
早大の壁高く 男女ともに準優勝/東京六大学リーグ戦
[男子]
接戦に持ち込むも攻め切ることができなかった。チームスコア2─3と負けられない場面で宇野吉正(法4=弘前実)・寺尾和真(農2=能登)ペアが6番手として出場。積極的な前からの攻撃で得点重ねると4─3で先にゲームポイントをつかみ、ベンチからの応援も一番の盛り上がりを見せた。しかしその後「思い切ってラケットを振ったり、厳しいところを攻めることができなかった」(宇野)とミスが連発。もつれ込んだファイナルゲームで決めたのはわずか3ポイントと悔しい敗戦となった。他のペアも幾度も勝機の流れはつかんだが、勝ち切ることができない試合が続き2─5で早大に敗れた。
9日からは関東学生春季リーグ戦が行われる。寺下洸平主将(農4=小松市立)・伊藤健人(農3=東北)、立木雅也(農1=中京)・川平祐也(農3=那覇西)の両ペアは全ての試合に1番手・2番手で出場し全勝。その実力を見せ付けた。そして今後団体勝利のために活躍が欠かせないのが丸岡俊介(政経1=尽誠学園)・平井裕之(国際2・高崎健康福祉大附)ペア。丸岡は初の明大での団体戦に「雰囲気に呑まれてしまった」と自身の力を発揮することはできず、早大、法大に対して勝利することができなかった。「全勝してチームに貢献できるようになりたい」(丸岡)。二人の今後に注目だ。チームの雰囲気にも波があり、リーグ戦ヤマ場となる初戦・中大戦から盛り上がることができるかがカギとなるだろう。明大はこの1週間、生田キャンパスの練習場で最終調整のための合宿を行う予定だ。「毎回4位なので一つでも上に行きたい。それでは何も変わらないと思うので大きく優勝を目指していく」(寺下)。日体大、早大、中大3強への挑戦が今始まる。
1部の立大を上回る2位と関東大学春季リーグ2部開幕へ弾みを付けた。立大との対戦は2試合目。1組目の井本奈津美(営4=三重)・望月友美佳(営2=加藤学園)ペアが1-5で落とすも、2組目の齊藤香純(政経2=昭和学院)・吉村寛子(国際4=昭和学院)ペアが安定した展開で5-2と勝利を挙げる。チームの白星が懸る重圧の中、3組目はルーキーコンビの高橋勅有(商1=国本女子)・小谷真由(営1=米子松蔭)ペア。積極的なショットで主導権を握りながらも、ミスもありファイナルゲームまでもつれる展開に。それでも「後衛はとにかくラリーを続けて、自分がとにかく動いて決める展開にしようと二人で話し合った」(小谷)と格上相手に粘り勝ちを収めた。「緊張してやっていたがよくやってくれた。褒めてやりたい」と櫻井監督もルーキー活躍もあっての勝利に頬を緩めた。
1部昇格を懸けたリーグ戦が来週末に迫っている。目標は2季連続で臨みながら敗れている1部2部入替戦の切符をつかむことだ。「皆で全勝できるようにしたい」(齊藤)とあくまで優勝は通過点。入替戦で勝利し、1部昇格で3度目の正直を果たしたい。
[西田理人・川合茉実]
櫻井智明監督
「基本的には来週の関東リーグを目指してやっている。まだペアは決まっていないのでどういう風に出そうかと様子を見て色んなペアを出させた。1年生はまだ高校生のときのテニスをやっている。今まで1本でやってきたボールも拾われたりするから最後まで追いかけるように言った。(立教戦での髙橋・小谷ペアは)緊張してやっていたがよくやってくれた。褒めてやりたい。小谷はずっと見てて欲しいなと思った子だった。これからフットワークだとかトレーニングしなきゃいけないところもあるが、かなりの前衛になると思う。持ち味は普通の前衛と違って突拍子もない時に出て行ったりして相手を驚かせるところ。そういう子が欲しかった。他の2人も引き抜いてきた子。西永は変則的なテニスを するし髙橋はインターハイで決勝まで行っている。立教には勝つと思っていた。吉村齊藤ペアは外の試合でも成績を残しているしやはりあれを中心にやっていかなければならない。エースペアだと思う。もうちょっと早稲田と良い試合をやるかと思ったけど、やっぱり歯が立たなかった。冬にコートの端の方にボールを集める練習だとかそういう練習を後衛中心にやったが早稲田のほうがサイドラインとかベースラインのところにボールが集中していた。逆にうちはテニスコートの外から打たなきゃいけなかったからコントロールが付かなかった。うちがやりたかったところをやられてしまった。打倒早稲田じゃないと全日本では優勝できない。1部昇格ももちろんだけど、全日本優勝したいというのがあるので、もう一回立て直ししていく。1年生も入ってきて徐々に良くなると思う。まだまだこれからです」
寺下
