男女ともに開幕戦を白星で飾る/関東学生1部リーグ戦

2015.03.31
 男女ともに開幕戦に勝利した。互いにそれぞれの応援に駆け付けるなど、一丸となって勝利をつかんだ。目標とする男女アベック王座出場に一歩前進だ。

【男子】
 日本工大に大勝し開幕戦を白星で飾った。明大新記録となる3868点をたたき出し、王座出場へ最高のスタートを切った。この日のメンバー8人のうち半分となる4人は「今一番勢いがある」(伊藤達也主将・情コミ4=県立船橋)という新2年生。初めて迎えるリーグ戦も、牧口和樹(政経2=明大中野)は「後ろに応援もいたので不安はなかった」と堂々とした射を披露。「強いし頼りになる」(前田悠帆・法4=東福岡)と上級生も2年生の活躍に目を細めた。将来の明大を担う2年生が早くもチームに必要不可欠な戦力となっている。

 この日のチーム最高得点はエースの前田。30mでは自己新となる356点を出すなど終始安定した射を見せた。次戦の相手は前田が「一番の勝負どころ」とにらむ慶大戦。スポーツ推薦者もおりレベルの高いアーチェリーをしてくる強敵だ。しかしこの一番の山場を乗り越えれば目標はぐっと近くなる。「明治新は出したがまだまだ上を狙っていく」(前田)。過去最高の戦力であることは初戦で証明した。「史上最強のチームを目標にしてやってきた」という新生明大が充実の戦力で大きな壁に挑む。

【女子】
 初戦を快勝で飾った。リーグ戦1戦目は立大戦との対戦。11月に行われた練習試合でも勝った相手に自信十分で挑んだ。途中強い雨も降り出す悪天候であったが菊地遥(理工2=春日部共栄)が前半の50mから高得点を連発。リーグ戦初出場の新2年生が勝利に貢献した。しかし「こんなもんじゃない」と女子リーダー・牛久保早紀(政経4=大妻多摩)も今後の点数に期待を寄せる。

 応援が力になった。会場にはOB、OGだけでなく午前中に試合があった男子部員も駆け付け校歌や応援歌に声を合わせた。「自信を持って明治の雰囲気はいいと言える」とリーグ戦初出場となった小林美穂(商2=雙葉)も応援に背中を押された。

 次戦は昨年大差で敗れた青学大。王座に王手がかかっていたがこの青学大戦での敗戦で涙をのんだ。しかし「全体で攻めていける空気に」(小笠原真由・商3=東京学芸大国際中等教育)と大一番に臨む意気込みは十分。開幕2連勝、王座出場へ向けチーム一丸となって突き進む。

[原大輔・田中莉佳]

試合後のコメント
【男子】
伊藤

「選手選考はぎりぎりまで悩みました。新二年生が今一番勢いがあるというところを考えたのと、緊張しないで打ってくれるので、そこを考慮してたくさん出てもらいました。二年生は怖いもの知らずで打ってくれるので、楽しむことだけ考えてこいということは言いました。(初戦の日本工大戦は)リーグ戦全戦の中で一番大切になってくると考えていたので、勝てたのは非常に大きいかなと思います」

上岡慎平(政経4=薬園台)
「去年の専大戦で556点というぼろぼろの点数を出してしまっていたので正直怖かったんですけど、同期に緊張を和らげてもらってあまり気負わずにやりました。(インカレの経験は)今までは10点とかあたると逆に緊張してしまったのですが、インカレ出たことによって、真ん中当てた時にもそんなに気負わずに次も打てたのでそれが一番良かったと思います。あとは正直インカレの方が緊張したので。自分が気負ってしまうと普通だったら満足すべき点数なのに満足しないということがあるので。特に前の練習試合で640点というそんなに悪い点数じゃなかったんですけど、もう少し出さなきゃというプレッシャーを自分でかけてしまいました。(今日の点数、660点は)偶然だと思うのであまり変な風に意識しないで、今日は今日として来週は640点を目標にします。(前田に次ぐ点数)あまり実感がわかないですね。油断せずに行こうと思います。去年の丸子主将にお前が来年リーグで引っ張っていってくれと言われたので、全部出なくちゃだなと思います」

