
後半の攻勢で玉川大を下し5回戦へ/関東大学選手権
スターターは會田圭佑(法3=市立柏)、秋葉真司(政経4=能代工)、吉本健人(法4=藤枝明誠)、宮本滉希(政経2=明成)、伊澤実孝(政経4=愛知産大工)。
立ち上がりにつまずきながらも勝ち切った。試合の出だしは相手のオフェンスを自由にさせてしまい、3部校相手にまさかのビハインドスタートとなる。それでも、段々とリズムをつかみ第2クオーターで逆転。続く第3クオーターで勝負を決定づけた。第3クオーターに入ってようやくチームディフェンスが機能し始め5失点に抑えると、オフェンスでは伊澤らがゴール下で奮闘。リバウンドから直接決めた得点は、このクオーターで奪った16点中10点を数えた。また、残り4分45秒での會田から1本のパスで伊澤が得点を決めたシーンなど、新チームのテーマである「速攻」も見られるようになった。「後半はいいテンポでできた」(會田)。第3、4クオーターだけを見れば31―13とダブルスコアで1部と3部の違いを見せつけた。
喜べる内容ではなかった。21点差をつけて勝利はしたものの、出だしでディフェンスが全く機能せず、思わぬ苦戦を強いられた。「ディフェンスが全く。こんなディフェンスをやってきたのかというくらい」(長谷川聖児HC・ヘッドコーチ)と指揮官は落胆した様子を隠さない。というのも、長谷川HCは大会に臨むにあたり「やってきたことを出せない、ということだけはないようにしたい」と話していた。初戦ということで硬さもあったせいか、本来持っているものを見せられなかったこの日のゲーム。明日からは1部校との対戦が続くだけに、建て直しを見せたいところだ。
次戦は専大と対戦する。2年前の新人戦でも同じベスト8を懸けたところで専大と対戦し、当時は83―62で勝利した。先日の京王電鉄杯でも勝利しており「気を引き締めてやれば勝てる」(税所啓主将・情コミ4=興南)と自信を見せる。1つでも多く勝ち進み、よりハイレベルな舞台で試合をするためにも勝たなければならない相手。課題となった試合の入りを修正し、きっちりととものにしたい。
[尾藤泰平]
試合後のコメント
長谷川HC
「散々。ディフェンスが全くだった。こんなディフェンスやってきたのかというくらい。楽に持たせちゃう、スペースは取られちゃうし、ボールに対するプレッシャーが全くなかった。ただ、3部とはいえ玉川もしっかりやっていた。3クオーターを5点で抑えた、抑えたというか、普通のディフェンスができたのはあの時だけ。あとはトリプル×だよね。オフェンスが入らないと、それだけでリズムが悪くなってしまっている。本来バスケットボールはそうではないと思っているから、どこでみんながやり始めてくれるか。やっていないこと、やれないことは望まないから、とにかくやれていることをしっかり表現するようにしてほしい。少なくとも出だしだってあんなディフェンスは練習していないし。明日も今日と同じ出だしだったら15―0とかを経験してしまうことになるんじゃないかな。ポジティブと言えるのは第3クオーターだけ。まだまだ甘かったけど、ちょっとはディフェンスが回るようになった」
税所
「初戦で前半硬くなっていた。相手のペースにはまって自分たちのバスケができなかった。展開が遅くなってみんな積極性がなかった。後半はディフェンスからリズムつかんで速攻も出てトランジションのバスケっていうのができてた。ディフェンスも13点に抑えられた。(自分は)出ないかなと思っていたけど、差を付けてくれたので出られた。出たからにはなあなあなプレーをしたら明日につながらないと思ってしっかりやった。モチベーションとか心構え的な準備はできていたつもり。トーナメントの組み合わせが、(2年前の)新人戦と同じで、その時に専修とやったときは20点くらい離してやれた。ただ相手も成長しいてると思うしエースも強いのでしっかりやらないといけない。今日の前半を修正して気を引き締めてやれば勝てる」
伊澤
「前半の部分で自分たちのプレスがやれずに相手に先手を取られてしまって1クオーターで失点が多かった。後半もずるずる行っちゃってリードはできたんですけどちゃんとリズムをつくれなかったのが反省の一つです。相手のシュートがたまたま落ちただけで自分たちのディフェンスが少しは変わったんですけど良くはない。その分、オフェンスの部分は少しは改善できたのでディフェンスの部分でもう少し攻撃的にしていかないと上に行ったら勝てないと思うのでそこは明日から切り替えていきたいと思う。相手が速攻を抑えようとリバウンドを取られたとしても走らせないようにプレッシャーだったりを徹底してきたんですけど自分たちがそれをどう打開かしていくかというところで今日はそれができなかった。チームは悪くはないんですけど初の公式戦ということもあってチームとして戦う時のコミュニケーションが少なかったのでそういうのは選手たちでしっかりやっていきたい。明日は1部のチームなので電鉄杯では勝ったんですけどだからといって気を抜かずにディフェンスからしっかりプレッシャーかけて勝っていきたい」
會田
「出だしディフェンスでコミュニケーションとか取れてなくてリバウンドも取られてセカンドチャンスを多く与えてしまった。楽にシュートを打たせていたわけではないけど、最後のチェックをもっとできれば、もっとシュートを落としていたと思う。中入られると駄目なのでもっとしっかりボックスアウトをしないといけなかった。裏を取られたのはディナイだから仕方ないけど、もっとカバーが必要だった。後半は基本のディフェンスから激しくできた。前半は相手のペースでやってしまって、速攻もなくてリズムが悪かった。後半はいいテンポでできた。先週の練習からスタメン的な方でやっていてスターターはあるかなと思っていた。呼吸はまだ合わない部分もあるけど徐々に良くなってきている。専大は渡辺とかが復帰してリバウンドも強いので油断したら一気にやられることもある。しっかりコントロールしてやりたい」
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