「今年は練習を早めに取り組んできていましたが、初めてのの団体戦でチームとしての良くない課題が出てきました。強い相手とやるときに先攻しないと、厳しいところに打たないと勝ち切れない。それとチームの雰囲気もばらばらなところがありました。個人的には今回は来週のリーグ戦を意識して、中大を意識して、サーブレシーブからゲームの入りを気を付けた。もっと強い相手と対戦してどうやってリードしていくかをつかみたかったというのが正直なところです。チームは今日も4─0とかで勝ちが見えたときに応援とか、声掛けるのがなくなったり。競ってる時は良いけど、負けてる時はなかったり。まだ勝負が決まっていないところでやってる選手も諦めずにプレーして、周りもそういう雰囲気をつくれるようにしたいです。(ルーキー二人の存在)僕も2人が入ってきてから自分がしっかりしないとと思います。2人ともうまいので、2人がチームを支えるんじゃなくて、自分もしっかりしないと、支えないと思って練習をしています。毎回4位なので一つでも上にいきたい。それでは何も変わらないので大きく優勝を目指していきたい」
丸岡
「雰囲気とかに呑まれて自分の思っているプレーが全然できなかったです。常に先手打っていくようなことができなかった。もっと試合中コミュニケーションを取っていこうと思います。あと前衛に取られないように気を使って、高い打点で打てるようににしたい。高校のときは常に同級生と組んできたので、先輩とのペアは初めてです。気を使う場面というのはありますけど、プレーにはいったら切り替えないとだめなので。東大慶大は、レベルが特別に高いというわけではないがそういう相手にきっちり0、1で勝てたというのは(チームとしては)大きいと思います。法政に負けたときは雰囲気悪くて、監督にも怒られました。今日みたいな雰囲気でいきたいです。(早大戦)最初は、もし横が勝ったら7番勝負だったので絶対勝つと思ってコートに入ったんですけど。相手はそういう場を何度も経験してきていて、自分は逆に大学では初めてだったので力んで、自分のミスで試合が進んでしまった。中盤からは入るようになったが、先に攻められて守りの展開にしかできなかったです。早大に勝つぞという思いがあったので、そういうプレッシャーもありましたが、7番はチーム勝負が決まってしまう。個人は自分の負けだけだが、チーム全体というのは、自分が負けたらチームに迷惑がかかるし、みんなで戦っていて自分だけの負けじゃない。関東学生リーグ戦では全勝してチームに貢献できるようになりたいと思います。強い相手に向かっていきたい」
吉村
「六大学では去年は個人も団体も優勝していて、先週個人戦もあって今回も優勝することができたので、団体戦もと思っていた。個人戦では勝てても団体戦では勝てないというのが自分の中ではあって、それを克服したいが結局勝てなくて悔しかった。今回のメンバーは監督も勝ちに行ってるんだなというメンバーだと思う。齊藤と組むのは2年目だが去年までできなかった、競った時に2人で声を掛け合って辛い場面でも励まし合ってやるっていうプレーが最近、春の大会はこれが4回目だが、全ての大会で2人で大丈夫って信じあえる関係が気付けてきた。去年まで自分たちのペアが1番だなと思っていたが、今思えばあの時はまだまだだった。立教にはいつも勝てなくて、明治は立教に負けるというジ ンクスもあった。立教は雰囲気とかが真逆のチーム。でも今回のメンバーなら絶対勝てると思っていた。自分は久しぶりに2番手をやって、3番勝負に持っていくことが好きなので逆に力が入った。今日は無駄なミスがなかった。2人で粘り強くできたし、危ない場面もしっかりコートに入れることができた。練習でリラックスしてやることが染みついてきた。相手の子が1年生だったので最少は特徴が分からなかったが、1ゲーム目を見てアドバイスも受けてやり方を変えて相手が狂ってきたときにいけると思った。去年と違って相手の弱点を突くことができた。(早稲田戦については)早稲田にはレベルは追いついていると思う。今までは本当に奇跡が起きないと勝てないと思っていた部分があったが、自分が上 級生になって余裕もでてきた。早稲田に近づいている。私たちは負けず嫌いな子が多い。それがいい面でもあるし悪い部分でもある。今日の試合で今回うまくいかなかった子もいたと思うが、そういう子の話も聞いてみんなで勝ちにいきたい。(春季リーグは)2回連続で2部で優勝している。自信を持ってやれるためにもあと1週間調整して皆で全勝できるようにしたい」
髙橋
「私は5月に吉村先輩、齊藤先輩の試合を見て、ここいいなと思ってお話もいただいて明治に決めた。初めての団体戦で、出たからにはしっかり勝ちたかった。気持ちばかりが焦って技術が付いてこなくて競ってしまったが、応援の人とかペアの人とかが最後盛り上げてくれたおかげでしっかりやることができた。立教戦は相手も同じ左利きでお互いに嫌な部分を分かっていた中だったので締まった試合ができなかった。でもファイナルの時は、やったもん勝ちだと思って割り切ってできたので良かった。印象に残ったのは、自分のミスでファイナルでデュースになったときに1本目に前衛を抜いたこと。(春季リーグについては)1部に昇格したい。1年生だけど、出るにしても応援にしてもしっかり役割 があると思うのでそれを果たしていけるように頑張ります。4年生は最後なので、良い思いをして引退してもらうために貢献したい」
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