
開幕3連勝! 専大にストレートで白星/春季関東大学男子1部リーグ戦
手に汗握る展開となった。第3セットも中盤までどっちつかずの勝負に。この状況に先手を打ったのは明大だった。加藤寛樹(政経2=創造学園)がサイドからのスパイクを高い決定率で決め切ると、終盤に差し掛かるまでに19―15と4点差のリード。「ブロックが高いというのは最初から分かっていたから、打ち分けだけはしっかりやった」(加藤)と意識したプレーで勝機をぐっと引き寄せた。加藤に続き、原潤一(文4=習志野)がAクイックで相手を揺さぶる。しかし、徐々に全体のミスが目立つようになり専大に21―20まで迫られ、両チームの緊張が高まった。「競ったときに我慢ができた」(瀧野頼太主将・政経4=創造学園)と場の雰囲気にのまれることなくサイドアウト。23―21の場面では加藤のコースをついたサーブでエースを取ると、最後はゲームキャプテンの與崎がスパイクを決め勝利。ストレートで勝ちを収めた。
開幕から変化の感じられる1戦となった。法大戦では相手のペースに合わせてしまっていたが、今回は各選手が役割を果たし勝利に結びついた。しかし「連続失点が多かったからその1本に対する甘さを厳しくしていきたい」(瀧野)と課題もまだ解消し切れていない。次の東海大戦は高さで勝負してくるため、明大にとっては強敵となる。優勝までの道のりは険しいが、3戦全勝でその頂はわずかに見えてきた。
[西尾健三郎]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― | ― |
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試合後のコメント
瀧野
「内容としては良くなかったけど、競ったときに我慢ができたのは今後につながると思う。でも、もうちょっと楽に勝てた試合だと思うし、連続失点が多かったからその一本に対する甘さを厳しくしていきたい。(コート上では)しっかり雰囲気を保った状態で声を出していた。ムードが上がるような声掛けを意識してやった。もともと今日は相手が高いということが分かっていたから、シャットされても良いから自分の良いスパイクを打てるようにミーティングで言った。シャットされても次切り替えてサイドアウトをしっかり取るということが統一できたから良かった。(明日の東海大戦は)しっかり粘り負けしないように、ブロックとレシーブの関係っていうのをみんなで意識してやっていきたい。うちはサイドアウトに関してはとらえていて、キャッチも返しているからサーブ打ってブロックレシーブの確認をして明日に挑みたい」
與崎
「内容は良いとは言えないけど、相手に合わせることなく自分たちのペースでいけたことは良かった。3セット目がどうしても自分たちにスキがあると思うから、そこだけは締めてやっていきたい。(ラリー中に関しては)気持ちの問題が一番大きい。相手もブロックがそんなに低いわけでもないから、セッターがしっかり考えてトスを上げれば改善できる。(政井とのコンビネーションは)まだまだ完成形ではない。今はまだ前衛だけの攻撃が多いから、立体的にバックとか使って敵を翻弄(ほんろう)できれば良いかなと思う。(明日の東海大は)一番のヤマ場になると思うから、気持ちだけは負けずに引けを取らないようにしたい」
政井拓歩(営2=市立尼崎)
「今日は僕の体が動かなくてミスが多かった。キャッチとかが返ってる中で切れていないっていうのは、僕のトス回しであったりトスの質が良くないと思うから、もう一回誰が前衛で誰が後衛なのかを確認して上げるところを決めたい。明日は特に相手の前が大きいから、後ろの攻撃ができればいいと思う」
加藤
「今日はブロックが高いというのは最初から分かっていたから、打ち分けだけはしっかりやった。最初はそれでうまくいっていたけど3セット目は、向こうのレシーブが良くなって焦った。それでもこっちがレシーブで粘り勝ちできたから良かった。ミスを我慢するように意識したのが要因だと思う。自分はどれだけベストで戦えるかが大事になってくるからコンディションだけは整えていきたい。(明日の)東海は今日みたいな試合をしていると相手のパンチ力も変わってくると思うから、スパイクやレシーブの質を上げていきたい。自分は他のチームのライトみたいに一発持っているわけでもないから、つなぎもしっかり返さないとだし、サーブもコースに打つとか考えないといけない。だから1ゲーム25点のうちにサイドの助けだったり、試合の流れをつくれるように心がける」
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