男子エペ 1部最下位で入替戦へ/関東学生リーグ戦

2015.05.14
 男子エペは悔しい最下位に終わった。リーグ戦5日目と最終日に行われたのは男子エペ、女子サーブル。男子エペは早大から勝利を挙げたものの指数の差で1部最下位に終わり、入替戦に回ることとなった。また2部で戦った女子サーブルは急造チームながら2勝を挙げ4位に入った。

[男子エペ]
 1部6位で入替戦に回ることとなった。初日は早大に45―34で勝利を奪い専大、法大とも接戦を演じたが、2日目に悪夢が待っていた。日大と慶大に20点差以上の差を付けられて大敗。5位の早稲田と1勝4敗で並んだが指数(得失点差)で15ポイント下回り最下位に沈んだ。「指数の差でも勝数の差でも負けは負け」(坂野守洸主将・法4=清風)。厳しい結果になった。
 2日目の大量失点が痛かった。この日は沖本拓郎(政経4=柏陵)が不在。代わりにサーブルの選手が出場したが穴は埋め切れなかった。日大、慶大といった上位2校との対戦というめぐり合わせもあったが、長尾康司助監督は「エペの3番手がいなくても接戦に持ち込めるチームづくりが必要」と手厳しかった。坂野主将も「2人で勝ってないチームがないかと言われればそういう訳ではない。純粋に弱かった」と敗因を自らに求める。人数不足という困難を乗り換え、必ず1部残留を果たす。

[女子サーブル]

 2勝を挙げた。サーブルは女子に本種目とする選手がいないため「年に1回この日だけ剣を持つ」(長尾助監督)という状況。それでも青学大と上智大に大差で勝利し2部4位に入った。
 またサーブルでは村上夢(営1=湘南)がリーグ戦初出場を果たした。村上は明大では久しぶりの一般入部の部員。「初めて明治という名前を背負って出た公式戦だったので緊張した」(村上)と言いながらも堂々としたプレーを見せた。本種目はエペだが「いい経験になったのでは」と長尾助監督。試合後には「体力、フィジカルを強化していかなければいけない」(村上)と、すでに次を見据えていた。選手層の厚いエペ団体のメンバー争いに食い込めるか。

フルーレ エペ サーブル
◆関東学生リーグ戦結果◆
男子 2部2位 1部5位 1部6位
女子 2部1位 1部3位 2部4位

 関東学生リーグ戦の全日程が終了した。結果は上表の通り。女子エペは目標としていた2位以内を逃した。男子フルーレも2部2位に終わり入替戦進出とはならず、全体的に厳しい結果になった今回のリーグ戦。それでも、昨年入替戦で涙を飲んだ女子フルーレが再び2部で優勝を果たすなど明るい話題もあった。
 次は6月14日に行われる入替戦だ。明大からは女子フルーレと男子サーブルがそれぞれ1部昇格と1部残留を懸けて挑む。「勝つしかない」(坂野)と気合は十分。少人数で戦い抜いたリーグ戦を笑って終えたい。

[柴田遼太郎]

試合後のコメント
長尾助監督

「(1日目)女子サーブルについては普段やってないし、サーブルの剣を持つのが一年に一回この日だけという中で勝ったのは素晴らしい。やってなくても勝ちたいという気持ちがあるから、一生懸命戦って勝利を勝ち取ったということだと思う。山岡はフルーレメインにやってきたからフットワークもあるから、剣の使い方を覚えればちょっとやればすぐ順応できる。高校の時サーブルもちょっとやっていたということだったのでベースはある。夢ちゃんはきっとサーブルはやったことないだろうし、大学のリーグ戦にまさか出るとは本人も予測してなかったと思うけれど彼女なりに頑張ったと思う。セットカウントでいうと5本取ったものも数多くあるから、そういう点ではいい経験になったと思うし将来生きてくるんじゃないか。最後はふらふらになってたから体力的には相当消耗したはずだけど、いい経験だったと思う。案外できるなと、そこそこできる。(男子エペ)早大戦は本当に勝ててよかった。序盤からリードをしていて僅差のリードを少しずつ広げていって、向こうが気が付いた時には大差になっていたと。終始明治のペースでできた。沖本はフェンシングのセンスがあるので、フルーレと違う距離感を少し遠目に彼なりに2戦目くらいから修正して落ち着いて試合ができてチームに貢献できたと思う。佐伯は日頃の練習通りの技が出せたということと、リードして回ってきていたというのもあってリラックスしてできた。エペは距離感がすごく大切な種目だから落ち着いて距離を取りながら勝負するところは勝負。距離感と勝負するタイミングのバランスがすごくよくて、精神的に落ち着いていたこと、その3つが重なってさらに結果が出た。当初は専修と早稲田には勝ちたいと思っていて、初戦専修に負けたのが少し厳しいかなと思ったけれど負けても5本差だったし負けてもできるという感触は一戦目でつかめた。もう一つ勝ちたいと思っていた早稲田には勝てたから普段通りやれば1部でも戦えると。最後までもちろん気は抜かないし、最高のパフォーマンスをし続ける。法政も歴史的には王者のチームだからよく食らいついたと思うし、途中で接戦を制せれば昨日の専修大学のサーブルのようなまくれる試合になるかなと思ったけれど、勝負はそれほど甘くなかったし勝利の女神がほほ笑んでくれなかった。良い試合はできたと思う。(2日目)男子エペは最悪の結果。メンバーが変わったこともあるが、彼(沖本)が留学から帰ってこないことも考えたチームづくりができていなかったのかなと。エペの3番手がいなくても接戦に持ち込めるチームづくりが必要。1位2位と最終日に当たるめぐり合わせだったので、この結果が妥当だったのかもしれないが、地力が違う。個々の力の差がもろに出てしまった。チームで勢いに乗って接戦に持ち込みたかった。女子サーブルは、年に1回この日だけ剣を持つ彼女たちだからしょうがない。試合の内容についてのコメントは特にない。山岡も頑張ったし、村上も初めてのリーグ戦でやったこともないサーブルで昨日はいい戦いぶりを見せていた。いい経験になったのでは。総括としては確かにチームワークはいいが、個の力に持ち込まれる試合展開になるとチームワークが通用しない。人数が少ない中でよく頑張ったとは言えるが、入替戦に臨まなければいけないのはつらい」

