谷光ハットトリックで早大撃破 11年ぶり関東制覇達成!/関東学生春季1部リーグ戦

2015.05.24
 5―1で早大を下し、11年ぶりの春季リーグ優勝を果たした。前半をスコアレスで折り返した後半2分。PS(ペナルティーストローク)を獲得すると、これを谷光未有(法2=天理)が沈め先制。後半14、20分にはPC(ペナルティーコーナー)を立て続けに決め谷光はハットトリックを達成、3点差とした。後半21分に1点を返されるも、中道俊介(法4=飯能南)、植村彰斗(商2=伊吹)らのフィールドゴールで再び突き放し試合を決めた。また、明大からは大嶋雄飛主将(文4=今市)、福田大輔(理工4=横田)、國友督仁(政経3=丹生)、川村敬亮(政経2=今市)、谷光の5人がベストイレブンに選出された。

 試合終了を告げるブザーが鳴ると、ベンチから飛び出してきた選手たちが歓喜の水しぶきをあげた。11年ぶりの悲願達成に選手、スタッフともに抱き合って健闘をたたえた。試合終了の挨拶を終えると、首脳陣を次々に胴上げ。チーム全員で優勝の喜びをかみしめた。

 作戦通りの走り勝ちだった。「相手の体力が消耗してから点を取るという指示だった」(小池コーチ)。前半はフィールドを広く使う無理のない攻めに徹していたが、後半に入りペースアップ。選手層と運動量で圧倒し、終始コンパクトな陣形を保つことに成功。一方的に攻め続け、後半だけで5点を奪う猛攻を見せた。
 後半20分までに谷光がハットトリック。「谷光が本当のエースになって決めるところを決めてくれるようになってくれた」(宮田監督)。先制ゴールの後、獲得した2度のPCを確実に決めた。1本目は技あり、フェイントを入れてGKを誘い出すと、無人のゴールに流し込んだ。2本目は一転、強烈なストロークでゴール左隅に叩き込み、試合を決定付けた。
 エースの好調の陰にはパッサーの成長がある。「良い球が出たらピタッと止まるし、シューターも踏み込んで打てる」(宮田監督)とパッサーのパス精度はPCの成功率を左右する。今季は主に川村、松山隼也(政経1=丹生)の2人が担当。「松山君がいいからその周りのパサーの方も刺激を受けていいボールが出てくる。かなり競争しながらやっていると思う。レベルは高い」(小池コーチ)と切磋琢磨(せっさたくま)する中で中盤全体のレベルが上がった。「明治の選手層が厚いのでその中盤の中でも負けないようにこれからも努力していきたい」と川村が言えば「学年関係なく1年生も結果を残せばスタメンに食い込めるので、下から底上げしていければ」と松山。各ポジションでの競争意識がさらなるチーム力向上につながる。

 逆境を力に変えた。開幕戦で昨季の関東王者・山梨学大を下す最高のスタートを切ったものの、第2戦の慶大戦を落とした。「初戦に勝っておごりが出た」(小池コーチ)と自力で勝る相手に足元をすくわれてしまった。しかし「慶應に負けてもう一回気を引き締め直せた。そこは一つの分岐点になったと思う」(大嶋雄飛主将・文4=今市)。4年生を中心に練習の雰囲気を改めた。王座出場権と予選リーグ1位突破を決めるべく、13点差で学習院大に勝つとの目標を設定。これまで以上にモチベーション高く練習に励んだ。学習院大には18―0で完勝。慶大戦での敗戦がケガの功名となり、チームに勢いをもたらした。

 「とりあえず一つの目標が達成できて良かったけれど、ここからもう一回頑張りたいという気持ちが強い」。大嶋主将が次に見据えるのは、全日本学生王座決定戦だ。「今年うちは優勝できる力がある、それは今回証明できた。だから全国でもうちは強いっていうのを証明して全国の明治のOBの方に喜んでもらいたい。もう一回チャレンジャーとして全国に向かっていくベースの中に、今回の優勝という自信が追加されればもっとよくなると思う」。大事なのは『勝者のメンタリティー』だと主将は話す。
 「全部勝つのが目標。でも一個一個クリアしていきたいから、ここで今全日本選手権優勝とかじゃなくて、次は全日本王座、そのあとは秋リーグ、インカレって一つ一つ勝ちにこだわってやりたい。今のチームならできると思う」。力強く語った主将の表情は確信に満ちていた。悲願の王座頂点へ。快進撃はとまらない。

