松元、工藤は8位に終わる/日本選手権

2015.04.09
 ほろ苦い結果となった。3日目の決勝種目は、男子200m自由形に松元克央(政経1=千葉商科大付)、男子50m背泳ぎに工藤優介(政経4=桐光学園)が出場するも、ともに力を出し切れず8位に終わった。男子200mバタフライの矢島優也(政経1=春日部共栄)、女子200m個人メドレーの樋口恵夢(情コミ1=市川学園)は順調に10日の決勝に進出。一方で、2年連続の代表入りを狙ったバタフライの平井健太(商3=千葉商科大付)はまさかの予選敗退となった。

松元 初の決勝も出し切れず
 「一番駄目なレースをしてしまった」。得意の前半で5位と出遅れると、後半は大きく失速。4位までが世界選手権の代表内定というレースだったが、自己ベストには2秒近く及ばなかった。レース後は「言い訳だが力んでしまった」と悔しい表情を見せた。自身初となった日本選手権の決勝レース。それでも「いい経験になった。こういう舞台で力を出せるようにならないと」と得るものも大きかったようだ。ユニバーシアード代表にも大きく前進した。
 気持ちは11日の100m自由形へと切り替えている。「200mのことは忘れて積極的に泳ぎたい」。昨年の高校総体を制した種目でリベンジを誓う。

工藤 不本意の8位
 上位入賞が期待されていたが8位に終わった。予選では、自己ベストタイムまであと少しの25秒84。「思ったよりいい」と納得の4位で通過した。50mといった短距離種目ではスタートが大事と、意識して重点を置いてきていた。ところが、それが決勝では思うような感覚で切れなかった。泳ぎが硬くなり、タイムは伸びず26秒13。「緊張していないつもりだったが、ガチガチの状態だった」と振り返った。これで目指していたユニバーシアード代表は厳しいものに。「インカレに向けて切り替えたい」と次の目標に目を向けるしかなかった。

2人のルーキーが決勝へ
 インターハイ覇者のルーキー2人が好調だ。矢島は200mバタフライ準決勝で瀬戸(早大)、松田(セガサミー)といった日本代表常連の選手に次ぐ4位で決勝に進出。このレースでは憧れの松田の隣で泳ぐという夢がかない「そのせいで力んでしまった」と複雑な表情を浮かべた。決勝は「前半から飛ばしていく」と、世界選手権の代表入りを狙う。200m個人メドレー準決勝では樋口が自己ベスト目前のタイムで泳ぎ、5位で通過。「決勝ではベストを出す」と意気込んだ。10日に行われる2人の決勝に期待が懸かる。