日大破り準決勝進出するも、課題残る一戦に/関東大学選手権

 日大を相手に迎えた2回戦。開始8分までに2点先取し幸先のいいスタートを切ったもの、その後は決定力を欠き拮抗(きっこう)した状態が続いた。しかし後半はFW桂川涼(政経2=白樺学園)のゴールを皮切りに突き放し、6-2で日大を制した。一方で「連動したホッケーができてなかった」(FW大津晃介・法4=日光明峰)と、課題が残る一戦となった。

 一進一退の均衡したゲーム展開を打破した。両チームと共に惜しい場面が見られたものの、お互い決定力を欠いた第2ピリオド。しかしラスト5分、自陣ゴール前でパックを所持していた大津が冷静な判断。「チェンジで出てきて完全にノーマークだった」(FW桂川涼・政経2=白樺学園)と桂川に縦パスでつなぐ。パックを受けた桂川がGKとの一騎打ち。真正面からゴール右上に鋭いシュートを放ちネットを揺らす。3-1と日大を突き放した。

 日大相手に6得点を挙げるも、2失点を喫してしまった。昨年から明大の大きな課題となっている守備。「攻守の切り替えが遅かったり、バックチェックがしっかりしていなかった」(大津)とこの試合ではその反省点が顕著に現れた。特に2点目はGKと1対1の状態になることを許すなど、DFの甘さがうかがえた。

 課題が残る一戦となった。勝利は手にしたものの、監督と選手共々に「今日の試合は良くなかった」と口をそろえる。「全員で連動したホッケーができていなかった」と大津。課題が見つかり、次の早稲田戦に向けていい収穫ができた様子がうかがえた。この準決勝までの1週間で、どれだけチームワークに磨きをかけるかがカギになる。

[島村昭二]

試合後のコメント
間中監督

「正直今日は良くなかったですね。全体的に集中力が足りなかったと思います。今チームで一番意識しているのは(パック)を取ってから速く攻めること。それが今日できていなかったですね。優勝にはチームワークだとかとかがすごく重要になりますね。でも最後は気持ちだと思います。次の早稲田戦がとても重要になるので、全員でやっていけたらなと思います。個人的には矢板に頑張ってほしいです。来週は今日みたいな試合にならないように月曜日から一週間頑張っていきたいと思います。」

大津主将
「しっかり勝って終わったのは良かったのですが、もっと決められるところは決めないといけませんし、今日はしっかり守れば防ぐことのできた失点だったので、しっかりしなくてはいけませんでした。コーチ、監督が思っている明治のホッケーはできていませんでした。期待に応えていないのは確かですし、もっとできるのが明治なのでそういう集中力でしたり、試合の入り方であったり、メンタル面で一人一人がしっかりしてなくちゃいけないと感じました。今日は攻守の切り替えが遅かったです。バックチェックがしっかりできていなかったりしました。そういった全員で連動したホッケーができていなかったのでそういった部分は上級生が積極的に声をかけて、セットをまとめていかなくちゃいけないと思います。目指しているのは優勝ですし、3冠の通過点です。そこに気負ったりせず、明治のホッケーで前へと前へつないでいくホッケーをすれば結果がしっかり現れると思います。そのためにこの一週間、気持ちの面でもしっかりやっていきたいと思います」

桂川
「今日の試合は比較的に楽に勝てるんじゃないかという心持ちで挑んだら、1ピリオドが悲惨な結果になりました。1ピリからしっかり足も動かし、前へと向かったり意識していれば10点入ったと思います。次の早稲田戦は1ピリで勝負をつける勢いで試合に挑みます。全体を通してもゴールを決められるところでパスしてしまったり、反省点が多かったです。
3点目はチェンジで飛び出したところ、大津さんが持っていたパックを縦パスして完全ノーマークでした。氷上のコミュニケーションをしっかりできなかったです。次の試合は今日みたいな不甲斐ない試合をしないよう頑張りたいと思います。」