拓大撃破するも課題残る試合に/春季オープン戦

 今季2回目の勝利を挙げた。拓大とのオープン戦は、第1Q(クウォーター)でTD(タッチダウン)を許すものの、第2QではDB#28杉山将太(文3=日大第三)がインターセプトリターンTDを決め、流れを変えた。その後も、勢いそのままに次々とTDを決め、拓大に点差を広げて圧勝した。

 第2Q終了間際、杉山が飛び出した。拓大の伸びるパスをカットしボールを奪うと、そこからゴールラインをめがけて全力疾走。相手のDF(ディフェンス)を見事にすり抜け、瞬間を争うピッチの上で65ヤードのインターセプトリターンTDが決めた。ここで拓大との点差を離し、流れを明大に引き寄せた。その後の第3QではQB#18南卓真(政経3=日大三)からWR#11阪本真一朗(政経2=駒場学園)のTDパス、RB#29西村伊織(情コミ3=日大学習志野)がTDランと次々と得点を重ね、また、同じ第3QでRB#23野口大二郎(法4=県立鎌倉)が敵陣48ヤード地点から30ヤードを超えるインターンセプトを決めるなど、今回の試合はファインプレーが矢継ぎ早に決まり、特にDFが光る試合だった。

 だが一方で、反省点も多い。第1Qの開始12秒でインターンセプトに成功し、良い出だしとなったものの、「浮足を立ててしまった」(DL#90渡邊健太郎主将・営4=法政二)と油断。TDを取られ、流れを崩してしまう。「チグハグした流れは前節の試合から変わっていない。内容は完全に負け」と渡邊。しかし、「相手のミスを得点に結びつけられたのはディフェンスの成果」(岩崎恭之監督)と、前回の試合よりも成長できた面もあり、春季オープン最終戦につながる試合となった。

 秋季リーグ戦を視野に入れると、やはり上げたいのはオフェンス力。「必要なのは相手が二人いようと三人いよう1人で勝負して抜け切れるRB。それが明治伝統のバック。そういう存在を作ること」(岩崎監督)と明治ならではの強さで勝負していく方針だ。渡邊主将も「今は発展途上だが、最後には違うチームになったと言われるくらいのチームにしていきたい」と意気込みを語った。まずは2週間後の春季オープン最終戦。明大グリフィンズの更なる成長に期待だ。

[長縄里奈]

試合後のコメント
岩崎恭之監督

「今日は点差がある程度付いたら1年生を全員使うつもりでいた。10の練習よりも1の実践ではないが、フィールドに立たせてあげたいというのがあった。結果的に全員使えたので良かった。オフェンスはある程度形になってきたが、全然進まなかった時間に打開することが全くできなかった。それはQBだけの責任ではなくてRBのランプレーを出せなかったというのもひとつの原因。ディフェンスはずっとパスを通されて、DBの基本である後ろから守るということが分かっていない。ただそれは後ろだけの問題ではなくて、ディフェンスラインのプレッシャーが足りない。ディフェンス全体の責任。チームとしてどれだけまとまって抑えられるか。それは練習で詰めていかないといけない。インターセプトやファンブルカバーは基本中の基本ではあるが、泥臭くやるということはある程度できた。相手のミスを得点に結び付けられたというのはディフェンスの成果かなと思うが、オフェンスで純粋に取れた本数が少ない。やはりオフェンス力。もう少し上げないとリーグ戦は戦えない。必要なのは相手が二人いようと三人いようと一人で勝負して抜け切れるRB。それが明治伝統のバック。そういう存在をつくるということ」

渡邊主将
「(試合をふりかえって)前半がすべてだった。最初インターセプトから始まって流れが良かったのかなと思ったが、自分たちが浮き足を立ててしまい、勝手に流れを崩してしまった。タッチダウン取られて、、チグハグした流れは前節の試合から変わっていない。今日の試合は勝てたが、内容は完全に負け。秋のリーグ戦では絶対に負ける試合だった。2週間後にもう一回試合があるので見直していきたい。だが、第2Qはいい流れだった。今回良かったところは、ランが前より出るようになったこと。レシーブは前より取れるようになってきた。悪いところは立ち直りが遅いこと。次は春の最後の試合なので今日できなかったことや、4試合やってきた中でできなかったことをこの2週間で改善してどれくらいるかが勝負になる。今はまだ発展途上だが、最後には違うチームになったといわれるくらいのチームにしていきたい」

杉山
「今年はDFに一人ひとりの役目が与えられ、去年の臨機応変にプレーする形とは大幅に変わった。曖昧な感じだったところも1人ひとりの動きを1から見直してきた。その練習の成果は出たと思う。他の選手を信頼しないとこのシステムは成り立たない。信頼し合った結果である。最初の立ち上がりから1本取って1本取られて、流れが向こうよりだと思ったが一気に流れを変えられてよかった。反省点は最初はタックルミス、役割ミスなどがあって相手の流れに飲まれたこと。1人ひとりの役割ミスがあったのでそこを改善し、1年生のサポートをするために1.5の役割を上級生がやることで切り替えていった。今回の相手はBIG8だったが、本番の秋ではTop8の強豪校に通用するように、知識や技術を身につけたい。DFとしてはまだまだで、チームとしてもまだまだ。いつも最初の立ち上がりが悪いので秋までの期間しっかり練習していきたい」