ルーキー特集(4)3度主将のリーダーシップ 小林拓

 新たな戦いが始まる。関東トーナメントでは17年ぶりとなるベスト4入りを果たし、幸先の良いスタートを切った。次に挑むのは1、2年生で戦う新人戦だ。今年はHC(ヘッドコーチ)、監督らのもとでチームは再出発となった。本特集ではそんなバスケットボール部の1年を追う。

 新しい風を吹き込む。今年も全国各地から9名のルーキーが加入した。今回はルーキー特集として、新人戦での活躍も期待される個性豊かな9人を1人ずつ紹介していく。3人目に紹介するのは小林拓(営1=桐光学園)。シュートを得意とするが、意識するのは頭を使ったプレー。高確率のシュートを武器に、豊富なガード陣の中で頭角を現せるか。

――趣味を教えてください
「映画観に行ったり買い物したりです。実家住みなので拓実さん(齋藤・営2=桐光学園)が家近くてよくオフの日とか行きます。高校が同じで一個上なので。(高校時代も)結構面倒見てもらいました。本当面白くて壁作らない感じでバスケと私生活でメリハリある先輩です」

――バスケを始めたきっかけはなんですか
「小学校2年生くらいのときに幼稚園の時の友達のお兄ちゃんがミニバスに入って、そこに体験に行くから行かないって友達に誘われてそこからです。中学は公立で学区の中学が先輩の人数が少なくてなくなっちゃうかもしれないみたいなことを言っていたので自分のミニバスのチームメートとかは地元の中学に行ってたんですけど一個隣の学区の中学に行かせてもらって他のミニバスの人たちと一緒になって1年目2年目は地区で1位になるかならないかくらいだったんですけど自分が3年の時は優勝して県大会出られてベスト8になりました」

――高校時代はどうでしたか
「キャプテンをやりました。拓実さん(齋藤)たちもいたりその上の代の人たちもいてすごい伝統があってプレッシャーもあったのですごい大変な部分も多かったんですけど応援してくれる人たちと同期の仲間とかが支えてくれたので結果はなかなか出なかったんですけど器が大きくなったというか、良い経験させてもらいました。(主将は)先生と拓実さん(齋藤)の代の人たちに全員一致できめてもらいました。ミニバスも中学もキャプテンでした。得意じゃないですけどやれと言われたらやるけどやっぱりしんどいのを知ってるので高校のときはえーってなったんですけど、任せてもらったし先輩たちがみんなお前でって言ってくれたので」

――明大を選んだ理由を教えて下さい
「指定校なので、担任の先生とか部活の先生とかに勧められてっていうのがあります。拓実さん(斎藤)もいてバスケ部入れるかもしれないってなってチャンスあるならそこでちょっとチャレンジしてみたいなと思いました。3月の頭から練習に参加させてもらいました。バスケット自体はずっと続けてはいたんですけど大学の部活に入ってやるかどうかはちょっと悩んでいました。一部で上位を戦うチームですごく厳しい練習の中で、高校の最後の試合でちょっと燃え尽きた感もあったのでどうなんだろうと思った時に、やっぱりうまい人とやるのは面白いなと思ってそういう先輩と一緒にやれるチャンスがあるならやってみたいなと。やっぱり相談したらやりなよって応援してくれる人が多かったです」

――大学バスケに入って感じたことはありますか
「やっぱり高校生とは違って一個一個のミスをしっかり追究したりワンプレーワンプレーをしっかり大事にやっているなと思います」

――自分の武器はなんですか
「高校の時とかもディフェンスとシュートとかはある程度自分の武器になってたところはあるんですけど大学生のレベルになったときにまだまだ通用してない部分とディフェンスもできている部分が最近はわかるようになってきたのでしっかり課題を直したいなと思っています。シュートとディフェンスをしっかりやっていくのとスピードが拓実さん(齋藤)たちみたいにあるわけではないのでしっかりチームのルールだったりバスケットの考え方を高めて頭のいいプレーをやりたいです。シュートは得意です。サイズがないので中に入っていったらブロックされることも多いと思うので入っていくならしっかりアシストの部分と外からはできるだけクイックで高確率で決められるようにしたいです」

――ポジションは
「1番か2番。(高校時代は)拓実さん(齋藤)がいた時は交代で出してもらっていて1番だったんですけど3年のときは2番でした」

――目標、憧れとする人はいますか
「今アイシン(アイシンシーホース三河)にいる比江島(慎)くんとか、もちろん拓実さん(齋藤)とかもそうなんですけど周りにすごい人たちがたくさんいるのでいろんな人を目標としています」

――背番号「4」を選んだ理由を教えて下さい
「ずっと4だからです。33が良かったんですけど山口(裕朗・営1=足立学園)が先に決めて美貴さん(中村・営4=千葉南)に連絡していて今33埋まっちゃったって言われて、ぱって浮かんだ数字は全部埋まってたので別に番号どうこうじゃないし縁があるし4番でいいかなと思って4にしました」

――可愛がってもらっている先輩はいますか
「拓実さん(齋藤)と治耀さん(吉川・情コミ2=京北)とかです。でもどの先輩方もみんな声掛けてくれます」

――仲の良い同期は
「愉快な仲間たちって感じですね。最初にスポーツ推薦組はメンバーも分かっていて寮も入っていたらしいんですけど、自分と山口が最初一般組で、仲良くしてました。山口と今川(友哲・営1=大阪桐蔭)と堀雄士郎(営1=大分鶴舞)は学部も一緒なので仲が良いです」

――今年1年の目標と4年間の目標を教えてください
「まず新人戦でチャンスがもらえればしっかりチームに貢献することと、できることなら自分のプレーもしっかり出して監督とか先輩たちにもアピールしたいです。そこから練習とかもしっかり頑張って、まだ全然先輩たちに通用しない部分も多いので一個一個毎日練習で吸収しながら、やがてはしっかりメンバーに入って絡んでいきたいと思います。(4年間では)インカレ優勝です」

――最後に新人戦の目標をお願いします
「サポートならサポートで、できることをちゃんとやって出たときは出たときでしっかりやりたいです」

――次の後藤選手(俊祐・商1=実践学園)の紹介をお願いします
「4月に入ってきて真面目でしっかりしてるんだろうなと思ったら、意外と天然なんじゃないかっていう感じが最近出てきたのでこれからいろいろ引き出したいです」

◆小林拓 こばやし・たく 営1 桐光学園高出 178㎝・74kg
登録ポジションはSG(シューティングガード)。10月3日生まれ

次回のルーキー特集は後藤俊祐(商1=実践学園)です。お楽しみに!

[松井嚴一郎]

◆2015年度新入生一覧◆
背番号 名前 出身校 ポジション 高校の成績
#53 愛知凜太郎 愛知 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#28 今川友哲 大阪桐蔭 SF(スモールフォワード) インターハイ出場
#41 岸隼杜 日大山形 SG(シューティングガード) 国体ベスト8
#4 小林拓 桐光学園 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#16 後藤俊祐 実践学園 SG(シューティングガード) 全国出場なし
#3 綱井勇介 大阪学院大 SG(シューティングガード) インターハイベスト16
#31 堀雄士郎 大分舞鶴 PG(ポイントガード) ウインターカップベスト32
#24 森山修斗 瀬田工業 SF(スモールフォワード) インターハイ出場
#33 山口裕朗 足立学園 PG(ポイントガード) インターハイ出場