小日向 自己ベストに迫る200平V/ジャパンオープン

2015.05.24
 ジャパンオープン最終日は小日向一輝(商3=千葉商科大付)が200m平泳ぎで2年ぶり2度目の優勝。今大会に照準を定めてはおらず自身も「びっくり」と驚く好結果を残した。大会を通して調整過程の選手が多く、この日も他5人が決勝に進んだが精彩を欠く結果となった。

 序盤からハイスピードを仕掛け優勝をつかんだ。200m平泳ぎで小日向はスタート直後から1位に立つと、一度も先頭を譲らず。日本代表の立石(ミキハウス)ら強豪を押さえて1着でゴールした。2分9秒51と自己ベストにあと0秒06に迫る好タイムをたたき出した。
 とにかく最初から突っ込むレースを目指した。後半はどうなってもいいとタイムも順位も気にせず臨んだ。それが功を奏し、前半を1分2秒45で泳いだことが分かると「2秒後半かと思っていたので満足」と笑顔を見せた。
 後半に強い小日向がこれまでとは違う前半型のレーススタイルにしたのは「次につながるように」と、7月のユニバーシアードを見据えた戦略だ。日本選手権時にこのタイムと順位であれば世界選手権の日本代表になれたため「あと1カ月早ければ」と未練ものぞかせたが、ユニバーシアードのほうが出場できる種目が幅広い。「ユニバのほうが経験ができる」(小日向)と前向きだ。さらなる前半のペースアップを目標に、ユニバーシアードでも上位を目指す。