東北学院)と田中井さん(紘章・政経3=山形南)と秋葉さん(真司・政経4=能代工)です。菊地さんは寮長で部屋も一緒で寮に入った時からずっと世話してもらっています」

――今年1年の目標と4年間の目標を教えてください
「まず今年はメンバーに入って試合に出て大学のバスケを知ったうえで適応した選手になれるように頑張っていきたいと思います。4年間では、監督が変わったので何とも言えないですけど、一個大きな目標としてインカレ優勝と言うのは大学生として目指していかないといけないと思っています。個人としてはどうなるかわからないですけどできればキャプテンとして、試合に出る出ない関係なしにチームを引っ張っていきたいと思っています。関東のリーグでキャプテンというのは人間的にすごいことだと思うので簡単にできることじゃないですけどチームに入れたからには挑戦していきたいです」

――新人戦を迎えるにあたって自分の役割は
「ポジションがガードなのでしっかりチームの出ている5人をコントロールしてしっかり声を掛け合って試合の流れを相手に渡さないようなゲームをつくることと、3Pを得意としているので決めるべきシュートをしっかり決められるときに決めたいと思っています」

――最後に新人戦の意気込みをお願いします
「チームとして勝つことを優先して、出れたときにはしっかり自分の持ち味出すのとやっぱりチームでやっていること監督変わったので自分らは前の監督のことあんまりわかってないので自分らが一番吸収しやすいと思うのでいままでやってきたことをしっかり出していけたらいいなと思います」

――次の森山選手(修斗・政経1=瀬田工)の紹介をお願いします
「身長は大きいけど見た目以上に結構かわいいです。バスケになると体系に似合わないような器用なプレーをしたり、びっくりするようなバスケをするのでギャップがあって面白い人です。かわいいところは笑顔と、たまにいじられたいがためにいじってくる、かまってちゃんなところです」

◆堀雄士郎 ほり・ゆうしろう 営1 大分鶴舞高出 171㎝・63㎏
登録ポジションはPG(ポイントガード)。6月7日生まれ

次回のルーキー特集は森山修斗(政経1=瀬田工)です。お楽しみに!

[吉川真澄]

◆2015年度新入生一覧◆
背番号 名前 出身校 ポジション 高校の成績
#53 愛知凜太郎 愛知 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#28 今川友哲 大阪桐蔭 SF(スモールフォワード) インターハイ出場
#41 岸隼杜 日大山形 SG(シューティングガード) 国体ベスト8
#4 小林拓 桐光学園 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#16 後藤俊祐 実践学園 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#3 綱井勇介 大阪学院大 SG(シューティングガード) インターハイベスト16
#31 堀雄士郎 大分舞鶴 PG(ポイントガード) ウインターカップベスト32
#24 森山修斗 瀬田工業 SF(スモールフォワード) インターハイ出場
#33 山口裕朗 足立学園 PG(ポイントガード) インターハイ出場