FC東京から2セット奪うも連敗/黒鷲旗全日本男女選抜大会

2015.05.03
FC東京から2セット奪うも連敗/黒鷲旗全日本男女選抜大会
全日本男女選抜大会(黒鷲旗)の二日目はVプレミアリーグ7位のFC東京と対戦した。社会人チーム相手に第1セットを奪ったが、続く第2セット、第3セットは強力なサーブで攻撃の幅を減らされる苦しい展開に。それでもなんとかフルセットまで持ち込んだが、高さとパワーに押し切られ二連敗を喫した。この結果により、明大の決勝トーナメント進出が絶たれた。

 全力でぶつかった。「スパイクはシャットされて当然くらいの気持ち」(加藤寛樹・政経2=創造学園)と序盤から相手ブロックを破るパワフルな攻撃で勝負を仕掛けた。強気な姿勢はサーブにも表れた。與崎風人(政経4=鹿児島商)や川村悠希(政経2=雄物川)が決めたライン際ぎりぎりに落ちたサーブで流れを引き寄せた。豪快な攻撃を重ね25―20で今大会初めてセットを収めた。しかし、第2セット、第3セットは我慢の時間となった。相手の持ち味でもある強力なサーブに「セッターに返すというよりはコートの上にあげるので精一杯だった」(川村)。前日のJTサンダーズ戦で得点源となったパイプ攻撃が相手ミドル陣の高さに阻まれ点数につながらなかった。思うように点差を詰めることができず、あえなく2セットとも落し逆転を許した。後がなくなった第4セット。瀧野頼太主将(政経4=創造学園)が意地を見せトスを回し続けた。また、小林凌(政経3=桐生市立商)のブロード攻撃やそれぞれが1枚ブロックを決めるなど個人技も光った。相手のミスにも助けられたこともあり、最終セットに望みをつなげた。だが、FC東京にVプレミアリーグの格の違いを見せつけられた。攻撃する隙もなく10点差をつけられ、悔しい連敗となった。

 予選グループリーグの最後に控えるのは卒業生が多く在籍する富士通カワサキレッドスピリッツ戦だ。「しっかりストレートで勝ちたい」と(瀧野)。大阪に爪跡を残したい。

[荒井希和子]

試合後のコメント
瀧野

「いい経験ができたと思う。(セットを)取れたのは自信にはなるけど、内容的には相手なミスに助けられて2セット取れただけ。(相手のサーブに関しては)とりあえず上に上げて、二段トスでレフトにいってからリバウンドで展開していくという形の作戦はあったけど、レフトがミスしたりシャットされたりがあったから練習不足だった。だから一人一人考えてやらないと、強いサーブに対しては2点3点とやられてしまう。(時間差が決まらなかったが)相手のブロックが高かった。向こうのデータもあったのかなと思う。(富士通との戦いは)明大の先輩とかも意識せずに、しっかりストレートで勝ちたい」

加藤
「4セット目まで頑張ったけど、みんな体力不足とかで集中力が切れてしまった。(セットを取れたのは)うれしかったけど、最後のセットの前にキャプテンから相手のミスで取れただけと言われたから、自分の詰められる部分はもっと詰めていかないとと思った。スパイクはシャットされて当然くらいの気持ちで打つから、ブロックされてもあまり意識はしていない。(連続失点しているときは)いつも自分らのミスで点を上げちゃっているから、そこを振り返るとやはりミスはなくせるように意識してなくさないといけない」

川村
「サーブでは結構自分が狙われていて、セッターに返すというよりはコートの上にあげるので精一杯だった。バックアタックもずっと同じコースに打っていたので相手に対応されたというのはある。キャッチとかサーブレシーブが返ってきても、トス回しだったりスパイクで切るところまで至らず連続失点してしまった。さすがに大阪まで来て三連敗は嫌なので明日は勝てるように頑張りたい」

☆黒鷲旗今後の日程☆
5月3日12:50~ 対富士通カワサキレッドスピリッツ戦
(グループ2位までが決勝トーナメント進出)
5月4日 準々決勝
5月5日 準決勝
5月6日 決勝