
4連勝ならず 東海大相手にリーグ戦初黒星/春季関東大学男子1部リーグ戦
これまで1セットも落とさず勝負を決めてきたその勢いを見せつけた。競り合いが続いた中盤、與崎風人(政経4=鹿児島商)の連続サービスエースで波に乗ると、川村悠希(政経2=雄物川)が3枚ブロックの上から叩き込む。ミスも出た東海大はたまらずタイムアウトを取ったが、タイム明けにも川村がスパイクを決め19─14と抜け出した。川村は3枚ブロックの外から打ち抜くなど終始落ち着いた動きを見せ25─21で第1セットを奪った。
流れは一気に傾いた。第2セット、序盤こそ接戦を繰り広げたが、12─14から相手にサービスエースを決められると雰囲気は一変。「リードして、いけるかなという隙を相手に突かれてしまい、大きく崩れてしまった」(瀧野頼太主将・政経4=創造学園)。明大は2度のタイムアウトで立て直しを試みたが、アタッカー陣がブロックにつかまり完全に勢いを失った。19─25でリーグ戦で初めてセットを落とした。
負の連鎖は続いた。サービスエースを決められスタートした第3セット。アタックミスが増え序盤から追い掛ける展開となった。7─9と2点差の場面からはミスなどで6連続失点。「気持ちが入りすぎてしまった」(加藤寛樹・政経2=創造学園)と、スパイカー陣が高さのあるブロックを前に決め抜くことができなかった。大きく差を広げられたまま、センター線の攻撃とブロックで一方的な試合をされ19─25と後がなくなった。
勝負の第4セット。再び東海大のセンター陣に攻守で苦しめられた。テンポ良く得点を重ねる相手に対し、明大は両サイドのアタック、速攻ともに決定力を欠いた。終始圧倒されると、最後は今試合19得点目となるブロックポイントを許し18─25で敗れた。
新体制、公式戦での初黒星となった。試合終了後「気持ちの部分で負けた」と主将、ゲームキャプテンの瀧野、與崎は声をそろえた。「もう一度コンビプレーを確認したい」(與崎)とやはり課題は攻撃面だ。次週は好敵手・早大とインカレ覇者・中大との対戦が待つ。1敗目を喫したチームだが「上位はまだまだ狙える」(瀧野)と強豪撃ちに燃える。
[川合茉実]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― | ― |
---|
試合後のコメント
瀧野
「気持ちの部分で負けた。リードして、いけるかなという隙を相手に突かれてしまい、大きく崩れてしまった。サイドアウトを取って立て直そうとしたが、相手の思うつぼにはまってしまい何もできない状態だった。サイドアウトが取れず攻撃のテンポも乱れてそれを最後まで修正することもできなかった。相手はジャンプサーブが良くて昨日のミーティングでもカットが崩れても2段トスでつなごうと対策を立てていた。カットミスもあったがやっぱりカットが上がった時に2段トスを決め切ることができなかったのでサイドの力不足もあったと思う。相手が高くても低くても自分たちのバレーは変えないでやっていくが、相手のブロックが高いと、セッターが振ってブロックを1枚にしたとしても抜けない場面が多かった。そこでサイドが抜けないと今後、中大や筑波大といった相手に対しても決め切れないことが多くなってしまう。サイドがもう少し考えて打てるようになるともっといいバレーができると思う。リーグ戦なので今日の敗戦を次に生かせるように、しっかり話し合いたい。1敗したとしても上位はまだまだ狙えると思うのでキープしてやっていきたい。1週間で中大対策もしたいし、修正をしていい勝負をしたい」
與崎
「相手は関係なくて、自分たちの気持ちの問題。もっと一人一人が考えてプレーしないとチームらしくならない。一人一人が自分に厳しくできたらもっと良くなると思う。1セット目は東海大がこっちに対応しきれてなかったというのが大きい。徐々に対応されてきて、うまく回らなくなってきたときに自滅のプレーが出てきた。対応されてきたときにいかにミスをしないで得点を重ねられるかが大事。そこはもっと考えながらプレーしていきたい。来週までにコンビを確認しておきたい。決めきれてないってことはセッターとの兼ね合いも合っていないっていうこと。そこはしっかりやってもらう」
原潤一(文4=習志野)
「相手のセンターにぼこぼこ打たれて、そこが対処できなかった。相手に決められてこっちが攻撃するときにミスが多かったのも流れがつかめなかった原因。サーブが強くて崩されるのはしょうがないから、そこで切り替えてブロックできれば良かったけど、今日はみんな動きが良くなかった。基本的に自分たちのミスで取られていたから、ミスを減らすのと負けているときにどれだけ自分たちのバレーができるかが大事になってくる。中大はセッターがうまいからどうなるかわからないけど、少しでも前で触れたら後ろで頼太とかが上げてくれるから、付いていけるように頑張る」
小林凌(政経3=桐生市立商)
「個人的にはセンターの攻撃を通し過ぎてしまった。大型の選手に対しての守りが甘かった。今までも意識して練習していなかったからダメだった。相手はガンガン打ってくるときに、こっちの気持ちが乗っていなくて守りに入ってしまった。(次の)中大にも大きい選手がいるからそこを重点的に固めてやっていきたい」
政井拓歩(営3=市立尼崎)
「こっちはセンター線が決めれなくて、向こうはうまく使ってきて。調子が悪い時、どうしたらいいか、トスをあげる位置というところから見直したいと感じた試合だった。キャッチは良く返ってきていた。自分が大事なところであげる人だとか、もっと練習からコミュニケーションを取って、試合での使い方を考えなければいけない。速さだったり、使い方だったり、もっと成長しなければならないと感じた」
加藤
「やりたいことをやられてしまった。相手にはめられた感じ。冷静にいこうと思っていたが、気持ちが入りすぎてしまった。もっと打ち分けだったりとかできたと思う。自分自身、負けても次がある試合というのは慣れていない。今日は負けてしまうパターンというのがわかった。次の早大なんかは、絶対に落としてはいけないと思うので今日を次につなげたい」
川村
「相手はクイックだけで攻撃してきたが、そのクイックを止めきれなかった。サーブがうまくて、クイックも使われてしまいブロックレシーブがなかなかなできなくなってしまった。レシーブが乱れて相手のブロックに対して打つコースが限定されてしまった。もっとサーブで攻めて二段トスとかでワンタッチで切り返せるようなバレーをああいうチームにもできるようにしたい」
関連記事
RELATED ENTRIES