[萬屋直]

今日のコメント
宮田監督

「嬉しい。よくやったと褒めてあげるだけ。(ターニングポイントとなったのは)慶應に負けたこと。相手が強くて負けるのはしょうがないけど持っている力を出し切らないで負けることほど馬鹿らしいことない。今日は前半0―0でも全然問題ないと思っていたし、スタミナ的にうちの方が絶対勝っているし。谷光が本当にエースになって決めるところ決めてくれるようになってくれた。ここにきて自覚と言うか責任感というか、自分がやらないと駄目だという気持ちが強くなったと思う。JOCからオリンピック強化指定選手の認定も受けているし。相手は学習院といえどもノルマが13点という中であいつ一人で12点も入れちゃうんだから、他校にしてみると明治とやってPC取られたらまずいという意識になるのでこっちとしては攻めやすくなる。PCは打てなきゃ入らない。今まではパッサーがあんまり安定してなかったけど1年の松山が良い球出すしインサイドで使えるのであいつをフィールドにできるだけ長い時間出して川村と2枚でやれるようにした。良い球が出たらピタッと止まるし、シューターも踏み込んで打てる。やっぱりホッケーはリズムだからね。前半0―0で後半勝負をかけなきゃいけないとなった時に谷光をまた前回の法政戦のようにハーフセンターにあげてその後ろに前田を置いた。前田のディフェンス力は相当あるので、あいつがぴたっぴたっと向こうのエースで日本代表の宮崎をマークしてくれた。練習試合をやって止めてくれるというのはわかっていたので自信持って投入できた。谷光を真ん中に入れると組み立てのバリエーションが増えて、FWが前に行く足もついてくる。流れ的には3点くらいは絶対取れるだろうなと思っていたんだけど相手が最後疲れてPCだけじゃなくて中道や植村もFGを入れることができた。特に中道はここのところあんまり当たってなかったんだけど去年の早稲田戦で1―0のゲームであいつが1点だけ入れていたので今日は去年のゲンを担いで絶対使うからと言って出したら最後点を決めてくれた。走り込みとか体幹トレーニングとか、地道に継続することが大事。相手は人数的に交代要員が少なかったりはしたけどどことやっても走り負けはしない。大嶋が週の頭にランニングトレーニングを相当入れたり、フィジカル面のトレーニングも徹してやっている。ディフェンスが安定してきた。両サイド福田、松波は安定しているし、若月も成長したし、谷光もいるのでディフェンスラインが安定して前へボールを出せるし振り回して相手を疲れさせることもできる。(胴上げは)気持ちいいね。11年ぶりというのはちょっと時間かかり過ぎ。監督になって6年目だけどせいぜい4年目くらいで結果を出しておきたかった。今度はこれをどれだけ続けて守っていくか。選手たちは勝ちたいという気持ちが強かったんだと思う。雄飛(大嶋)が優勝優勝って春から叫んでいた。去年は大事な時に岡崎がケガしたり大嶋がケガしたりしたので、勝負は時の運だから。負けた時は選手に注文付けてもしょうがないけど、先週の法政みたいにかろうじて勝ったみたいなときに厳しいことを言って、このままじゃ駄目だということを言って指導したときに、聞き方が真剣に勝ちたいと思って聞いてくれているなっていうのをこっちも肌で感じる。今日は最初からミスしても怒らないからと、じっと見守っていた。周りの応援はありがたい。今日はアウェーだし。うちはグラウンドのベースだってウォーターじゃなくてサンドベースだし本当に胸張っていいと思いますよ。サンドベースでしか練習してないようなやつらが環境の整っている他校を打ち負かして優勝したんだから。それは本当に褒めてやっていい。ウォーターだとボールが簡単に動くから軽いプレーになってしまうけど飛び込むっていうのがサンドだとできないから。次は大学王座、うちはシードだけど最初に当たるのが関東3位の山梨学院。とにかく全日本という名前の付いた大会で優勝する。昭和62年から28年遠のいているから。いけると思う。関東の会場だから移動とかマイナス面もない。もう一回体つくり直して、レギュラーもリセットで一から選び直す。王座取りに行って秋もインカレも優勝して、全日本選手権でも優勝とは言わないけど決勝には進めるようにしたい」

