西岡主将2位 好スタートを切る/全日本学生選抜大会

 規定記録をクリアした選手だけが出場できレベルの高い戦いが繰り広げられる今大会。西岡翔吾主将(政経4=洲本実)が2位入賞を果たすなど、これから始まるシーズンへ向け好スタートを切った。

◆4・18~19 第12回全日本学生選抜大会(埼玉県上尾市スポーツ総合センター)
▼69㎏級
 4位 小川
▼77㎏級
 吉川 棄権
▼94㎏級
 2位 西岡
▼+105㎏級
 6位 上野

 69㎏級に出場した小川翔大(政経4=能代工)はスナッチ117㎏、ジャーク145㎏のトータル262㎏で、3位に10㎏差をつけられ表彰台に上ることはできなかった。
 スナッチ1本目の113㎏を危なげなく挙げ切るも、2本目で「重心が前に取られてしまってどうにもできなかった」と失敗。その後立て直し3本目は成功させたものの「2本目失敗したことで次につなげられずもったいなかった」。さらにジャークでは、アップ中に痛めたという肘が影響し1本目のみの成功にとどまった。6本中3本という成功率に「話にならない」と肩を落とした。
 今後の目標として、スナッチ126㎏、ジャーク158㎏の明大記録を更新することを掲げた小川。「9月の東日本個人で出せるように」。ラストシーズンが始まる。

 77㎏級には約1年ぶりの大会出場となった吉川琢磨(政経4=明石南)が登場。6㎏減量して臨んだ今大会だったこともあり、スナッチの2本目で左足をつるアクシデントに見舞われた。強行出場した3本目も失敗し、続くジャークは棄権することとなった。診察によると肉離れで全治6週間という。「日本記録も狙えたかもしれなかった」という1年ぶりの大会は苦いものとなった。

 インカレの85㎏級から階級を一つ上げ94㎏級に出場した西岡。スナッチ130㎏、ジャーク165㎏のトータル295㎏で2位入賞を果たした。
 クリーン&ジャークではクリーンは「軽かった」と言うが、1本目で立ちくらみに襲われ、2本目では練習であまり取り組んでいなかったというジャークで失敗。後がなくなった3本目を何とか挙げ切ると、苦笑いを見せた。目標の175㎏に届かず、さらに「クリーンはこれだけ軽いのに」と悔しさの残る試技となった。
 部全体の弱点となっているパワー不足を解消するため、先頭に立ってスクワットやデットに積極的に取り組み、体づくりに励んできた。「自分が今回最低でも300㎏を取ってみんなに見せたかった」という言葉通りにはならなかったが、練習の成果は感じられた。「満足はいってないが、いいスタートは切れた」と、部を背中で引っ張り、目指すはインカレ上位入賞だ。さらに来月には、昨年初優勝を果たした全日本学生個人選手権が控える。「94㎏級でも優勝したい」と意気込みは十分。連覇に期待が懸かる。

 2日目に行われた+105㎏級には上野祐脩(政経2=東京学園)が出場。5本を取り高い成功率を収めたが、ハイレベルな選手の集まる大会で順位としては6位に終わった。「スナッチはよかった」と3本を危なげなく成功させ3本目で135㎏を上げると小さくガッツポーズも見せた。クリーン&ジャークの3本目は「勝負って感じでやったけれどまだまだ詰めが甘い」とクリーンで失敗。それでも全日本の規定を破り出場権を得るなど充実した内容となった。全日本ジュニア後は補助種目を主にし、増量に努めるなど体づくりを行ってきた。「パワーが続いた」とその成果も表れ手応えを得た様子だ。次の全日本学生個人選手権でも「もう一段階レベルの高い選手になりたい」と上を目指す。

 5月には全日本学生個人選手権(個人インカレ)が控える。部の目標であるインカレ上位入賞を果たすためにも、好成績を残し弾みをつけたい。