
春季リーグ戦開幕 関東王者・山梨学大に快勝/関東学生春季1部リーグ戦
新戦力がデビュー戦から結果を残しチームに貢献した。昨年春秋の関東王者・山梨学大相手に「プラン通り」(宮田知監督)の完璧な試合運びで快勝。その快勝劇の中でルーキーの働きが光った。前半12分に谷光未有(法2=天理)の強烈なストロークをルーキーの千原がゴール前でフリーになりタッチシュートで合わせ先制点を挙げる。「あそこで点を入れたのは大きい」(宮田監督)と千原のゴールで試合の流れを引き寄せた。「FWなので得点王を狙っている」と千原。頼もしいルーキーがチームを11年ぶりの春季リーグ戦優勝へ導く。
貴重な追加点に絡んだ。後半2分、センターサークル付近で味方がボールを奪うと平井一樹(法1=天理)が相手DF陣の間に走り込む。川村敬亮(政経2=今市)が平井に鋭いパスを送りGKと1対1に。GKにボールをカットされるもそのリバウンドを佐々木が押し込んで追加点を奪った。山梨学大相手にルーキーが2得点ともに絡みいきなり存在感を示した。「結果を残したことで競争もより激しくなるのはいい傾向」と大嶋雄飛主将(文4=今市)はルーキーの活躍を喜んだ。
粘り強い守備がチームを勝利へ導いた。後半に入ると山梨学大に攻められる展開が続いた。だが、昨年から続けている走り込みで「走り負けしないチーム」(小池文彦コーチ)と自信を持っており、チーム全体で常にプレスをかけ自由な攻撃をさせなかった。「自分らのプレスを昨日ミーティングで話し合ってしっかり実践して勝てたのは大きい」と谷光。山梨学大の攻撃陣を押さえ込んだ守備が今シーズンの明大ホッケー部の武器となる。
「春季リーグは優勝を目指す」と宮田監督。頼もしいルーキーの加入で戦力は整いリーグ制覇への視界は良好だ。「今年は周囲の期待も大きいので、それに応えたい」と大嶋主将。11年ぶりの春季リーグ制覇へ。次戦慶大相手に確実に勝ち1―4位決定戦出場を決める。
[常光純弘]
試合後のコメント
宮田監督
「初戦から山梨学大だったからここに照準合わせた。ここで勝つか負けるかは全然違うので。プラン通りの試合ができたと思う。千原の先制点は中盤で自分たちのクリーンヒットから谷光はもの凄く良いストロークを打つのでそこに千原は勘が良いのであそこで点を入れたのは大きい。逆に先制されると相手がノリノリでくるから。DF陣は粘り強く敵のFWの個人技があるがそのスピードにかわされないようにしっかりした低い踏み込んだタックルを続けたので疲れだけは不安だったがそれはこっちがうまく調整しないといけなかった。中盤は川村と岩井(宏将・営4=岐阜総合学園)と植村(彰斗・商2=伊吹高)の3人で。ただ川村と岩井のパスの強さや長さが全然違うから相手も守りにくい。川村は合格点だがもっと働いてもらいたい。期待値はもっと上のレベルを期待している。きっちりFG(フィールドゴール)で点を決めたのは大きい。ただ一言言えば本当に相手を崩して入れた1点といえば最初は縦パスをタッチで合わせて2点目は平井が突っ込んでGKのリバウンドを思いっきりゴールにたたき込んだから。自分たちが目指す敵のDF陣を崩しまくって入れるシュートではない。そういうシーンはいくつかあったのでそこで決めて欲しかった。春季リーグは優勝を目指す。来週慶應に勝てば次のステージに進めるので。来週は敵地で勝つことをモチベーションにやっていきたい」
小池コーチ
「日々の練習の成果が表れ良い試合ができた。今日の勝利は大きい。今日の勝因は日々の練習の成果。それがそのまま発揮された。一方で課題もたくさん見えた試合。FWがDFと2対1の数的有利をつくり出す場面が何度もあったのにも関わらず、最後のパスの精度が悪かった。もう少し大差で勝てる試合だったかなと思う。ただ、日ごろの課題であるDFのタックルはうまくできていたので良かった。ルーキーは平井はじめ1年生なりに良いプレーをしていた。緊張していたと思うけど、良い経験になったのではないか。今年のチームも去年と継続して走り負けしないチーム。さらに去年以上の成績も期待できる。これまでにやってきたことの手応えもある。千原のゴールは普段は準備が遅いけど、今日は準備ができていた。結果としてのゴール。素晴らしいと思う」