小池コーチ
「予定通り。前半は無理しないで、相手の人数が少なく体力的に明治が有利だったので後半に勝負を懸けるという指示通り学生が動いてくれた。前半も点が取れればよかったんだけど、無理せずうちの攻撃をして走る量を増やすという作戦だったので、それがうまくハマった。先週の試合を見ていて山梨学院が残り10分の所で3点を入れたということで、そういう勝負になってくるんじゃないかと。うちはメンバーも揃っているので相手の体力が消耗してから点を取るという形だった。(谷光がハットトリック)正確なストロークで入れてくれた。彼は今本当に肘の調子も良くなってきているし点を取ってくれるかなとは思っていた。(リーグ戦のターニングポイント)慶應に負けたことが優勝につながっている。初戦勝ってそこで安心して、選手におごりが出て、普段やっていて負けてはいない慶應を甘く見て敗戦した。そこから一から練習をやり直して、練習の雰囲気も改めて集中してできるようになって、学習院大に大差で勝つという目標もクリアできた。(練習の雰囲気は)4年生が全員で引っ張っていくという形。学習院大戦の18点もそうだが、セットプレーから点を取れるのは集中できている証拠。球を出す方とストッパーの息があっている、あと1年生の松山君の球出しがかなりいいので、期待して今使っている。松山君がいいからその周りのパサーの方も刺激を受けていいボールが出てくる。かなり競争しながらやっていると思う。レベルは高いです。だから谷光がゆっくり狙って打てる。パサーは川村、中道、松山の3人が切磋琢磨してやっています。競争がチーム内にあるのがいいのかなと思います。ここからまた7月に大学王座があるのでチーム内での競争がまた一からスタート。各ポジションで争いをしていって、チームの中で強くなっていこうという指示を出しました。(1年生は)かなりいいです。意識的にも高い、今回優勝できたのでもっと意識的にも高くなると思う。これからがもっと楽しみになってくる。(ディフェンス)しっかり守れていたね。中でも後半から出た前田もかなり良いディフェンスをしていたので、早稲田の3番宮崎は日本代表なんだけどしっかり止めることができていた。低いタックルで低く当たれる、基本に忠実にやってくれているのが効いているのかなと、あと前への飛び出しもかなりいいので評価はかなりできる。守備陣では國友も安定した守りをしてくれた。今日は動かないで我慢してしっかり止めてくれた。1点はしょうがない、ディフェンスのマークミスで不意を突かれたので。(優勝について)実力が去年から引き続きある。狙える位置にいたので、春から練習もやってきてリーグ戦は取れると確信していた。これを弾みに学生王座、インカレと取っていかないといけない。両方とも取れる位置にあると思う。うちは明治なりのパスホッケーをしてどんな試合でも勝てるように選手と一緒にやっていきたい。とにかく外側から攻撃してなかで決める。(今日は)逆に相手にターンオーバーされるケースもあったので、細かいミスを今後はなくしていくことが大事になってくる。(カギとなる選手)中盤、谷光がやっぱりカギ、ディフェンスが強くないと今のホッケーではダメなので期待をしている選手は何人もいるんだけど、特に最近伸びて来たのが3年生の若槻、松波。4年生の福田はもともと安定しているので、そこに前田とかが入ってきて競争をしてそこでまたステップアップしている。それが全てかなと思います。(谷光が中盤)今日も後半勝負だったのでディフェンスから2列目のセンターハーフに入れて攻撃的なホッケーをさせた。それがまたピッタリはまって、監督と相談して前田を後ろに入れて、谷光を上げることで攻撃に厚みをもたせた。前田が入ってきたからそういうことが出来る。より一層厚みのある攻撃が出来るようになる。後半はより攻撃的に行くということで。若槻が伸びて来たのが一番大きいかな。あと川村の存在も大きい。ディフェンスをやったりフォワードをやったりもできる、オールラウンドプレーヤーがいるのでかなり動かしやすくなっている。(伸びしろ)FWの突破力かな。今日もなかなか外側からの回り込み事体が少なかった。フィールドゴールもあまりない、後半左から少し出たけどね。怖がらずに積極的にチャレンジすることを練習からやらせたい。王座まであと1か月あるので週末は練習ゲームをやりながらFWの攻撃力をつけていきたいなと思います」

