細田無念の2位 大会2日目は4人が入賞/日本選手権

2015.04.09
 日本選手権2日目。少しずつ調子を上げてきていた細田梨乃(情コミ2=湘南工大附)は、100mバタフライで惜しくも2位に終わった。長距離が専門の平井彬嗣(政経4=市立船橋)も800m自由形で2位。小日向一輝(商3=千葉商科大附)は100m平泳ぎで4位に入賞した。丸山徹(営2=春日部共栄)は自由形が専門だが、50mバタフライで自身初の日本選手権決勝進出。5位入賞を果たした。

細田 失意の2位
 優勝を逃し、レース後は泣き崩れた。100mバタフライ決勝。細田は序盤から頭一つ抜き出る差をつけ、前半をトップで折り返す。終盤まで集団の先頭を泳いだが、大会2連覇中だった星(ミズノ)に最後で抜かれ、0.44差の2位。予選、準決勝からの「星に次ぐ2位」という順位を覆すことはできなかった。またこの時のタイムは59秒06。今大会では自身で最も速いものではあるが、理想としていた59秒切りはかなわず、細田にとっては甚だ悔やまれるもの。ゴール後はうなだれ、なかなかプールから上がってこられなかった。
 細田はこの日本選手権でも、来年の五輪を見据えていた。準決勝後には「世界水泳の標準を切っていかないと五輪につながらない」と細田。その前提の下、58秒台に乗せる、派遣標準記録を切る、世界水泳の代表に選ばれる、という目標があった。今大会での優勝のイメージもあったはずだ。目指す舞台のためこの1本に懸けていただけに、無念のレースとなった。

小日向 自己最高の100平4位
 50mを6位で折り返すと、得意の後半で追い上げを見せる。だが、今大会は前日に予選が行われるという普段とは違うレース日程に「思ったより上がらなかった」。100mを一日に1本だけ全力で泳ぐという経験をしたことがなかったため、力を出し切れなかったようだ。タイムは1分00秒76と自己ベストにはわずかに及ばず、北島(アクエリアス)や立石(ミキハウス)らが繰り広げたメダル争いには加われなかった。
 一方で、この種目での自己最高順位に「(200mに向けて)いい武器になると思う」と手応えを感じていた。連覇の懸かる200mは10日に予選、準決勝、11日に決勝が行われる。

平井彬 800mで仕上がり確認
 800m自由形で、平井彬が2位に入った。しかし平井彬にとってのメーンは1500m自由形。このレースは調整の一つとして、1500mを泳ぐうちの800mというつもりで泳いだ。ここでの7分56秒29のタイムには「遅い」と一言。それでも「これなら(14分)58秒は切れる」と手応えを得た。勝負は4日後の最終日。1500m自由形での優勝に向けて視界は良好だ。