橋本がスプリント制覇/東日本学生選手権トラック大会

2015.05.12
 エースとしての実力を見せつけた。橋本瑠偉(政経3=龍谷)が男子スプリントで優勝を果たした。決勝では佐伯(中大)と対戦。先に2本を奪い、決めた優勝で短距離班エースにふさわしい走りを見せつけた。男子4㎞インディヴィデュアル・パーシュートには眞砂英作(政経2=高松工芸)が出場。昨年は同種目で4位入賞と表彰台には一歩及ばなかったが、今大会は3位と一つ順位を上げることに成功した。
 圧倒的実力を見せた。橋本がスプリントで存在感を示す走りで優勝を果たした。1/2決勝は後藤(早大)と対戦。2本先取で決まるレースで1本目を取って迎えた2本目は、最終コーナーで並ぶと、ほぼ同時にゴールに飛び込んだ。橋本は「さしたと思ったのに、させていなかった」と顔を曇らせ「全部先行して勝ちたかった」3本目までいってしまったものの決勝へと駒を進めた。
 迎えた決勝の相手は高校次の選抜大会以来の対戦となった佐伯。当時は敗れていため「勝ちたかった」と2本先取し優勝を決めた。1本目は第2コース手前からスプリントを掛けると、バックストレートで佐伯(中大)を大きく引き離し、余裕を持ってゴールに飛び込んだ。1本目を取って迎えた2本目。第2コーナーからスプリントを掛け、佐伯を最終コーナーで抜き去ると、そのままゴール。危なげない走りで優勝をつかんだ。橋本は高校次の実績から様々な大会で優勝が期待されていたが、大学に入って入賞は必ずするも優勝には一歩及ばず、2位や3位と本人が満足のいくような結果は出せていなかった。しかし、昨年7月の全日本学生選手権トラック大会では男子スプリントで悲願の優勝を果たしおり、上り調子であった。全日本大学対抗選手権では3位と優勝を逃してしまったが、重いギアから軽いギアに変えるなど改善策を図り今大会に臨んだ。そして、オフシーズンの冬季は、基礎体力の向上を意識して調子を維持したことが今大会の優勝に結びついた。シーズン最初の大会で幸先のいいスタートを切った。

 エースの意地を証明する。昨年、7月の全日本トラックで橋本は優勝を果たしており「3連覇したい」と静かに闘志を燃やしている。さらに、8月のインカレで総合上位を狙うためには、トラック競技でポイント獲得が必須条件。トラック班のエースとして橋本を中心に戦力そのものだけでなく、チーム全体の活気を生み出したい。

[辻成美]

試合後のコメント
橋本

「(レースプランは)1回戦で先行して勝ったので、全部先行して勝とうと思った。(レースの出来、満足度は)1/2決勝で2回戦はさしたと思ったが、させていなかったので練習不足だと思った。対戦、体力など全て一からやり直さなきゃいけないと思った。決勝の相手が高校の選抜大会以来の相手で負けていたので勝ちたかった。(昨年の全日本学生選手権から調子は)ナショナルの合宿に参加しすぎてギアが軽い方がいいのか重い方がいいのか分からなくなってしまったが、重い方でタイムが悪くなったので軽い方に変えた。(オフシーズンは)基礎体力系を先輩方、同期とした。それなりに調子を維持できた。(次の大会に向けて)個人戦は去年優勝しているので、3連覇したい」

眞砂
「(今日のレースプランは)GW中は、バンクに入りたかったがチームTTが月末にあるため、そちらの練習をした。東日本は不安だったが、チームTTで地足をつくれたので、今回は合宿もバンクに乗っていないわりに良いペースで走れた。(レースの出来、満足度は)屋外のタイムとしては自己ベストだった。ペース的に見たら、あまり良くはないが全体的に見ると、のびしろのあるレースだったと思う。(オフシーズンは)筋肉を大きくさせる時期だから心肺を鍛えたりと励んだ。(次の大会に向けて)4分30秒台を出したい」