前田
「勝利はもちろんだが、明大歴代新記録を出せたのがうれしい。史上最強のチームを目標にしてやってきたので、1戦目からこれまでの記録を超えられたことが一番うれしい。今日は30mでは自己ベストを出すことができたけれど、50mでは1エンド目は当たるが2、3エンドで硬くなってしまって力みのある射ち方をしてしまう。全部で6本射つうち4本は当たっても2本は外してしまうので、緊張した中でも射つ方法があるのでその時に意識するポイントなどを明確にするようにしたい。そういった反省点を潰せば今後も戦っていけると思う。新2年生は強いし頼りになる。初めてのリーグ戦で緊張したようで、最初は点数もいつもより低かったけれど、よく戦ってくれた。応援も頑張って盛り上げてくれて、リラックスして戦えた。チームとしていい雰囲気だった。来週の慶大戦が一番の勝負どころになる。勝てれば王座も見えるが、負けたらそのあと死ぬ気でやらないと。現時点なら十分戦えるが、3人新しい高校生が入って、どのくらい点数を出してくるかが未知数。自分たちがいい点数を出していきたい。これから毎週試合が続くので、力を上げるというよりは試合でベストを出せるかというのをチームとして意識していきたい。今日、明治新は出したがまだまだ上を狙っていく」

増田圭佑(商4=長野日大)
「練習試合では出せなかった明治新が出たのでうれしい。自分の点数は良くもなく悪くもなく。リーグ戦初戦なのでこんなもんかなという感じ。今日で久々のリーグ戦の雰囲気も味わえたので、あと10点、20点は上げていかないといけない。新2年生はリーグ戦が初めてなのに点を出してくれていた。慣れればもっと出せると思うので、チーム一丸となってやっていきたい。慶應にはやることをやらないと勝てない。応援にも助けてもらって、やることをやればおのずと結果はついてくると思う。660点を出すことを目標にやりたい」

村田将規(法3=日野台)
「勝ててうれしい。この場に立てるとは思っていなかったので、勝利に貢献できてうれしいし、驚きもある。火曜日に出ると決まった。昨日までゼミ合宿で練習できていなかったけど、緊張は思ったよりしなかった。普段と変わらずにできた。1本だけ的外に射つミスをしてしまったけど、気にせず続けられた。そのミスが点数になっていたらと思うと悔しさはある。普段は風が気になってしまうけれど、今日はそんなこと無く持ち直すことができた。(チームとしては)試合の応援も良くて、練習でもモチベーション高くできていていい環境になっている。今日は的外に射ってしまったので、そういうところを練習し直して、もう一度出られるように頑張りたい」

牧口
「始めてのリーグ戦でした。高校の時にここの射場に立ちたいなと思っていたので嬉しかったです。50メートルの最初の6本はすごく緊張したのですが、そこからは立て直して安定した点を出せるように持ち直せました。久しぶりに試合で50メートルで300点台に乗せられたので、調子も戻ってはきているかなと思います。先日までよかった30メートルが伸び悩みました。まだ第二戦まで一週間あるので30メートルを意識して練習していこうかなと思います。(新二年生が多く出場)先輩が減るということなので励ましてくれる先輩が少ないといえば少ないんですけど、後ろに応援もいたので、不安はなかったです。30メートルで当たらない時に後ろで声かけてくれると引いてるときでも不思議と聞こえます。外してしまって気分沈んでしまったのですが、気にしないでとか、次当てればいい、いつもどおりやれば当たってるんだからというような言葉をかけてもらいました。最後は59点打てました。嬉しかったですね。二年は責任感とか感じないでいい、これが最後のリーグ戦じゃないし、まだ始まったばかりなんだからとりあえず前向いて試合を楽しめ。責任は全部主将がとるから点数悪くてもとりあえず楽しめということを言われました。(二年生のリーダーとしては)自分らの代が強ければ強いほど心強いですし、お互いに切磋琢磨できるようないい状態かなと思います。(今回明大新記録)明治新をリーグ戦で出せたというのはかなり大きな意味があると思います。まだそれで満足しないで、3900点狙っていきたいと思います。(これからのリーグ戦は)全戦出場は目標で、その五戦とも自分の点がシックスに入ってチームの点に使われるようにというのと、楽しんで今日の30メートルの最終射みたいに大騒ぎできるように頑張っていきたいです」

