3戦3勝 いい形で5日間の実戦を終える/スプリングキャンプ

 3月20~24日の5日間にわたって開催されたスプリングキャンプ。関東、関西圏から14校が集い、変則ゲームを行った。六大学リーグ戦に出場していた明大は23、24日に登場。最終日のこの日は関西学大、日体大、神大と3試合を行い全勝した。

 各選手が持ち味を発揮した。実践経験を積むという目的で参加した今回のスプリングキャンプ。ケガ人を除き全選手が出場した。最終日となったこの日、好パフォーマンスを見せたのがルーキーの今川友哲(大阪桐蔭)。チーム内トップの195cmという高さをいかしゴール下で奮闘した。3試合を通して多くのオフェンスリバウンドを取り、得点につなげた。自身でもファウルをもらい、獲得したフリースローは9本。そのうち8本を沈めた。「リバウンドのことだけを考えて試合に臨んだ。(手応えは)最高だった」と今川。本人も納得のプレーで、実力の片鱗(へんりん)を見せた。
 宮本滉希(政経1=明成)の動きも目を見張った。宮本は今冬膝の手術を行い、復帰したばかり。この日は、六大学リーグ戦初日に比べると、リバウンドやパスをもらう動きにキレがあった。「徐々に昔の感覚を取り戻せてきている」と宮本。長谷川聖児ヘッドコーチも「いい動きをしていて、めどが立ってきた」と順調な回復ぶりを喜んだ。

 充実した5日間になった。六大学リーグ東大戦に始まり、5日間で10試合をこなした。新体制初の実戦ということもあり、試行錯誤しながらの戦いが続いた。「自分たちがやれることが少しずつできてきた。チームディフェンスもほんの少しだけど形になってきた」と長谷川ヘッドコーチは手応えを口にする。次に臨むのは4月12日から始まる京王電鉄杯。「やろうとしていることを少しでもステップアップさせることができれば」(長谷川ヘッドコーチ)と大会を位置付ける。この5日間で速攻など、新しいチームの方向性は見せた。次の大会までに、どこまでそれを発展させられるか注目だ。

[尾藤泰平]