
日体大をストレートで下し開幕連勝/春季関東大学男子1部リーグ戦
試合開始早々から白熱した打ち合いを展開した。原潤一(文4=習志野)の一枚ブロックで相手のリズムを崩し、與崎風人(政経4=鹿児島商)が鋭いスパイクを突き刺した。粘りに定評のある日体大だが「レシーブやブロックの面では練習の成果が出せた」(瀧野)と納得の立ち上がり。また、加藤寛樹(政経2=創造学園)と川村悠希(政経2=雄物川)が長短のトスに対応し相手コートにストレートを叩きこみ、得点を重ね25―17で第1セットは危なげなくつかんだ。
一進一退の我慢比べが続いた。與崎が攻めのサーブで相手を崩し、ミドル陣のクイックを連発。両校ともレシーブが堅いため連続得点とはならないが、瀧野が声を掛け続けチームを鼓舞。24―25と逆転を許した場面で小川智大(政経1=川崎橘)を投入。守備で固めたことが功を奏し、日体大の速いコンビバレーを封じ込めた。「相手のセンターが打ってこなかったのでサイドに集中して飛べた」(原)こともあり、跳躍力と広い視野を武器に躍動。接戦もブロックを得点源として2セット目をものにした。
残り1セットで一気にスパートをかけた。レフトからの続いた攻撃に瀧野が意地を見せ、得点を許さない。25―17でリードを守ったまま第3セットも収めた。
日体大から白星を挙げたことは大きいが、慢心はない。次週は秋季リーグ2位の専大戦と1位の東海大戦を控える。高さのある両校に対抗するにはコンビの精度を上げることが絶対だ。遠のいていた春季リーグ優勝に向け、一気に加速する。
[荒井希和子]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― | ― |
---|
試合後のコメント
瀧野
「粘りの部分は日体大にもあったが、レシーブやブロックの面では練習の成果が出せた。自分たちのバレーができれば負けないと思っていた。守備ではいい部分が出ていたが、攻撃面では最後決め切る所までしっかりしていればもっと楽に勝てた。昨日よりは余裕持って動けている感じはあった。まだもっとコンビは合う。連勝できて乗っているが、まだまだここからがスタート。まだ満足していない。コンビの精度にしてもスパイカー陣の決め方を練習で補っていく。さらにレベルアップしたところを来週見せられたらいい」
原
「クイックは決まっていて良かったが、あまり合っている感じはしなかった。サイドのトスもクイックのトスも合えば全体的に良くなると思う。打ったらブロックの変なところに当たって飛んでいて今日は運も良かった。(ブロックは)相手のセンターが打ってこなかったのでサイドに集中して飛べた。コートの中でも頼太が結構ムード良くして声出してこうと声掛けしていて、そういうのもあって最後まで切らさずにできたと思う」
與崎
「今日もサーブは攻めたが、まあまあ。相手もレシーブが固かったので崩せただけ。そのあとブロックも出たので良かった。それで流れはできたと思う。(日体大は)そこまで高さがあるチームではないので、意識せずにできた。ワンプレーがそれぞれ長かったので正直きつかったが、最後までやり切れたので問題はない。競った時もあったが、一本目が上がっていたことが大きかった」
小林凌(政経3=桐生市立商)
「上がったトスを決め切れて流れを切らさなかったところが良かった。決定率も高かった。ブロードは得意なプレーでもあるし自信のあるプレーなので勝負どころで決めることができた。ベンチからもストレートが空いているという指示もあった。昨日もだったが3セット目の気の緩みが出たのでそこは引き締めてやっていきたい。日体大は攻撃に関してはオーソドックス。ワンタッチを意識して止められるときに止められた。このまま来週も連勝できればもっと勢いに乗れる。課題としてはサーブで攻め切ることができなかったこと。スパイクの本数も増やしてセンターの決定率を上げていけばサイドも生きてくると思う」
加藤
「日体大という名前にびびって、強いんだろうなと思って挑んだ。個人的に出だしで走れて油断してしまった部分があって、レフトやサイドに助けてもらうことが多かった。2セット目でクイックや時間差を多くして高いトスを使わないような作戦に変えたが、最初うまくはまらなかった。2セット目を取れたのは粘って我慢して、こっちが先にミスを出さなかったから。取られて1―1になっていたらまた0からのスタートになってしまっていたが、取れたので3セット目でリーチが掛かって、楽に戦えた。試合が始まるまでは長期戦になると思っていたが、始まればストレートもいけるぞという気になった。2連勝だが、個人的にはスタミナ不足という課題があるし、満足のいくプレーはまだできていない。頑張って、練習するしかない。ミスを出さずにここ1本というところで力を出せればサイドの負担も和らげられると思う。順大の毛利さんのように、苦しいときに決めて、チームのテンションもあげられるような選手になりたい」
川村
「自分がレフトの時の相手はブロックがセッターの人で低いから、上から打つようにしようと考えていた。日体大は粘りのあるチームだから、粘り負けしないよう自分たちのバレーをしようと思った。ストレート勝ちではあるが、2セット目のような展開になるとは思っていた。粘りの部分で勝てた。2セット目0―3で、出だしの部分が課題になる。その3点は仕方ないから、1点ずつ切っていくよう心掛けたけれど、苦しかった。原さんのブロックに助けられて2セット目を取れたと思う。3セット目へもいい雰囲気で臨むことができた。個人的にはレシーブがまだまだで、詰められるところがたくさんあると思う。レシーブができずに迷惑を掛けているところがあるので、前衛だけでなく後衛でもチームの役に立てるようになりたい。自分には苦しいところで上がることが多いので、止められたりせずに1本で切れるようになっていきたい」
関連記事
RELATED ENTRIES