ミス響き日体大に惜敗/関東学生春季1部リーグ戦

2015.04.20
 自らチャンスを逃してしまった。この日の相手は速攻など勢いのあるプレーが武器の日体大。前半は、明大ペースのいい流れで得点を挙げていき、2点のリードで折り返した。しかし後半に入ると次第にミスが目立つようになり、ここぞという場面で決められない。一度逆転されるとそのまま追い付くことができず、24―27で敗戦となった。
 

 最後までミスが響いた。3点ビハインドから連続得点で日体大まであと1点に迫ったラスト4分。流れは明大に傾きかけていたが、あと1点が決め切れない。飛知和龍哉(営2=法政二)の好セーブから速攻などで相手ゴールに迫るも、なかなかゴールネットを揺らせなかった。すると門間優次郎(法1=法政二)が反則を犯し2分間退場となり、1人少ない圧倒的不利な状態に。その際に与えてしまった7mスローと終了間際のサイドシュートを確実に沈められ、24―27と離され試合終了となった。「絶対に勝てる試合だった」(福本桃子主務・営4=氷見)と肩を落とした。
 チャンスは何度もあった。後半5分に逆転されて以降一度もリードを奪えなかった明大だが、あと1点まで迫る場面は多かった。しかし「ここで1点とか、流れの傾くときに自分たちでミスして、それで負けてしまった」(池田稔主将・農4=藤代紫水)と、自らそのチャンスを手放してしまう。ディフェンスから相手のミスを誘い速攻につなげたり、いい流れでシュートまで持ち込むも、生かすことができなかった。

 「国士大は体が大きい」(池田)。次戦の相手は198cmの玉川や190cmの安倍など、体の大きい選手を多く擁する国士大。攻守ともにその大きさに苦戦を強いられることだろう。「上は狙いつつもサイド勝負になる」と松本勇監督。この日初スタメンにして「今日は佐藤が良かった」と松本監督に評価された佐藤亮太(商3=佼成)や、ルーキーの門間、昨年からレギュラーの糸泰裕(営2=氷見)など、サイド陣の活躍に期待したい。高身長の相手を攻略し、次こそ連敗ストップだ。

[保屋松彩佳]

試合後のコメント
松本監督

「今日はミスとか退場が多かったね。勝負どころでミスや退場が響いた。シュートミスもそう。練習を厳しくやるしかない。あとディフェンスで、退場者が出てしまったときに足がついていけない。フォローが追い付かない。オフェンスに関しては1年生も入れてセットを練習してきて、少しずつ取れるようになってきた。樹(吉野)にマークが厚くなったときに取れなくなってしまうと困るので、1年生にはもっと積極的にいってほしい。今日は佐藤が良かったね。特にディフェンスでは一生懸命頑張っている。一般入部だけど本当に良く頑張っていると思う。今日はどうしても来られなかった木村の代わりで出したけど、スタメンで使ってもいいレベル。どの選手もそうだけど、試合で使ったときに成果を出せるかどうかだと思う。練習でやっていることを試合で出せるか。試合で成果を出すためには、それだけしっかり練習をしなければいけない。(来週の国士大戦は)相手は大きいので、上は狙いつつもサイド勝負になると思う。樹(吉野)にマークが厚くなったときにどうやって点を取るか。逆に取れないんだったら、しっかり守らないと」

池田主将
「前半は自分たちのペースでできていて良かったが、後半の出だしが良くなかった。いつも試合になると後半の出だしが良くないので、直していきたい。あとは、大事なところでのミス。ここで1点とか、流れの傾くときに自分たちでミスして、それで負けてしまった。そこは練習から厳しくやらなければいけない。(チームの現状は)悪くはないと思う。勝負どころのミスをなくせばもっと良くなる。(課題は)ミスと、試合の中で自分たちで修正する力。あとはディフェンスでシューターに対して最後に当たるところが、今日の前半はよくできていたけど後半が退場してしまった。最後出たときに足で守れるようにならなければ。(国士大は)デカいので、なかに中にならないように、サイドシュートを増やしたい。ディフェンスでも、相手は大きいけど足で守れるように1週間練習していく」