
地力の差見せつけ圧勝で初戦突破/関東大学女子選手権
スターターは川副舞主将(理工4=富士学苑)、藤野希生(国際1=埼玉栄)、伴真衣香(文4=東京成徳)、北浦彩加(国際4=大津)、萱沼史織(情コミ3=埼玉栄)。
地力の差を見せつけての勝利となった。開始から4分以上相手を無得点に抑え、一挙13点差を付ける。そのまま相手に1度も流れを渡さずにゲームを進めた。早い段階からメンバー交代を多くしながらも「誰が出ても流れが変わらないでやれた」(伴)と格下相手とはいえ、選手層が厚くなったことを示した。2人の1年生も公式戦初出場を果たし、若さあふれるプレーを見せた。
第4クオーターにはスターターのほとんどがベンチに下がりながらも、加藤葉月(営4=明大中野八王子)や橋本みなみ(商2=県立柏)らが昨年より自信を感じさせるプレーでチームを引っ張った。最後にシュートが当たり出した相手にやや詰められたものの、102―46の100点ゲームで勝利。トーナメント1回戦を危なげなく勝ち抜いた。
次戦は東京医療保健大との試合となる。昨年の1部リーグで10勝3敗と大学屈指の強豪だが「チャレンジ精神でやりたい」と川副。今季から戦いの場を2部へ移す上で、秋以降の試金石ともなる試合。昨年この大会で同じく1部上位校の白鴎大と対戦し、そこでつかんだもので秋の成長につなげた。「今年も全員で何かをつかみたい」(伴)。春の大事な一戦を成長の糧としたい。
[松井嚴一郎]
試合後のコメント
渡辺徹監督
「ディフェンスから速攻というのがうちのスタイルで、格下相手というのはあるけどある程度はできた。50点以内に抑えろということを言っていて、最後メンバー代わりながらもなんとかできたのでそこは良かった。細かい部分が格上になってくると少し足りなかったりするし、気の緩みが少しでもあると駄目なのでそこをしっかりして明日の東京医療保健大とやりたい。明日どれだけできるかで、2部での戦いっていうのも見えてくると思う」
平田HC
「初戦ということで、出だしが心配だったが、いつも通りの動きはできたという意味では合格点のゲームだった。自分たちのペースでできる相手だったので、助かった部分もある。今年はディフェンスを重視していて、ボールに対するプレッシャーとかボールがないところの付き方をやっていて、まあまあできていた。明日1部相手にどこまでやれるのかを見ていきたい。新チームはここまで上出来。去年のスタートの4人がそのまま残って、もう1人入ってくれている1年生の藤野もいい動きをしている。5人の動きとしてはすごくいい状態でトーナメントに入れた。今年の1年生はいい選手が入ってきてくれたので、残り2人が復帰すればもっともっと面白いチームがつくれるかなと期待しています。明日は3ピリまでは食らい付いていって、4ピリで勝負できるような展開に持ち込めたらいいなと思う」
川副主将
「このメンバーで初めての公式戦で、まず勝つっていうのが大事だった。内容はプラスアルファで明日につながる試合にしようと。ずっと内容がいいっていうのはかなりうまくないとできないけど、今日はいいときはかなりあったし、あとは悪いときをどう改善していくか。4ヶ月くらいここまでやってきて、新しい力も結構プラスになっている。下からの刺激っていうのは自分たちにも大事だし入ってきてくれて良かった。今年は2部に上がってやれる年だけど、自分たちは大きくないのでチャレンジ精神をしっかり持ってやっていきたい。少しケガをして1週間やってなくて昨日おとといしか練習してなかったけど主将だしやるしかないと思ってやった。今年は全員で走って全員でシュートを狙うっていうことを意識していて、得点が1人に偏らないようチームを目指している。みんなが平均的にできて、オフェンスでもディフェンスでも攻めるバスケっていうのが今年のテーマ。今日はあまり良くはなかったところもあるけど、明日は上のチームなので、やるときにはチャレンジ精神でやりたい」
伴
「1年生が4人入ってくれて、みんな得点力がある。スタートで出ている子はパスしたら点を取ってくれる子。安心してボールを回せる。そして若い。それもあってチーム全員が点を取れるようになってきた。2部でやるには5人だけじゃ絶対戦えないので全員でやるというのが目標。今日は誰が出ても流れが変わらないでやれたので良かった。ここまで結構練習試合をやってきていい手応えはある。練習でも5対5できるようになって、選手間の競争も激しい。チームの底上げはできている。明日は1部上位のチームとやるけど、みんな勝ちグセはついていると思うので自信もって引かずに、先手を取れるようにやりたい。去年いいものが得られた大会だったので今年も全員で何かをつかみたい」
萱沼
「もうちょっと落ち着いてやれば良かった。焦らなくていいところで速く攻めようとしたり、落ち着いてディフェンスすればいいのに無駄な動きをしてしまったり、個人的にはあまり良くなかった。オフェンスは、夢中になりすぎず、冷静に自分がどこにいればいいのかを見れるようにしたい。ディフェンスはボールマンと自分のマークマンを見るという基本ができていなかったので、姿勢を低くして基本をちゃんとやりたい。(新チームは)1年生が加わって、新しい風が入った。動きのあるプレーヤーが入ってくれたので、その点はいいと思うが、まだミスがあるので、もっと5人で声を掛け合ってまとまってやっていきたい。まだまだ進歩できるチームだと思う。ここまでのところは順調。明日はまず、気持ちの面で1試合切れないようにすることが大事。当たりも全然違うので身体的にもやられると思うが、自分たちの通用するところもあると思うので、それを早く見つけて、うまくやれるようにしたい」
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