ルーキー特集(2)関西から来た陽気なビッグマン 今川友哲

 新たな戦いが始まる。関東トーナメントでは17年ぶりとなるベスト4入りを果たし、幸先の良いスタートを切った。次に挑むのは1、2年生で戦う新人戦だ。今年はHC(ヘッドコーチ)、監督らのもとでチームは再出発となった。本特集ではそんなバスケットボール部の1年を追う。

 新しい風を吹き込む。今年も全国各地から9名のルーキーが加入した。今回はルーキー特集として、新人戦での活躍も期待される個性豊かな9人を1人ずつ紹介していく。2人目に紹介するのは今川友哲(営1=大阪桐蔭)。チーム最長の195cmを誇り、高いリバウンド力を武器とする。プレーエリアにとらわれないマルチなプレーヤーを目指し、大学バスケでの飛躍を誓う。

――バスケを始めたきっかけはなんですか
「中学から始めました。名の知れない普通の公立の中学でした。中学入学の時が170cmで卒業の時は190cm、ポジションは5番でやってました。その中学校がほぼサークルみたいな感じで、3年になったころは遊びで外でやったりしてました。それで桐蔭から声が掛かりました」

――大阪桐蔭はどんなところでしたか
「僕らが1期生です。僕らと同時に陸上とバスケが強化されました。元々駅伝部だったのが陸上部になったので陸上部は1期生じゃないんですけど僕らは1期生でした。(1期生は)他を感じたことがないんで分からないですけど、楽しかったです。遠征とかも同期ばっかりなので。でも上になった時に、お前ら先輩に何かをやらされたりしてないんだから全部自分でやれって言われていました。敬語とかの上下関係は厳しかったんですけど、後輩になんかやらせていたら怒られる、みたいな感じでした。お前らやらされてないやろ、って。チームとしてはブレイクガンガンいくチームでした。それもあって結構体力は付いていたんですけど、9月くらいで引退して、ずっと遊びでバスケをやっていただけだったので大学入ったときは全くついていけなくてびっくりしました」

――明大を選んだ理由を教えて下さい
「関東の方がレベル高いので、それに挑戦したくて、声掛かった明治に来ました」

――大学バスケに入って感じたことはありますか
「強いなと思います。体が。当たりが強いです。高校のときも当たり負けすることはあったけどこっちにきてガードの人とかに飛ばされるとは思わなかったです」

――新人戦に向けての練習はどうですか
「しんどいです。トーナメント終わって次の週からやっています。(2年生は)練習中ときとかはちゃんと教えてくれるし、普通のときとか日常は優しくしてくれます」

――自分の武器はなんですか
「高さです。(高校時代一番自信があったのは)リバウンドですね。(今年3月の)スプリングキャンプとかでも結構取らしてもらいました」

――ポジションは
「(高校の時は)センターですね。(大学では)目標がスモールフォワード、将来的に3番でやりたいなと。今はセンターフォワードみたいな感じでやれたらいいなと思っています。(3Pシュートを)高校まで打ったことなかったんで大学では決めたいなと思っています。今のところ1試合にMAX3本くらい打って、試合では今んとこ13分の1です。この前初めて決めました。(背は)一応チームで一番高いですけどインサイドは嫌いなんです。早く外やりたいです。けど最近はできないかなと諦めていて、将来的にはまだ諦めていないんですけど、ちょっとでも出られるようにしばらくは中でやります。基本的なこと、シュートとドリブルとあとディフェンスもやらなあかんなと思っています。技術面と筋力とか全部足りないです」

――現状の課題はなんですか
「技術面と体力面とか筋力面、心技体ですね。体力も全然ないです」

――目標、憧れとする人はいますか
「この間、トヨタとアイシンの試合を見てきたんですけど、3戦目見に行って、明治の金丸さん(晃輔・平23政経卒=現アイシンシーホース三河)、あの人がすごくて、中っていう中でもないんですけどポストからシュート打ったり外もスリー入ったりでドライブもできるしうまいなと思いました。アウトサイドもインサイドもできる選手になりたいです」

――背番号「28」を選んだ理由を教えて下さい
「高校と一緒って感じですけど、高校の時は採寸だけって聞いていて行ったら急に番号決めろって言われて、みんなだいたいNBA選手の番号にするじゃないですか。でもまだNBAとか見てなくてそしたら誕生日の28かなって。で、大学であんま被った数字って面白くないなと思ったんですけど、でもあんまいなかったんで28でいいかなと」

――可愛がってもらっている先輩はいますか
「大阪出身は綱井勇介(文1=大阪学院)と僕の2人が初めてなんですよ。近畿が小谷さん(拓哉・文3=育英)と滋賀の杉本さん(真太郎・文4=光泉)とかくらいですかね、近畿勢は」

――仲の良い同期は
「同期はだいたいみんな仲良いです。(同郷の綱井とは)特殊な仲で、大学来てから仲良くなったんですよ。試合はいつも大阪の決勝でやっていたんですけど、全然喋らん感じでした。国体も一緒になったんですけど全然喋らなくて、明治行くことが決まっているので業務連絡みたいなのだけしていました。今はもう仲良くなりました。(滋賀の森山(修斗・政経1=瀬田工)も)仲良いですよ。近畿三人組です。部屋一緒なんですよ。4人部屋で今西さん(勇人・政経2=愛知産大工)と盛満さん(拓郎・法2=京北)です。(せまいけど)まあベッド入ってしまえば勝ちですね」

――趣味を教えてください
「You Tubeを見ることですね。バスケットの動画も見ますけど、昔やっていたアニメのおすすめとか聞いて全話一気に見たりします。ドラマ好きで、こっちきて見る時間なくなってからユーチューブに走りました。鑑賞大好きです」

――今年1年の目標と4年間の目標を教えてください
「(1年目は)試合に出ることですね。出てなんか仕事したいです。リバウンドでやるしかないかなと思っています。(新人戦でとりあえず聖児さん(長谷川HC)のイメージに残してちょっとでも出たいですね、次のリーグに。(4年間通しては)アウトサイドできるようになって、1試合30点くらい取る選手になりたい。高校の時には練習試合で1回59点取ったことあります。作戦みたいなのでボール取ったらなんもせんでええから自分が走るっていう風にやって」

――最後に新人戦の目標をお願いします
「新人戦の目標は1試合で15点、いや20点取ります!やっぱり15にしときましょ!」

――次の岸選手(隼杜・法1=日大山形)の紹介をお願いします
「難しいな。岸くんはおちゃめ、おちゃめでいきましょう、それしか出てこないっす」

◆今川友哲 いまがわ・とものり 営1 大阪桐蔭高出 195㎝・85kg
登録ポジションはSF(スモールフォワード)。5月28日生まれ

次回のルーキー特集は岸隼杜(法1=日大山形)です。お楽しみに!

[松井嚴一郎]

◆2015年度新入生一覧◆
背番号 名前 出身校 ポジション 高校の成績
#53 愛知凜太郎 愛知 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#28 今川友哲 大阪桐蔭 SF(スモールフォワード) インターハイ出場
#41 岸隼杜 日大山形 SG(シューティングガード) 国体ベスト8
#4 小林拓 桐光学園 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#16 後藤俊祐 実践学園 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#3 綱井勇介 大阪学院大 SG(シューティングガード) インターハイベスト16
#31 堀雄士郎 大分舞鶴 PG(ポイントガード) ウインターカップベスト32
#24 森山修斗 瀬田工業 SF(スモールフォワード) インターハイ出場
#33 山口裕朗 足立学園 PG(ポイントガード) インターハイ出場