
前田が大学デビュー 「悪くない」/静岡国際大会
800m2組目に登場した前田。2組目には日本記録保持者である川元(スズキ浜松AC)や今大会記録保持者である横田(富士通)らがエントリー。前田にとって「憧れていた人たち」とのレースになった。しかし、前田は臆することなくスタート直後から積極的に前に出る。400mは2番目に通過。しかし600m付近で後続に吸収され1分50秒95の6位でゴール。レース後は笑顔で出場選手全員と両手で握手を交わした。
記録の更新はなかったものの、大学初レースはまずまずの結果に終わった。今大会がシニア選手との初レースで、日本トップレベルの選手を前に自分のレースを展開した。2週間前にノロウイルスに感染し、1週間練習ができていなかった中でのレースで「自分なりに仕上げてこれた」と得たものは大きかったようだ。次戦は関東インカレ。好調を取り戻した前田のレースが楽しみだ。
関東インカレに向け焦りを残した。110mHに出場した高山は14秒24でゴール。先月の六大学対校大会で優勝したが「ここのところ、練習でも調子が良くない」と不調が続いている。このレースでも「途中で真っ白になって体が動かなかった」と満足のいくものにはならなかった。関東インカレまで残された時間はわずか。早めの修正で短距離ポイント奪取に期待が懸かる。
[田中莉佳]
試合後のコメント
高山
「完全に暑さにやられてしまって頭がふわふわしていた。レース自体も途中で真っ白になって体が動かなかった。とにかく集中しようとしていたが競技にしっかり集中して入ることができなかった。暑さもあるがそれ以前に調整の不足というのもあった。とにかく関東インカレにつなげる走りがしたかったが、危ないです。ここのところ練習でも調子が良くない。上がってこない。関東インカレまで時間がないので焦っている。できるだけ頑張りたい」
前田
「自分が憧れてた人たちと初めて走る機会があって、すごくハイペースだったので、それでも積極的に前の方で走れたのでよかった。後半にばててまくられてしまったので、そこは今後の課題。前でレースしたかった。それはできた。(体調は)自分の中では悪くないと思っていた。練習も大学で始めたのは1ヶ月くらいで、これからまた自分を締めなおして、今日走った人たちと戦えるようになりたい。(ノロウィルスは)2週間位前にかかってしまって、1週間は練習ができなくて、その割には自分なりに仕上げてこれたと思った。悪くないレースだった。(川元とのレースは)自分はまだまだ。歯が立たない。格が違うと見せつけられた。これからまた練習してもっと競り合えるような走りができるようになりたい。2週間後に関東インカレがあるので、そこで上位入賞したい。(ユニバーシアードは)体調崩したのもあって、ユニバーシアードの標準は切れる状態じゃなかった。ユニバーシアードっていうよりも初めて戦うシニアの人たちとのレースで自分のレースをすることを目標にしてた。2年後のユニバーシアードを狙っていきます。(今年は)自己ベストを更新。48秒を切りたい。47秒台を出します」
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