【女子】
牛久保

「一戦、二戦が重要だと思っていて、その中でも一戦目負けたらお話にならないので、皆重要だと思っていたと思います。メンバーはそんなに悩ます決めたのですが、どこに立たせるかとか誰と相性がいいかとかは注意しました。多少打ちやすい子同士とか、この子と一緒なら安心して打てるとかがあるので。4的なんかは小笠原先輩といっしょにリーグに立ちたいと小林がずっと言ってて、小笠原も小林を指名していたので、4的の信頼関係は半端じゃないです。菊池は点数出しましたがまだまだこんなもんじゃないです。チームの調子としては初戦ということもあって前半浮き足立っていて、自分もそうなんですけど、緊張していたので、みんなで喝を入れあいながらやっていました。(男子の応援は)いつもいっしょに練習しているので、特にうるさすぎるということもなく、アドバイスとかももらえたので、安心してうてました。伊藤や前田、上岡とか知ってる仲良い同期のメンツが指導してくれたりするので安心でした。最初は浮き足立っていたのですが、落ち込んじゃだめだと一生懸命みんなで盛り上げて少し良いことがあったら大きく言ったりと盛り上げようとみんなが思っていたことが勝利の要因だと思います。後半は特にその盛り上がりが響きました。小笠原はこの試合のキーマンで一生懸命盛り上げようとしてくれて、調子悪い中500乗っけてくれました。彼女だけではなくみんながみんな声出してくれてるんですけど、特に彼女が光っていました。個人的には全然良くなかったので悔しさを二戦目にぶつけたいと思います。今日は天候が少し心配だったんですけど雨が降った試合で負けたことなかったので気持ちはそんなにぶれなかったです。1人雨女がいるので。小林です。彼女が出た試合で晴れた試合はなく、でも負けた試合もないので。まだ控えている選手もいますしこのチームは一人だけが背負うということがないです。ここまでは順調なので、二戦目に勝って三、四、五と計画通りにコマを進めて王座をゲットしたいです」

平塚まな(商4=水戸二)
「今回は最後のリーグ戦なので悔いは残したくないので、結果はどうあれ自分がやってきたことをやろうと思って臨みました。(OBや男子の応援は)人数が多ければ多いほど明治らしくなるのかなと、心強かったです。最初の2エンドくらいまでは緊張してました。そこからはやってきたことしかどうせ出せないからと気にならなくなりました。(個人的には)大きなミスが多かったなと思います。思い切りうててはいたのですが、いつもと同じようにやってたのかなと言われた時にどこかに迷いがでてきちゃったのかなと思います。試合だと練習と違うものと思ってしまう癖があるので、まだ慣れていない自分が悔しいです。改善点としては練習でどれだけ試合を考えられるかということです。本当にそれだけを今はやっています」

小笠原
「(3年で初のリーグ戦)強化練に入ってから、時間内にうてない時期があったんですけど、結構(リーグ戦)ギリギリまでできなくて。試合に出る点取りの期間にギリギリ滑り込んだっていう感じです。なので、この試合にあまり点を期待せず、射線にもう一人応援にいるっていう思いで試合に臨んだんですけど、前日コーチに指導してもらってちょっと良くなって、申請点よりも良くなったので、あとはその射形を30mで練習できてないので、それをできるようになったら当たるぞと。次の試合は頑張ります。(コーチには)最近引き戻しが多くて、その引き戻しの原因が指が滑ることだったので、力の入れ方とかアンカーの入れ方を変えて、下げ幅を小さくするっていうのをやったら真っ直ぐ飛ぶようになりました。(今年は戦力として期待がかかるが)それはそうなんですけど、やっぱり自分は選手でも応援でもチームのためにできることは100%できることをやりたいので、選手になれたとしても応援と同じくらい声を出してやっていきたいです。(ヤマ場の青学大戦)去年の悔しさがあるので。去年は最初から向こうの空気に飲まれてしまって悔いが残っているので、今年はそういう空気にならないように全体で攻めていける空気になれるように仕上げていけたらなと思います」