坂野
「(1日目)今日早稲田、専修、法政が実力が競ってるかなと思ったので、3つの内どこか2校勝てればと思っていた。(早大戦は)特に何か対策していたというわけではないけれど、佐伯と沖本先輩がコンスタントに取ってくれて、自分がそんなにがつがつ取るタイプではないので、2人がすごい取ってきてくれたので自分的にはやりやすかった。チームの雰囲気的に全体的に勝てるという雰囲気でやれてたのはすごい良かった。チームワークもそうだけど信頼していた。自分も沖本先輩と佐伯が絶対勝ってくれるという変な自信というか確信的なのがあったし、あの2人がどうかは分からないけれど最後も『行けますよ』とかって佐伯とかに言われてたので、最後自分と津江がやるのを自分が勝つと思って信頼してくれていた結果がつながったんじゃないかと思う。あの時は一番チームワークがよかった。(専大戦)最後の谷口がすごい苦手で、練習しても勝てないし去年は逆転されてるし、こっちは向こうがやりにくいし向こうはこっちがやりやすいと言っているような仲なのですごい嫌ではあった。自分が谷口に何されているのかを昔のビデオを見返して研究して、フレッシュとか得意な選手なので古俣とそれをどうやったら防げるかとか意見交換をして教えてもらいながら、つきっきりでレッスンとかやってもらっていた。それが2発くらいリポスト決まったりしたので、決まった時には練習の成果出ているなとは思った。ただ時間が少なすぎて、もっと打てばよかったとは思ったけれどちょっと時間がなかった。残りが20秒とかになっていかなきゃと思った時に体から出ちゃって、向こうは勝っているので打てば勝てるので打たれて負けてしまった。(法大戦)最後追い上げようと思ったけれどマイナス3くらいならいけるかなと思っていたけれどマイナス6で向こうとしては楽な展開なので、打たなきゃいけないけど打つタイプじゃないし迷いながらやっていた部分はある。もうちょっと最初から出させる振りして残しとかで取ればいい展開にはなったかもしれない。(2日目)悔しい。指数の差でも勝数の差でも負けは負け。早稲田に勝った時はうれしくもあったし行けると思ったが、最終的に6位だったら意味がない。日大と慶応は群を抜いて強かった。客観的に見てエペ陣が2人しかいなくて他の種目の人に助けてもらっているのはあるかもしれないが、2人で勝ってないチームがないかと言われればそういう訳ではない。純粋に弱かった。入替戦は勝つしかない。負けたら弱かったで終了。勝つこと以外は考えていない」

村上
「(2日目)」技術面では普段から練習している相手には勝てない。フットワークを使って勝負をすることを意識したが、体力不足で足で勝負することすらできなかった。チームに迷惑掛けてしまった。とにかく体力、フィジカルを強化していかなければいけないと痛感した。初めて明治という名前を背負って出た公式戦だったので緊張したが、楽しもうという女子の雰囲気があって、とてもやりやすくて良い緊張感の中で臨めた。今後は、本種目がエペだが今のメンバー強くて出られていない状況なので団体のチームに食い込めるように努力していきたい」