大嶋
「春リーグ優勝を目標にしてやってきた。今日の勝利は想定内です。実力が発揮できれば勝てるという自信がありました。浮かれることなく、次の試合も勝って早く王座を決めてしまいたいです。勝ったのは今日で終わり。切り替えて次へいく。ルーキーの活躍についてはチームの活性化につながると思う。結果を残したことで競争もより激しくなるのは良い傾向。PS(ペナルティストローク)を自分で取って打ってミス。FWは点を取ることが仕事なので最悪。ただ、もう切り替えた。次必ず取って決めるって気持ちで挑みたいと思う。今年は佐々木、平井とFWで組んでいるが、セットでは上手くいっている。後はもっと精度を高めて、試合で決めるだけ。次に向けてチームだけではなく、個人個人もっと成長が必要。口だけでなく本当に優勝しなければいけない。今年は周囲の期待も大きいので、それに応えたい」
佐々木
「絶対勝ちたい初戦を取ったのは大きい。決めた瞬間は、追加点だけど気は抜けないと気を引き締めた。ずっと意識していたプレーができたのが今日の収穫。毎試合1ゴール以上取ることが今年の目標にしたい」
川村
「相手は毎年優勝してきているチーム。チャレンジ精神で練習に取り組んできたことが勝因だと思う。今日は入りも良かったし、大会前に出たケガ人をチームでうまくカバーできたので、結果につながった。チームとしてはプレスがはまり相手の狙いであるロングボールに上手く対応できた。スタートの際に監督からロングボールを狙いすぎるなという指示があったのでショートパス中心に組み立てた。結果としてチャンスもつくれたし、カットもあまりされなかった。リーグ戦に向け自分の調子も調整でき、良いコンディションで試合に臨めた。起点となるパスを数多く供給して最近は自分で何とかしようではなく、周りを生かすことを考えて練習している。そういう意識からチャンスがつくれているのかなと思う」
谷光
「今日は結構押していたがもっとパスで崩せたらベストだったが相手のプレスがうまくてスクープしかできなかったのがダメだった。自分らのプレスを昨日ミーティングで話し合ってそれをしっかり実践して勝てたのは大きい。今年のDF陣は松波(大介・営3=岐阜各務野)さんが良い動きをしてくれるのでやりやすい。松波さんが去年よりもレベルアップしてくれているのでDF全体のレベルも高くなっているし大輝さん(岩月・商3=横田)が入ってきたり大輔さん(福田・理工4=横田)が自分の意思をぶつけてきてくれるのでDFでまとまっているというか意見を言い合えるので雰囲気は良い。今年のチームのモットーが勝つために何をするのか考える、勝ちにこだわることをモットーにしているのでこの調子でいけば春もいけると思うし関東だけではなく全国に行けば関西の立命館や天理が出てくるのでそれに上回るようなチームを4年生中心につくっていく」
千原
「チームとして勝ち点3を狙っていくという方針だったのでその力になれるように臨んだ。先制点のタッチシュートは狙っていた。誰にもマークされていなかったのであとは決めるだけだった。小さい頃からFWをしているがDFが苦手でチームに貢献できていなかったので明大に入学してからはDFを重点的に頑張っているが今日の試合ではあまりチームの力になれなかったので今後も継続して頑張っていきたいと思う。春季リーグ戦はFWなので得点王を狙っているしチームは10年近く優勝できていないので優勝したい」
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