
手痛い連敗 4勝6敗で最終戦へ/春季関東大学男子1部リーグ戦
煮え切らなかった。「キャッチが返らなかった」(小林凌・政経3=桐生市立商)ため、攻撃のパターンを絞られる苦しい展開に。それでもレフトからの攻撃で得点を重ねていったが、相手センター陣のブロックに阻まれ切り替えされてしまう。21―21の同点の場面で勝負に出たい明大であったが、ミスと2度のブロックアウト献上でかえって差を広げてしまった。結局、反撃を開始する前に21―25で第1セットは国士大に軍配が上がった。
収めておきたい第2セット、意地を見せた。瀧野頼太主将(政経4=創造学園)はじめボールに対する執念が随所で現れ、なんとかトスを上げ続けて失点を防いだ。また小林凌が1枚ブロックを2回連続で決めるなど、センター陣が攻守に渡り躍動。目に見えて調子を上げ始め25―21でこのセットをものにし、勝負を振り出しに戻した。
続く第3セットではリードこそ保てなかった。それでも最後はピンチサーバーで入った山中奏(法3=駿台学園)がサーブで崩し、加藤寛樹(政経2=創造学園)がストレートを打ち込み26―24と、勝利に王手をかけた。
しかし「勝とう勝とうと気持ちが先にいきすぎて焦りになった」(瀧野)。精神的に余裕がなくなってくるにつれてミスも増加。また、調子を上げてきた相手センターからの攻撃に対応するために、途中小川智大(政経1=川崎橘)を投入し守備固めに。それでも状況は打開できず20―25でこのセットを奪われた。最終セットでも「これが出たら必ず決まるっていうプレーがまだ明大にない」(川村悠希・政経2=雄物川)と、決定力の低さが響き2点差をひっくり返せず13―15で連敗を喫した。
先週の慶大戦を彷彿とさせる試合だった。課題となっていた精神面の脆さが浮き彫りになってしまった。また、連続失点を断ち切る決め技の必要性が感じられる。チームとしての真価が問われる中、切り替えて最終戦である順大に臨む。
[荒井希和子]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― |
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選手のコメント
瀧野
「勝とう勝とうと気持ちが先に行きすぎて焦りになった。終盤になってリードしていて、落ち着いてやればいいところでも精神的に焦っていた。相手が、というよりは自分たちの問題。流れの中で連続失点が止められなかったりといったチーム状況の悪さがあった。相手が強かったとか弱かったとかは感じなかった。自分たちがもっと一本一本丁寧にやっていたら良かったのかなという感じはする。最終セットは気持ちで落とした。この結果はどうにもできないので、しっかり真に受けたい。自分が切り替えればチームもしっかり切り替えができると思うので、まずは自分が明日に向けて切り替える」
小林凌
「(国士大は)サイドアタッカーが全部思いっきり打って、それでいて速い攻撃だった。自分が遅れていって弾けてしまうことが多かった。第1セットからキャッチが返らなくてレフトレフトになっちゃって相手の型にはまっていた。行けるところで自分たちのミスが出てしまって流れに乗れなかった。向こうはどんどん攻めてくるので完全に悪循環。取れたセットではブロックも要所要所で出ていたし、サーブのミスも少なかった。みんなが攻めていたし、そういうことなのかなと思った。逆にそれができていなかったから3セット落としてしまった。今チームの状況が良くはないので、下級生がもっとガンガンいって引っ張っていきたい」
川村
「連続失点した時に、これが出たら必ず決まるっていうプレーがまだ明大にない。レフトがだめだったらライトというようなオーソドックスなプレーになっている。連続失点を一本で切れるプレーが欲しい。自分たちのミスでリズムに乗れなかった。(最終セットは)最後に決めきれなかった自分の責任。明日は最終戦なので、気持ち切り替えて勝てるように頑張る」
佐伯
「大事なところでサーブミスで相手に(流れを)持っていかれた。こっちが頑張って点を取っているのに対して、向こうは楽に展開していた。ミスに対する価値観が低かった。どっちもミスの数は同じくらいだが、こっちは防げるようなものばっかり。そういうところを直していかないといけない。(国士大は)センター中心にやっていたのでそこを早く潰しておけばもっと楽に展開できた。明日はリーグ最後なので、勝ち負けはもちろん大事だが自分たちのプレーをしたい」
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