無傷の6連勝! 全勝優勝まであと1勝/春季関東学生1部リーグ戦

2015.05.17
無傷の6連勝! 全勝優勝まであと1勝/春季関東学生1部リーグ戦
 春季リーグ4日目は専大と中大の2連戦を4―0、4―1で快勝した。森薗政崇(政経2=青森山田)がシングルス2戦、ダブルス2戦の計4試合を全て制す活躍。連勝は6まで伸び、全勝優勝に王手をかけた。

【専大戦】
 ストレートでの勝利だった。しかしゲームの内容はとても濃かった。1番手の森薗は3ゲーム目を落とすものの競り勝ち先手を取る。昨年厚谷(専大)に敗れた森薗だったが見事雪辱を果たした。2番手町飛鳥(商3=青森山田)、3番手酒井明日翔(政経1=帝京)も同じく3ゲーム目を取りこぼすものの接戦を制し3連勝。森薗と渡辺裕介(商1=明徳義塾)のダブルスも3ゲーム目を落とすが「渡辺は調子が良かったので自分はセオリー通りにプレーするだけだった」と森薗は冷静だった。1試合も落とすことなく5連勝を飾った。

【中大戦】
 苦しい始まりだった。1番手町飛鳥(商3=青森山田)が「大事な時に入らないミスが多かった」といつもの安定したプレーを発揮できず、ゲームカウント2―2まで追い込まれた。最終ゲーム、6―10と宮本(中大)にマッチポイントを握られるが、9―10まで追い上げ、勝利の兆しを見せるも敗北。安定感のあるエースの思わぬ敗北にベンチの声も小さくなった。

 暗いムードを断ち切ったのは2番手の有延大夢(商3=野田学園)だった。第1ゲームを落とし、このまま中大に流れが行くと思われたが、第2ゲームはジュースを制し粘り強さを見せる。フルセットにもつれ込む大接戦になったが「フルセットには慣れていた」と有延。勝利を決めた瞬間は飛び跳ねて歓喜した。チームの雰囲気を元に戻し、3番手松下海輝(商4=希望が丘)につなぐと「有延が勝ってくれたので安心して臨めた」(松下)。第4ゲームでは5連続ポイントを奪うなど、堅実なプレーを披露した。第1試合の駒大戦以来の出場だったが「状態は良かった」と松下。4番手のダブルス、森薗・渡辺組、5番手の森薗はこの流れを受けたままどちらもストレート勝ちした。

 残すは明日の早大戦。優勝すれば春季リーグ5連覇の達成と、2年連続グランドスラムの足掛かりとなる。昨年の春季リーグ戦では早大と死闘の末、逆転勝ちを決めた。「挑戦者の気持ちで向かっていく」と髙山幸信監督。頂点への階段はあと1段だ。

[木村亮・田中愛]