大嶋主将
「去年の12月から新チームが始まってずっとここを目標にしてやってきたのでそこに関しては嬉しいし、自信持っていいかなと思う。とりあえず一つの目標が達成できて良かったけど、ここからもう一回頑張りたいという気持ちが強いですね。山梨に勝って、慶應との練習試合ではうちの方が良くてそれでチーム内でもいい感じだなってなってしまったところがあった。でも慶應に負けてもう一回気を引き締め直せた。どの試合も簡単なんてことはなくて一つ一つやってきたけど慶應のところだけは失敗してしまった。そこは一つの分岐点になったと思う。慶應に負けてからの練習っていうのはすごい厳しかったですけどモチベーションを高く頑張ってできたのが良かったと思う。うちは練習を含め流れがいい時はすごい良くて、でも良くない時は本当に徹底して良くなくて、そういう時は自分だけじゃなくて4年生がもう一回締め直してやった。スタートの時は自分もどういう立ち位置でやろうかとか決まってなかったんですけど、慶應に負けて結果を残さないとってなった時に腹をくくれた。勝つためにはやる事やろうという気持ちになった。練習はベースとして去年と同じように思ったんですけど、下の学年の子が意見を言える環境をつくろうとやってきた。下からどんどんブラッシュアップして行けるようなチームにしていきたいと思った。去年は強くていいチームだったんですけど大事なところで結果が残せてなかったので、今年は結果を残すということが重要で、そのためにどうやっていくかというところで、全員がいいプレーをするために何をやるかっていうのを考えられるチームにしたいと思ってやっている。1年生はポテンシャルっていうのが高くて、向上心もあってその上で萎縮しないでできているっていうのは良かったなと思う。自分が1年生の頃より層は断然熱くなってきているのでそこは本当にでかい。その中で全員が高め合えるチームにするために4年生がそれぞれバランス取ってやっている。未有(谷光)に関しては本当に良い選手だなと思う。去年に比べて意見も出してくれるようになった。去年は1年生だったのもあって自分をそこまで出してなかったのかなと思うんですけど、今は未有(谷光)もそれ以外も自分のカラーを出して自分の思う通りにプレーできてるんじゃないかと思う。PCに関してはでかい。うちの本当にでかい武器ですね。うちは色んなポジションできる選手が多いのでそういうところも層の厚さにつながっている。個人の能力があがってチーム内の競争もはげしくなってきているけどどうモチベーションを保って全員が高め合っていけるかが大事になる。優勝はしたけどこれがうちの完成形というわけでもないし、全員でもっと上を目指したい。今日の試合は早稲田に高校の同期の木村くんがいたんですけど色んな大学に高校の同期がいてそいつらに負けたくないという思いが個人的にあるのでやっていてすごい楽しいですし、高校で切磋琢磨してきた仲間と戦えるっていうのは僕のモチベーションにもつながっている。ピッチの外では何でも言えるし、キャプテンやってるやつも多いから個人的な悩みとかも話せる。うちの同期とはまた違った存在で大きい。いいライバルじゃないけど心の支えになっている。監督は明治があんまり良くない時からやってきてくれていて、感謝じゃないけどいい思いさせてあげたいと思っていた。結構きついことを言う人なので他校からとか勘違いされやすいところもあるとは思うんですけど、明治のことを一番思ってくれているし勝ちたいと思っているので監督のために頑張りたい気持ちも大きかった。昨日のミーティングで明日は楽しもうと言って今日は楽しめたと思う。声掛けたらみんな走るので声掛け合ってやれた。普段の生活から勝つためにやっている。みんなで声掛け合ってモチベーションを高め合っている。別に僕は嫌われ役になってもいいと思っているので怒るときはまじで怒るし僕が言って嫌われても勝てばいいと思ってやっている。だから今回勝って自信になった。(ベストイレブンは)純粋にうれしいですね。個人としてはリーグ戦で2点しか取ってなくてFWとしてはもっと点を取らないとと思う。優勝して一個自信にはなったのでこれからはチームのことだけじゃなくて個人としてもうちょっとできるかなと思う。FWは点取ってなんぼなので。まあもうちょっと点取って、大事な試合で王座とかインカレとか大事なところで点取れる選手になりたい。キャプテンとしてもそうですけど一選手として個人的にも頑張りたいですね。王座まで1カ月ちょっとあるので一回休んでまたみんなで高め合いたい。今年うちは優勝できる力がある、それは今回証明できた。だから全国でもうちは強いっていうのを証明して全国の明治のOBの方に喜んでもらいたい。もう一回チャレンジャーとして全国に向かっていくベースの中に今回の優勝という自信が追加されればもっとよくなると思う。全部勝つっていうのを目標にやってきている。でも一個一個クリアしていきたいから、ここで今全日本選手権優勝とかじゃなくて、次は全日本王座、そのあとは秋リーグ、インカレって一つ一つ勝ちにこだわってやりたい。今のチームならできると思う」

