新チーム好発進 100点ゲームで2連勝/東京六大学リーグ戦

 新体制の初陣を連勝で飾った。今年も明大和泉体育館で開催されている六大学リーグ戦。1日目となったこの日は東大・立大の格下2校と対戦し、ともに100点ゲームで快勝を収めた。スタッフ陣が替わり、新たに入学するルーキーも加わった新チームは上々のスタートを切った。

<東大戦>
 スターターは齋藤拓実(営1=桐光学園)、吉川治耀(情コミ1=京北)、秋葉真司(政経3=能代工業)、小谷拓哉(文2=育英)、吉本健人(法3=藤枝明誠)。

 力の差を見せつけた。立ち上がり、吉川の3Pシュートに始まり14点を連取し東大を圧倒する。オールコートディフェンスでミスを誘い、速攻でリズムをつくった。パスも良く回りフリーでのシュートシーンが多く、第1クオーターだけで5本の3Pシュートを決めた。ディフェンスもさえ、このクオーター終了時点で31―3と大量リード。余裕のできた明大は、選手を替えながら最後まで試合を支配し続け、最終スコア101―26で初戦をものにした。

<立大戦>
 スターターは黒田章吾(商2=九州学院)、黒崎海斗(営3=新潟商)、秋葉、三井啓史(政経2=札幌日大)、吉本。

 またも序盤で主導権を握った。初戦同様、この試合でも攻撃の中心は速攻。「自分の前が空いていたらどんどん打っていく」という長谷川聖児新ヘッドコーチの方針のもと、全員が積極に仕掛けた。黒田のフローターシュートや秋葉、吉本の3Pシュートで加点し第1クオーターを25―13で終える。第2、第3クオーターで一度は6点差まで詰め寄られたが、最終クオーター、吉本の5連続得点などで突き放し勝負を決めた。終わってみれば105―88の快勝。2試合続けての100点ゲームに「オフェンスはよくやっていた」と長谷川ヘッドコーチも満足感を示した。

 しかし「ボールマンに対するディフェンスは良かったけど、チームディフェンスはまだまだ」(吉本)と、東大と比べるとレベルが上がる立大のオフェンスに苦戦する場面も見られた。第2、第3クオーターではともに25点を決めたものの、それを上回る大量失点。ディフェンス面が今後に向けた、大きな課題となった。

 2試合を通じ、ルーキーたちも躍動した。中でもインパクトを残したのが森山修斗(瀬田工業)。唯一2試合ともに出場し、立大戦では4本の3Pシュートを含む15得点を記録した。「緊張したが、オフェンスでは結構やれたと思う」(森山)と大学で初めての試合となったが、手応えを感じたようだ。また、192cmの長身をいかし、リバウンドを取る場面も多く見られた。代替わりしてサイズが小さくなった明大において「高さ」の部分でも活躍が期待できそうだ。

 明日は法大、慶大と対戦する。ともにリーグ戦1部校であり、現在の力を試す上でもいい相手となる。連勝の勢いそのままに、明日の2試合も勝利を収めたいところだ。

[尾藤泰平]