春季リーグ開幕に向け順調な仕上がり/練習取材

2015.03.30
春季リーグ開幕に向け順調な仕上がり/練習取材
 新体制になって初の大会、春季リーグ戦に向けて全カレ王者・中大との練習試合を行った。日本代表の石川をはじめ、個々のスキルに定評がある中大相手に引けを取らなかった。強化してきたレシーブと粘って相手のミスを誘うプレースタイルで1セットを奪った。その後もシーソーゲームを繰り広げたが、随所で見られた連続失点が響き黒星。結果こそ伴わなかったがトップチームから刺激を受けた。
 「春リーグは優勝しか見えていない」(瀧野頼太・政経4=創造学園)。今年度チームが掲げる目標は全カレ優勝。まずは春季リーグ優勝で弾みをつけたい。明大の拾ってつなぐプレースタイルに、高さのある川村悠希(政経2=雄物川)と加藤寛樹(政経2=創造学園)が加わった。「2人はレシーブもできるし守備も堅い」と瀧野も太鼓判を押す。春から2年生コンビが勝利に貢献していくことは間違いない。

まずはチームが目標に掲げる春季リーグでの優勝。そのためにも中大の攻略が不可欠だ。連続失点しない切り替えの速さが勝敗を分ける。春合宿、練習試合と経験を積み個々のスキルを上げてきた。主将の瀧野、副将の與崎風人(政経4=鹿児島商)とも「結果はついてくる」と口をそろえた。瀧野率いる新生・明大バレー部に死角はない。

[荒井希和子]

コメント
岡崎監督

「(練習試合を見て)なかなかいいんじゃないかと思った。やっぱり細かい点は修正しなければいけないけど、今日までに出た課題をリーグ戦までに調整できればと思う。次の練習試合までに克服できればいいけど、できなければまた追加で直していかなければならない。(チームの)雰囲気は悪くない。現状として選手たちが対戦相手のレベルを見てしまい、相手に合わせたバレーをしてしまう。しっかり締めるところ締めて、どんな相手にも全力でたたく気持ちが欲しい。相手がそこに付け入ってくるから、一つのミスで流れが変わらないようにターニングポイントを意識してほしいし、僕も気を付けて見ていく。瀧野は頼もしい。ただ、他のみんなが瀧野に頼り切っちゃっている面が多いから、そこはあえて瀧野を支えるチームになってほしい。リーグ戦はやるからには優勝を狙いたいけど、現実的に考えれば正直上位に入れればいいかなと思っている。逆に今日みたいなゲームがどのチームにもできれば優勝してもおかしくない。昨日戦った2部リーグの駒沢とのゲームをしてしまったら全敗もおかしくないような落差の激しいチーム。リーグでは前半が重要になってくる。調整の効かない前半戦でいかに抑えられるかが大事。キーマンは輿崎。彼はさぼりたがりのプレーヤーだから、そこが出なければ大丈夫だと思う。彼が切れたらどこにも勝てない。やっぱりやるからには優勝したいし、この春リーグが東日本インカレ、秋リーグ、全日本インカレにつながってくるから、最終目標は全日本インカレ優勝を狙っていく。比重を考えれば、この春リーグというのは一つの通過点になるから、ここで明治に付け入るスキをなくしたい」

瀧野
「春リーグは優勝しか見えていない。全カレで優勝してみんなで笑って終わりたい。ここまではレシーブ強化、粘りの部分を上げてきた。チームはいい雰囲気で来ている。順大との練習試合でやはり高さに弱いことが分かった。色んなチームとやる中で自分たちの弱点も分かる。春リーグにいい形で臨める。(今日の中大)個々の能力が高いがもろさはある。全カレで勝つために分析を重ねていきたい。勝つのはもちろんだが、多くの支えに感謝して最後までボールを追い掛けたい。そうすれば自然に結果はついてくると思う。スタメンは今日の最初に出たメンバーが基本。相手に応じて変えていく。(高さのある川村・加藤が加わったが)昨年とは全く違うチームになる。2人はレシーブもできるし守備も堅い。主将としては毎日の練習の中で雰囲気を重視している。雰囲気のいい中でやらないと伸びないので。まだ恥ずかしがっている人もいるが殻を破ってほしい。全カレに向けて春リーグは優勝を狙うが通過点として位置付けている」