福田
「各ポジションの人が与えられた役割っていうのをしっかりと理解して、やるべきことをやった結果が出たと思う。新チームになって結構辛い練習とかも多かったけど、それを乗り越えてチームとしてしっかりと結果を残せたので嬉しかった。(慶大戦)やはり自分たちで気持ちが緩んでしまった部分があったと思う。あの敗戦をきっかけに全員がもう一回原点に返って基本からしっかりやろうという意識に持っていけた。負けを次に生かせたことが今回の優勝につながったのではないかなと思う。(DFについて)下級生が多かったが、下の学年からもしっかり声を出して盛り上げてやってくれるので、自分としてもやりやすいですし、下級生もチームの中心だっていう自覚をもって一生懸命取り組んでくれているのでチーム一丸となってできている。いいディフェンスにつながったのではないかなと思います。自分もうかうかしてられないっていう気持ちで頑張って練習しています。(谷光がが中盤に入った)谷光が抜けると穴は結構大きい物なのでその穴を残りのメンバー全員で埋めようって意識でやっています。(ベストイレブン)ちょっと意外で驚いた部分が大きかったんですけど、頑張りが評価されたので嬉しいという気持ちも大きい。体も大きい方ではないので一生懸命走ることが自分の仕事だと思ってやって来たのでそのへんが評価されたのかなと思う。王座、インカレともにタイトルを取ったことがないのでラストチャンスということで今シーズンは何が何でも取るぞという気持ちでやっていきたい。毎週、練習の後にミーティングをしてそのあと4年生でご飯を食べに行ったんですけど、そこでプレーの反省だったりとかをミーティング外でもやっていてそれが試合外でも生かされる部分が何回かあったので、コート外の練習以外のところでもチームの同級生の意識が統一できた。気持ちを1つにしてできたっていうのも何かしらいい影響が出来たのではないかなと思う」

國友
「まだ関東なので通過点だと思っている。だから喜ぶときは喜んですぐ次の日からは切り替えて王座に向けて頑張りたい。(GK王は)すごいおまけみたいな感じでもらったものなので、でも素直に喜びたい。だけどここから調子乗らないでやっていきたい。(リーグ通して)0に抑えた試合が全然ボールに触ってないような1試合くらいで全然ない。キーパーとしての役割がまだ不十分だと思うのでキーパーとしてのスキルを上げて1点取れれば勝てるチームにしたい。自分は読みが得意だなと思っていて読んで動いちゃうんですけど、今日早稲田戦で取られた1点も日本代表の宮崎選手(早大)が僕が先にグランダーの強いボールが来ると思って低めに構えたのを見て上にループ気味に打たれてやられてしまったので、読むのはいいんですけど先に動きすぎてしまうのが弱点。そこを直していきたい。(チームとしては)攻守の切り替えが遅いのでもっと早くしないと全国では相手が速いのでそれに付いて行けないかなと思う。良いところは、慶應戦はあれだったんですけど、みんなやらなきゃいけないと思えばみんなできるので、それを全試合で出していけるようにしたい。去年は、おととしが全然駄目だったので正直ベスト4になった時点で頑張ったんだと思えちゃってた部分が気持ちの中で全員あったと思う。でも今年はベスト4っていうのを最低限の目標として、優勝を絶対するという心がけでみんなやっている。キャプテンの雄飛さん(大嶋)が練習の雰囲気が悪い時に一回集合を掛けてお前らちゃんとやれよっていう喝を入れてくれる。それで試合までにみんな立て直すという流れがちゃんとできている。去年もそういうのがあったと言えばあったんですけどそこまで強くは言われていなかったので、そこはとても雄飛さんがキャプテンとしてうまくやってくれているなと思う。キャプテンだなと実感しました。ガッツあるプレーで盛り上げてくれてそれにみんな付いていく。プレーで引っ張る人だと思うのですごい勇気をもらっている。でもまだキャプテンに言われて動いているのでそれでは実際は駄目だなとも思う。(今後は)個人的にはどうしようもないというのは置いておいて極力失点しないようにしっかり止められるものを止めていって、自分が100%で止められる範囲をちょっとずつ広げていけたらと思う。チームとしては全部取ります。去年より点が取れるようになったので僕も守っていて心強い。チーム内での争いのレベルがあがってきているので頑張っていきたい」

