
前田 全日本出場も5位/全日本フィールド選手権
あと1点に泣かされた。悪天候により1日で行われるはずの予選ラウンドが2日間にわたって行われた。初日の予選ラウンド前半で6位の位置につけていた前田は、2日目の後半で巻き返しを見せたものの4位の選手にあと1点及ばず準決勝進出を逃した。
1日目に行われた的までの距離表示が無い、いわゆる“アンマーク”で苦戦した。通常の競技では定められた距離から射るが、このアンマークでは的から何m離れているかを自身の目測で測り弓具の調整などをする。そのため距離の見極めが重要となるが「4つのポストで読み間違えてしまった」とミスが重なった。最終的に準決勝に進出できる4位と1点差だっただけに「そういうところで大減点を食らってるのでそれが残念」と肩を落とした。
それでも日本トップとの“距離”はつかんだ。2月のインドア日本選手権準優勝に続き今回も5位という好成績。「上位に自分がいてもおかしくないんだというのが最近分かってきた」。世界を目指す上で目標とする日本選手権優勝へ手応えを感じている。憧れの五輪に向けて。“日本代表・前田”の姿が見えてきた。
試合後のコメント
前田
「(惜しくも準決勝進出を逃す)弓をうつことに関しての調子はそんなに悪くはなかったです。ただ、フィールドのテクニックというところで乗らなかったなというのが最大の敗因だと思います。(トップ選手と一緒に回った)うまいのでこの人たちに食らいついていけば大丈夫だろうと思ってたんですけど、なかなか食らいついてはいけなかったです。射形とか見てると、やっぱりすごく安定してうってるなと。震えが無いというか、楽にうてそうな射形だなというイメージがあって。とにかく力みが少ないのがすごいなと感じました。あとやっぱりフィールドに関しては、アンマークでは距離を読むのがすごく大事なんですけど4つのポストで読み間違えてしまって、それぞれのポストで1点、1点、2点、M(0点)をうってしまって。そういうところで大減点を食らってるので、それが残念です。距離を読む技術が一緒に回った他の3人と比べて全然成熟していなかったと思います。(それでも全日本5位の成績)前回のインドアから続けて全日本のトップと戦えたのは自信になります。そこにいるのが当たり前と思えるようになってきた。全日本の大会に対してあまりビビることがなくなったと思います。上位に自分がいてもおかしくないんだというのが最近分かってきたので、予選から上を目指すという気持ちが最近あります。(次はターゲット)そうですね。やっぱりターゲットで一番結果出したいので。夏しっかりロングの70mの練習して頑張っていこうと思います。ただまだリーグが残ってるので、そっちの方が重要なので頑張ります」
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