河西真帆(農3=横浜緑が丘)
「(緊張は)いつもと同じくらいで、あんまり緊張はしませんでした。程よく緊張してた感じです。(1年が活躍)負けてられないなと。こうやってチームとして勝っているのでいい事だと思うんですけど、やっぱり自分の学年でもっと強くなりたいので。(菊池は)50mは4点差ぐらいだったんですけど、30mで引き離されて悔しいです。(風は)最初は気になって、あーってなっていたら何本か外しちゃって。自分はまだまだだなって思いました。(勝負の青学大戦に向けて)600を切らないように。50でも点を取るようにします。絶対負けられないんで」

堀栞(政経3=春日部共栄)
「全然思ったような点数が出せなくて、チームに申し訳なかったです。(30mから復調した)50mを終えた時点でフォースが団子気味だったので、30m頑張れば自分もフォースに入れると思って。やっぱり入りたかったのでやってやろうと思ってうちました。(フォースには同学年から3人)ライバル意識はあります。みんなでお互い高めていけたらと。みんないい時と悪い時とで変わるので。自分は今600前後をふらふらしてる感じなので、安定して600は出せるようにしていけたら。(3人が初のリーグ戦)点数もちゃんと出してくれてますし、だからこそ私たちも抜かれるわけにはいかないなと頑張ることができるので、お互い高めていきたいと思います。」

渡邊里奈(政経3=聖徳大女子)
「今日はチームの雰囲気はすごくよかった。自分の点数はもう少し出したかった。良かった訳ではないけど、悪かった訳でもない。初戦だったから少し緊張してしまった。次からはその反省を生かして納得の行く射ができるように頑張る。いつもは緊張とかしないが、リーグってなると結構緊張する。久しぶりに緊張した。団体はやはり違う。私は打つのが早いので、早く射線に戻って、私を見て早く打たなきゃって思う人もいるらしくて。OBOGの方がたくさん来てくれたってのもあるんですけど、現役も声が出ていてすごくいい雰囲気だった。すごく力になる。来週も勝ちます」

菊地
「雨が降っていて風も強かったが、いつも通り打てた。(点数)満足している。この天候にしてはよかった。立教との試合は風邪で欠席してて今回が初めてで、雰囲気がよく分かってなかった。しかし、雰囲気にのまれることはなかった。来るまでは緊張していたがリーグ戦だからって気負うことはなかった。リラックスして打てた。(試合の雰囲気)立教は人数が多いけど、明治は1人1人声が出ているから、雰囲気持っていかれることはなかった。明治の校歌がちゃんと聞こえた。とても励みになった。さっきコーチから打った瞬間の押し手のブレを指摘されたので調整して来週の試合に臨みたい」

小林
「本当は得意なはずの50mで大こけしてしまった。緊張しすぎて全然クリッカーがきれなくて、本当にどうしようかと思った。でも小笠原先輩と初めて同的で、そこがすごく楽しみだった。私がテンション落ちたとしてもチームの士気は絶対下げちゃいけない。点数出ないなら出ないなりに声を出して、少しでもチームに貢献したかった。30mは少し持ち直したのでそこはよかった。(初めてのリーグ戦)今年になって点数が出て選手に選ばれることが多くなってきた。今回も選ばれてとてもうれしかった。先輩と打てることがうれしかった。本当に緊張して、こんなにするものとは思えなかった。でも応援がすごく大きくて楽しいと感じた。自分も他のみんなが楽しめるように声を出したい。自信を持って明治の雰囲気はいいと言える。声出していても楽しい。来週は50mをきちんと練習して、また選手に選ばれて出ることになったら、次はもう雰囲気も分かったので緊張しないように自信を持って打っていきます」

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