谷光
「決勝の相手が練習試合で相性がいい早稲田だったので行けるかなという気持ちと、どんな勝ってた相手でも公式戦ってなったら全然相手も必死でやると思うしそういう面では楽しみな気持ちと優勝できるんじゃないかっていう気持ちがあった。勝てるっていう自信があったのでその中で自分が決められたらと思っていたので重圧とかは感じなくて、この決勝に関しては重圧というよりも楽しみという気持ちの方が強かった。(慶大に敗戦)確かに格下の相手に負けるっていうのはすごい気持ちのゆるみと山梨学に勝ってから大きかったと思うのであれで負けたことで引き締まったっていうのが大きい。結構練習のときから雄飛さんとか宮田さんに怒られることが多くなってきてその時は普通に怒られているだけで別に慶應ぐらいいけるやろというのがあった。行動の速さとか声を出すとかいうのが自分も含めてできていなかった。だいぶゆるみはあった。(敗戦の後は)練習も得点を決めるための練習が多くなったりとか、雄飛さんがちょっと気づいたら周りに注意をどんどん気を配ってくれたので怒られながらもしっかりやってました。練習の終わりにPCの練習があった。PSだから決めて当たり前だしその前のシュートで決めるのがベストだったんですけど、とりあえず点は決まったんでよかったかなと。ゴールパフォーマンスは観客の目線で拍手をしてすばらしいという意味です。2点目は、別のやり方でやろうかなと思ってかわしてヒットを打った、それがうまくはまった。なかなかそういうことってないと思うので、チームに貢献できてよかったなという思いもありますし、1位と2位の差も見せつけられたかなというのもあってよかった」

川村
「久しぶりというか11年ぶりの優勝と言う大きな目標があったのでアップからチーム全体で盛り上がって、試合の入り方が良かった。そこで先制点を取れたのが試合のポイントになると思う。自分的にも関東リーグ色んなポジションをやってきましたが、決勝はまたMFでのスタートだったので自分の今までやったポジションからは入れたのでいいリズムでは入れた感じです。(谷光)やっぱり明治のエースは谷光なのでPCをとったら入れてくれるという信頼感も春リーグをやっていく上であがって来ているので、これから王座に向けて谷光もますます上げてくると思うが、それに負けず自分も頑張っていきたい。春リーグで谷光がCHに入ることで攻撃力が上がるのでそこで自分も谷光と連携を組みながらできるようにこれからも努力していきたい。松山なんかは大学に入って成長してきているので、あとは先輩の岩井さんと植村なんかも実力が上がっているのでそれに負けないように、明治の選手層が厚いのでその中盤の中でも負けないように。去年の王座は3位という結果で得点的には1ゴールかSOを含めたら2ゴール。今回の王座はその得点を上回ってチームに貢献していきたい」
松山
「慶大に負けてから、チームの意識も練習も変わってきた。実力的には勝てる試合だったので、スコアでも大勝できとても嬉しかった。またスターティングメンバーに食い込めるように頑張りたい。(パッサーについて)かなり信頼してもらっているのでもっと磨きをかけて失敗しないようにしていきたい。PCでも普通のプレーでも頼れるので力強い存在だと思います。学年関係なく1年生も結果を残せばスタメンに食い込めるので、下から底上げしていけばチーム的にもどんどん上がっていけると思う」