
学芸大に勝利! 4試合ぶりの白星/春季関東大学男子1部リーグ戦
序盤は点を取っては取られ競り合いだった。與崎風人(政経4=鹿児島商)がストレートにスパイクを叩きこみ、一気に流れは明大に傾いた。さらに、セッター政井拓歩(営3=市立尼崎)と原潤一(文4=習志野)の息の合ったコンビバレーが追い風を立てる。学芸大に試合ペースをつかませることなく25―16と第1セットは収めた。
第2セット、立場は逆転、学芸大に流れを奪われる。前半戦、加藤寛樹(政経2=創造学園)は3枚ブロックの間にうまくスパイクを打ち込むなど、背の高い相手に屈することなかった。また、相手のスパイクを1枚ブロックで抑え込む場面もあった。しかし、相手のフェイントでコートど真ん中に落とされ点を取られる事が目立った。「悪い雰囲気、負けパターンのような感じは出ていた」(川村悠希・政経2=雄物川)と流れを変えることはできず、17―25と第2セットを譲ってしまった。
セットカウント1―1、明大の本気を見せる。與崎の代わりに野村昇吾(商4=高知商)をスタメンで投入し第3セットを挑んだ。相手がフェイントで明大の穴を狙ってくるも、原がブロックで抑え込み点を取らせない。野村が粘りのレシーブでつなげ、加藤がフェイントで相手を崩しミスを誘い5-5と並んだ。学芸大は2度スパイクでワンタッチを狙うも外れ、焦りを見せた。苦しい展開ではないものの、一進一退の戦いでは両者とも緊張感のあるラリーを見せた。先に崩れたのは学芸大だった。15―15の同点、相手のサーブミスから明大が点を得ると、波に乗ってきた。点差をつける訳でもなく、点を取られたら取り返していく。23-21の最終場面で相手のサーブミス、スパイクミスに助けられなんとか逃げ切ることができた。
やはり相手のミスに助けられた。滑り出しは好調、フェイントもブロックカバーも取り落とさなかった。集中力では明大が勝り、相手はコンビミス、トスミスが目立ち9―3と点差を広げた。しかし相手の迫力あるバックアッタクで決められると明大は体力の苦しさを見せた。フェイントで相手の穴を狙うもブロックで抑え込まれてしまう。「フェイントだけでは負けた」(加藤)とフェイントの掛け合いでは学芸大に敵わなかった。途中、山中奏(法3=駿台学園)・頼金大夢(法2=東福岡)・佐伯大輝(政経2=新田)を投入し、コート内の雰囲気が、勝ちへの執着の色を見せた。後半、明大のサーブミスが目立ち、両者2連続得点を獲得できずジュースが続いた。明大がリードした最終、相手のコンビミスで31―29と勝利を収めた。
4連敗をなんとか食い止め、負の連鎖を断ち切った。この勝ちを「あと3戦なので内容がだめでもしっかり勝って東日本につながるようにしたい」(瀧野頼太主将・政経4=創造学園)と、今後の試合も勝ちを取る気持ちで挑む。次の慶大戦も確実に取りたい1戦だ。
[長谷川千華]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― | ― |
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選手のコメント
瀧野
「苦しんだ展開にしたのは自分たちのミスからだったので、やはりリードした場面での気のゆるみで追いつかれてしまったことがいけなかった。リードして点差がついたところで追いつかれてしまう内容だった。あの場面はそのまま勝ち切らないといけなかった。(4セット目のメンバー変更)特に理由はないが、全員出していこうとは思っていた。ただ流れが変わってしまった。層を厚くすることが明大の今後の課題。(最後の場面はベンチから見守ったが)ムードも良くなかったし、サーブも2段トスも弱気だった。相手のミスを待って受け身になってしまっていた。そういう外から見て感じたことは伝えて明日からに生かしていきたい。(良かったこと)レシーブが粘れていた。ブロックも出ていたし、良かった。(この勝ちをどう生かすか)あと3戦なので内容がだめでもしっかり勝って東日本につながるようにしたい」
野村
「個人的には思うようなプレーはできていなかった。結構点差がついていたこともあって、自分の中でなかなかモチベーションのコントロールが難しかった。入った時はいつも自分の最高のコンディションにできていない。とりあえずミスを少なくしていこうという考えで序盤臨んだ。第4セットはみんなびびっていたと思う。でも副コートキャプテンとしてそこは支えていけたと思う」
川村
「途中出場した2人(野村・頼金)に助けられた。(良かった点)チーム的に粘りがあった。(4セット目ボール集まったが)今日は逃げてしまったりした。みんながつないでくれたボールをしっかりたたけるようにしたい。
(2セット目)悪い雰囲気、負けパターンのような感じは出ていた。1セット目取って切り替えができずに、気のゆるみがでてしまうことが多い。今日はメンバーチェンジが効いたのかなとは思う。雰囲気も良くなったところはあった。残り3戦、負ける試合じゃないと思う。勝ち星を伸ばしていきたい」
加藤
「今日19番(頼金)と5番(野村)に助けてもらった試合でした。リードして、油断してしまった部分があるのでそれが(ダメな)原因だったと思います。(相手のフェイントについて)警戒はしていたけど、落とされてしまった。(人が)いないとこに落とされた。(明大もフェイントでは)真ん中に落とすことを意識していたが、フェイントだけでは負けました。フェイント落とさないとかブロックカバーしっかり上げるとか、自分たちがやらなくちゃいけない事を気づいたらやってなかった。だから(試合の雰囲気が)良くなかった。(スパイクでは)あまり決め急がないようにしていました。(サーブでは)終盤、ここは入れていかなければいけないという場面で弱気になっちゃってネットにかかってしまった。要所で決められなかった」
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