日大・専大に連勝/京王電鉄杯

 この日から開幕した京王電鉄杯。10チームが5チームずつ2つのブロックに分けられ、明大は青学大、慶大、専大、日大の所属するAブロックでの戦いとなった。最終日にはBブロック同順位チームとの順位決定戦が行われる。初日は2部校の日大、1部校の専大と対戦した。新チームがテーマとして掲げる速攻で2試合ともハイスコアな試合で勝利したが、その分失点も増えてしまう課題も見られた。次週は大学屈指の強豪青学大、六大学リーグ戦で黒星を喫した慶大との対戦に臨む。

<日大戦>

 スターターは齋藤拓実(営2=桐光学園)、吉川治耀(情コミ2=京北)、吉本健人(法4=藤枝明誠)、秋葉真司(政経4=能代工)、宮本滉希(政経2=明成)。

 3Pシュートがさえ渡った。試合を通して沈めた3Pシュートは実に10本。チームのテーマ通り、序盤から速攻で点数を稼いでいったが勝負を決めたのは飛び道具だった。第2クオーターに6本の3Pシュートを沈め、このクオーターだけで11点もの差を付けた。その後も會田圭佑(法3=市立柏)のドライブや伊澤の要所での得点で95―79と相手を引き離して勝利。しかし、ディフェンスのローテーションの中で相手をフリーにしてしまう場面が見られ、そこから得点を許す場面が多くあった。「そこが今回の課題」と税所啓主将(営4=興南)。ディフェンスに課題の残る試合となった。

<専大戦>

 スターターは齋藤、吉川、吉本、秋葉、宮本。

 危なげない試合運びで勝利を収めた。前の日大戦に続き、速攻を中心に得点を重ね、確実に点差を離していった。途中、攻撃でリズムをつくれないこともあったが、相手に流れを渡すことはなかった。第3クオーター終了時には25点の差を付け、最後は1年生を多く起用する余裕も見せたがそこを田代(専大)に付け込まれ、試合終了まで3分を切ったところから17失点を喫するなど、改善点も見られた。それでも1部校相手に17点差できっちりと勝利。京王電鉄杯初日を2連勝で飾った。

 2戦を終えて2勝。数字の上で結果を残し、オフェンス面でも速攻と選手個人の積極性で一定の手応えを感じさせているが、大きな課題としてあるのがディフェンス。日大戦では78失点と大量失点を喫し、専大戦でも最終クオーターに24得点を許している。次週対戦する青学大はこの日、慶大と対戦し前半をわずか12点に抑える堅守で圧勝した。第2クオーターに至ってはわずか4失点と抜群のディフェンス力が光った。強力なディフェンスを武器とするチームに対してどう戦い、何を得るか、ターニングポイントの一戦としたい。