
新戦力の活躍光る 初戦法大戦制し白星発進/春季関東大学男子1部リーグ戦
粘りでリズムをつくると攻守で圧倒した。第1セット、チームは序盤こそ緊張で固さを見せたが、中盤には加藤が相手ブロックを落ち着いてかわし連続スパイク。18─13と抜け出した。すると法大が我慢しきれず攻撃でミスを連発。明大はサーブからも相手を崩し、最後は25─17でセットを先取した。続く第2セットも序盤から連続得点を決める。「ミスだけしないようにコースを攻めた」と加藤のジャンプサーブから川村の高さを生かしたスパイク、小林凌のブロード攻撃が決まった。さらに加藤はサービスエースを取り、11─4と流れを完全に引き寄せた。このセット一度もリードを奪われることなく、最後は25─12と勝負に王手をかけた。
苦しみながらも勝ち切った。第3セットの雰囲気は一変。それまで好調だった加藤のスパイクの決定力が落ちると、明大法大共に淡白な攻撃が続いた。しかし終盤に差し掛かり加藤や小林凌のブロックポイントが飛び出すと、またも法大のミスを誘った。最後は川村がレフトから時間差を決め25─22で試合終了。ミスも生まれ苦しい展開だったが冷静さを失わなかった明大に軍配が上がった。
開幕ダッシュを決めた。このストレート勝利でさらに勢いに乗りたいチームだが、相手のミスによる得点も大きかった。岡崎吉輝監督は「自分たちで流れをつくることができなかった」と振り返り、瀧野も「練習の半分も出せていない」と一喝。今後の新チームの真価発揮に期待したい。次戦は全日本インカレ準優勝の日体大との対戦だが、今日活躍を見せた加藤は「(相手は)粘ってくると思うが、粘り負けはしない」。頭角を現した新メンバーと共に狙うは春季リーグ戦制覇だ。
[川合茉実]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― | ― |
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試合後のコメント
岡崎監督
「今日は勝てると思っていた。一番は自分たちで流れをつくれていなかったのが課題として残った。(克服するには)自分たちから進んで声を出して、足を動かす以外はないと思う。そこで相手がどう出るとか見ちゃうから、ミスして相手に合わせてしまう。だから自分たちでやるしかない。明日は明日でまたやってみないと分からない。このままだとこれから相手はどんどん強くなってくるからもっと頑張ってほしい。(2年生では)川村は合格点だけど、加藤にはまだ合格点は上げられない。加藤はまだスタミナが足りていない。4年生にはもっと求心力を付けてほしい。瀧野はキャプテンとして頑張ってくれているけど、ゲームキャプテンの與崎には泥臭くプレーしてほしい」
瀧野
「個人的にはほどよい緊張感で臨めた。チームとしては緊張もあったがいい準備ができていた。試合の入り方はまあまあ。最初離せたので出だしは良かったかなと思う。ただ、相手のミスが多く、内容としてはまだまだ。練習の半分も出せていない。コンビのミスが多く、取れるときに取れなかった。相手のミスがなければ取られていたかもしれない。守備の面ではブロックはまだノーマークがあり、最後まで左のクイックに対応できていなかった。早く相手を見抜くことがもっと求められる。ストレート勝ちで勢いに乗れるが、内容的には誰も満足していない。明日からまた気持ちを切り替えてチームも乗っていけると思う。センター陣はしっかり切れていたし、サーブも走っていたのが良かった」
與崎風人(政経4=鹿児島商)
「自分たちのバレーができれば勝てると思っていた。チームがチームらしくなってきた感じはする。まだ完全に自分たちの流れにできていないので、そういう面ではまだこれから成長が見られると思う。うちはレシーブは上がるが、その後のコンビの確実性が欠けている。昨日はそこを確認してから臨んだ。自分のサーブで流れができたらいいことだと思って、サーブは攻めたつもり。(第3セットで崩れそうになったが)中盤から終盤にかけてブロックがけっこう出て、それで流れに乗れたと思う。組織的なブロックについてはまだまだ。一枚でどこまでボールに触れるか、どこまで止められるかがここから重要になってくる。2年生の二人(加藤、川村)は最初固かったのは仕方ないが、フレッシュさが欲しかった。それなりの活躍だったので、明日につながると思う」
原潤一(文4=習志野)
「開幕戦を白星で終えられて良かった。これで流れをつかめたというよりは、まだ相手のミスで得点を取っている感じがする。終盤はブロックで持ちこたえられて良かった。明日の試合では自分たちで流れを作れるように、しっかり決めていきたい」
小林凌
「個人的にはデビュー戦になって足引っ張った部分もあるけど、4年生に助けられてそれが後押しになった。自分としては半分ぐらいのプレーができた。緊張はあってブロックも先輩の指示で富んでいるから、徐々に自分で考えてやっていきたい。リーグ戦初戦は勝てて良かったけど、前半これから強い相手とも当たるからこの波を途切らせないようにしたい。目標はスパイクを磨きたい。周りからもスパイクを決める役割を任せられているから、決定力のあるスパイクを打ちたい。(試合で使った)ブロード攻撃も練習ではうまくいっているからいつも通りやれば大丈夫。明日はお互い粘りのプレーをするから粘り負けないようにしたい」
川村
「スタメンで出るのは初めてで、緊張はあった。声を出してやっているうちに慣れて、硬さは取れていった。プレーでは上がったトスは決めようと考えていた。2段トスは得意ではある。ブロックが3枚ついたときでも打ち方を考えるようにした。長いコースを打つのが持ち味。体育館に慣れてないせいか、長いコースよりは近いところに打てた。ブロックやレシーブは苦手なのでそれ以外のスパイクで貢献したい。日体大は今日みたいに小さいチームではないので、長いコースでブロックに当たらないように打てるようにしたい」
加藤
「楽にいこうと決めていたが、最初の方は緊張で力が入っていた。試合は相手がミスを出してくれたから1、2セット目取れた。第3セット目みたいに自分たちがミスを出したら苦しい展開になるというのが良くわかった試合だった。今日の調子は60%くらい。ゲーム全体を楽に見て、落ち着いてできた。自分が思っていた以上に楽にゲームが進めた。1つ1つのプレーはあまり評価できない。スパイクに関してはもう少し視野を広げて、打ち分けれたらと思う部分もあった。明日は意識したい。(サーブは)ミスだけしないようにコースを攻めた。フロントの選手が頑張ってくれたから結果が出たと思う。レシーブに関しても動けていた。(第3セットについて)向こうのミスが先に出たから勝てたという感じ。練習試合の時とかは5セットであまりやらなかったので、バテてしまった。やっても3セットくらいだった。慣れだと思う。日体大は結構粘ってくるから、粘り負けはしないように我慢していく。長期戦になると思うが、明日は一つ頑張らないといけない」
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