
確かな成長を見せ総合8位/東日本学生リーグ戦
「結果的に去年より順位を一つ上げたことはよかった」(中出幹児監督)。強豪校には力負けも、選手達は各々が全力を尽くしこの順位をつかみ取った。秋元優介主将(政経4=足利工)は「来年はこの結果に満足せずにもっと上を目指してほしい」と後輩に思いを託した。紫紺のシングレットが上位校にどう立ち向かうのか。古豪復活を果たすべく部は歩みを止めない。
[小田切健太郎]
中出監督
「結果的に去年より順位を一つ上げたことはよかったと思う。ただ上位校に風穴を開けるという目標には届かなかった。そこはまだまだ壁があったので悔しい。これからは自分たちだけで練習するのではなく、遠征や合宿などで他の選手とやっていくことが大事になる。刺激を受けることも多い。後は勉学と両立しつつも基礎的な動きに日々磨きをかけること。団体戦としては六大学チャンピオンシップで早稲田にリベンジして優勝してもらいたい」
多賀副部長
「(リーグ戦8位)チーム状況から言うと、重量級はそこそこやるけど軽量級が弱かったな。喜多は今年リーグ戦経験して、来年に向けて1ステップ2ステップと上がってくれればいいけどね。力はあるから。(重量級では大山が活躍)大山は去年まではスタミナがなくてリードして負けるっていうパターンが多かったんだけど、今回は去年の経験を生かしてスタミナをつける練習をやってきたからね。それが生きたなあと。(スタミナの練習とは)とにかく疲れて疲れてというところでまたやらせるという。スパーリングでも1回やって十分休養を取ってまたやるみたいな方法もあるんだけど、マットから出ないでずーっとやったりね。(1年生では奥田がインカレ王者に善戦)びっくりしたよ。JOCの試合の時なんか全然だめだったけど。あの時はケガしてたからね。ただケガだって言って練習をやらないと強くなれないから。(今後は)一回リフレッシュというか、技の精度を高めることをやる。あとディフェンスとアタックだな。これに尽きるけどね。大山は来月全日本もあるけどいい勝負すると思うよ。勝ち残るかといったら難しいかもしれないけどね」
秋元主将
「(リーグ戦8位)去年よりは順位上がったんですけど、まだ他の2位通過の大学よりも劣ってるとこがあるというか、差を埋めていかないといけないかなと思います。(早大戦では重量級で意地を見せた)奥田も最後の早稲田の試合で善戦して、今後伸びればいいかなと思います。下級生が多く出ていたので、来年は早稲田にも勝てるようになれるんじゃないですかね。チームの順位が上がったっていうところで満足をせずにもっと上を目指してほしいですね」
山田
「勝負所の東洋大戦で藤山が出て、周りに助けられた。その後の試合で4年生が出ていないところで僕が出た。最後の早大戦も大山だけじゃくて4年生が勝ちたかった。そこは勝ててよかった。投げが得意なので、投げればいけると思っていた。得意の巻き投げでいった。もうちょっと楽に勝てるかと思ったが、少し焦りもでてしまった。リーグ戦最後の試合だったので、何とか自分で勝って終わりたいと思っていた。締めくくれてよかった」
大山
「早稲田の相手は階級が一つ下で、一回勝ったことのある相手だった。今回も勝ててよかった。勝てた要因としては冷静にいけたこと。(専修大は)勝ち切りたかった。いつもテクニカルで負けてる相手で、あそこまでできると思わなかった。そこに勝つにはやはりディフェンスが大事になってくる。足腰をしっかり鍛えて、次は勝ちたい」
奥田
「専大も早大も相手が全国チャンピオンレベルの選手で、そこで出させてもらった。胸をかりるつもりで思い切りやった。思ったよりいい勝負はできたが、勝ちきれなかったので悔しい。いい勝負ができたということを自信にしてやっていければと思う。いつもは相手に怖気づいてしまい攻めが少なくなるが、今回は自分から攻めることができたのでよかったと思う。1年生なので、元気良くやっていけたらと思う。器用なタイプではないので、パワーレスリングをしたい」
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