
今季初出場の4年生が活躍 中大に勝利し2勝目/関東学生春季1部リーグ戦
ガッツあふれるキーパーが戻ってきた。後半、相手の7mスローで藤本が登場。相手シュートをはじき返し監督の期待に応えた。「一本でも貢献するためにベンチに入っている。7mは嫌いじゃないし、楽しかった」と藤本。その後交代されるも再び26分から出場。相手の猛攻を全て凌ぐ活躍を見せた。これには松本勇監督も「向こうが外したっていうこともあるけどやっぱりそれはキーパーの力」と舌を巻いた。田中も前半途中から出場。3・3ディフェンスを崩す足掛かりをつくった。4年生の存在の大きさを再認識させた。
判断能力の高さを見せつけるプレーだった。6点リードしていたところから1点差まで追い詰められた後半9分。逆転負けを喫した前回の国士大戦を思い起こさせる場面だったが、ここで八木信乃輔(政経4=国分寺)がファインセーブする。するとルーキー・門間優次郎(政経1=法政二)が完璧なスタートダッシュを見せボールは八木から門間へ。これを門間が決めると13分からは3連続でゴールを決めて試合を決定づけた。「速攻と狭い角度のシュートっていうのが自分の持ち味で、できることは出せた」と試合後の門間は笑顔に満ちあふれていた。
この1勝の価値は非常に高い。「これで負けてしまうとこの後の試合で勝っていても後半追い上げられるときにまたやられると思わないといけない」(松本監督)と振り返った。次なる相手は日大。何度も練習試合で戦っており、お互いの手の打ちどころは知り尽くしている。3・3ディフェンスが武器の日大を今日のように崩すことができるかに注目だ。
[吉田周平]
試合後のコメント
松本監督
「まあちょっとまだ29点では。今のところ平均だと22点くらい。ディフェンスは少しずつ良くなってきている。後半セットで門間が良いところで点を取ってくれた。でも30点は取らないとなかなか厳しい。4年生の田中はここのところ練習に出てきていて中央が高い3・3ディフェンスをやったから今まで経験しているし高い3・3ディフェンスの攻め方を良く知っているから状況を見て使うと言ってあった。使うタイミングになったから使った。まだ経験足りてないけれどもよくやった。寛史も向こうが外したっていうこともあるけどやっぱりそれはキーパーの力でそういう意味では大きいところ。(後半追い付かれる場面を乗り越えたところは)あそこから門間が得点を入れた。彼は速攻が得意。今までは右サイドのところからシュートしていたけど今日は逆からやっていて大きなところで入れていた。この勝利は今日負けていたら入れ替え戦に限りなく厳しい状況が出てきてそのプレッシャーがもっと出てくる。入れ替え戦というプレッシャーの高いのはチーム全体に負担がかかる。まだ分からないけどもその意味では少し気分的に精神的に良くなる。負けてどんどん後半の勝負どころになるとプレッシャーが強くなるからここのところ国士大戦でリードしていて後半追い上げられるとその意味では全員で凌いだっていうのはチームとしては価値ある1勝だった。これで負けてしまうとこの後の試合で勝っていても後半追い上げられるときにまたやられると思わないといけない。次は連日の試合になるから日大も筑波も歯が立たないというわけではないから少し体を安静にしてしっかりと準備できたらいい」
池田主将
「今日はディフェンスで、中大の打ってくる選手は分かっていたのでその選手を守ろうとやっていたがなかなかできなかった。あとは後半に6点差まで開いたときにミスで流れを相手に渡してしまった。でも今日はそのミスが続かなかったので良かったと思う。良かったところは後半の守ってワンマン速攻。多分5点くらいそれで取れた。その形で取れるのが一番いい。(3連敗していて臨んだ中大戦だったが)命かけていた。でも今日勝ったからといって決まったわけじゃないので、次の日大戦も絶対勝ちにいく。(5戦が終わってチームの現状は)4年生が中途半端な気持ちで戻ってきている。就活で抜けるのはしょうがないが、試合に出なくでもできることはあると思う。雰囲気をつくったり、4年生がそういうことをできればもっと良くなる。僕も就活はしているので大変だけど、やるしかない。(次の日大戦では)オフェンスで足が止まらないようにしたい。相手は変則なので下から攻撃して足を止めないようにしなければならない。そのリズムをつくるのはディフェンスだと思うので、ディフェンスでしっかり守って、自分たちのリズムで足を動かせたらと思う」
藤本
「4年生で自分たちの代なのに後輩に任せっきりで不甲斐なかったので、活躍できてよかった。国士のときに同じような試合を経験していたので、今日は勝てたと思う。やっぱり若いチームなので。自分が出て離せたところは良かった。一本でも貢献するためにベンチに入っているので。7mは嫌いじゃないし、楽しかった。今日はやりたいことがしっかりできた。信頼を得るためには結果を残さないといけない。自分は身長がないので上貫かれると取れないが、その分下に打たれたら止めないといけない。今日は勝ったけど目標は入替戦にいかないことじゃない。1試合でも多く活躍して、ここから全部勝つ」
門間
「日体大戦の時に決めたら勝てるっていうのを外してしまっていて、それを取り返せて良かった。今日はやってやる、と思っていた。監督にはやり切れ、と言われていた。速攻と狭い角度のシュートっていうのが自分の持ち味で、できることは出せたので良かった。ディフェンスが高校のときから苦手。その分速攻に出ることができる。けれども今日は戻りとかも集中してやれた。今回の勝ちで勝ち癖をつけてやっていきたい」
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