與崎
「これまで練習試合をしてきたところが2部のチームだったので、この機会に1部のトップレベルのチームと試合できたのはいい収穫になった。まだまだ通用しない部分が多かった。連続失点が多かったのと、連続得点した後のプレーが雑になっていた部分がある。そこは丁寧にやるのと、どうやって連続失点を少なくしていくかを残り二週間で改善したい。今年はエースがいないので、その分全員バレーでやっていきたい。明大が拾ってつないで切り返すバレースタイルなので、それを目指してやっている。今年はレシーブが上がれば点数を取られることはないので、そういうしつこいバレーをやりたい。(練習試合を重ねていく中で)チームらしくなってきた。後は春リーグに向けて細かいミスだったりを修正していければ。最初は消極的なプレーが多かった。でも練習試合を通して切り替えることや、思い切ってやれば自分で打開できることなど、個々が少しずつ成長したことによってチームのレベルも一つ上がった。ブロック力という面で見ると小さいからどうしても止まらないというのは仕方ないにしても、コースを限定させたりとか、効果のあるブロックは強化させたい。(リーグ戦では)一試合一試合が重要になってくるので、目の前の相手と戦っていけば結果はついてくると思う」

小林凌(政経3=桐生市立商)
「(練習試合を終えて)自分のプレーをするだけで精一杯だった。春合宿ではできることをやるという気持ちでやった。僕は全てのことに対してまだできないから一からやった。リーグ戦では大きい相手の中大とか順大がきつくなってくると思う。実業団に対しては通用する部分もあれば通用しない部分もあって、攻撃が速かったりコンビがうまいから、そこは制度を磨いていきたい。リーグ戦は優勝目指す」

政井拓歩(営3=市立尼崎)
「(チームでの取り組み)ライト線のレシーブは昨年から悪かったので、強化していこうと思っていました。(個人での)トスを上げる場所っていうのはよく言われていました。トスの質というか、打たせれるトス。そういう部分にこだわるようになりました。色々考えてはいるんですけど、そんなに変われていないという部分もあります。(実業団などとの実戦)前は出れてなかった。最近出れるようになって。加藤、川村の使い方、いい部分が分かったというのは収穫になりました。加藤は頼れるというか、ミスをしなくてつなげてくれるというところ、川村はしっかり二段トスを処理してくれるというかそういう崩れた時とかでいい選手だと思います。(部内でのライバル)それはもちろん笹山さん。2年の辰巳もそうですけど、はっきり言って今は実力的に三人に差はないと思います。その中で自分はあの二人とは違うバレーボールというかそういうのを出していければと、意識してやっていきたいと思います。
ボールが変わって、ジャンプサーブとか攻めたい時に打てるようにならなきゃいけないというのもありますし、二段トス、離れたところからの処理。セッターなのでそういうところからしっかりやっていきたい。(学年が上がって)学年ミーティングとかもたまにするんですけど、今は四年生についていくだけじゃなくて自分たちから動いていけるようにしたい。三年生が。(春の開幕間近だが)東海、筑波には絶対勝ちたい。市立尼崎高時代の同期の久原とロジャースがいるんで。それだけには負けたくないです。目標はもちろんリーグ優勝です。試合に勝てればいいと思います。個人では別に賞が欲しいわけでもないですし、チームの優勝目指して戦いたいと思います。理想は中大のせきたさん。どこにでもあげれるトスのフォームだったり、度胸であったり、質であったり。そういう部分はリーグ戦でも見れると思うので、僕も完成していきたいです」

加藤
「(今日)大きくて、キャリアも自分より全然上だったので、どれくらい通用するかなということだけを考えました。(今の調子は)昨日までは本当に悪かったです。実戦にはもう12月から出させてもらっていたんですけど、最近はもうレギュラー落ちるんじゃないかなというくらい悪かったです。今日も、もしだめだったら本当に落ちるんじゃないかなという感じでした。スパイクが中々決まらなかったです。(実戦では)自分の仕事をして、勝ち負けにこだわりました。色々と考えてプレーするようになりました。昨年は実際あまり動いてなかったので、今年になって色々考えるようになった感じです。(部内でのライバル)レフトで入っている川村。自分は高さがないですけど、あいつはあるんで。見習っています。試合では川村にどうしても最後に負担がかかってしまうので、負担を減らせたら勝ちっていうわけではないですけど、助けられたかなとおもいます。自分はセッターの負担にならないように、流れやつなぎの部分でサポートできるような選手になりたいです。(春の開幕に向けて)絶対勝ちたいのは順大、中大とかですね。順大は高校の時の先輩がいて、上でやっているので負けたくないというのがあります。中大は春と全カレのタイトルを獲っているので、阻止したいです。合宿で順大とは何度か対戦しましたが、もちろん強いですし、大きいです。明治にない部分なので、自分たちがどう高さを補っていけるかというのにかかっていると思います。(チーム方針)自分たちのリズムでいこうという感じです。個人的には大学バレーデビューの年でもあるので、何か自分の中でつかみたいです。今年を入れてあと三年あるので、四年生からもいいところを盗んで下にもつなげられるようにしたいです。自分はコートに出させてもらって、後輩たちは色々な作業をしてくれているから、下手な試合はできないなというのはあります」