中野が個人戦V 団体はベスト4に終わる/和道会全関東競技大会

2015.03.01
中野が個人戦V 団体はベスト4に終わる/和道会全関東競技大会
 明大が属する流派「和道会」の関東大会が行われた。新年最初の公式戦となった今大会で、中野力斗(法1=花咲徳栄)が個人戦を制覇。相手を圧倒する強さを見せつけた。一方で、昨年優勝した団体組手ではベスト4止まり。代替わりをしてから初の団体戦であったが、ほろ苦い船出となった。

 他を寄せ付けなかった。総勢59名がエントリーした大学生個人組手。明大からは5選手が出場し、中野が見事に優勝を果たした。決勝を含む全6試合全て相手を2ポイント差以上で退ける貫録勝ち。東海大・相馬との決勝では、2―2で迎えた終盤、中野の十八番である崩し技からの一本突きで勝負を決めた。いつも派手に喜ぶことはない中野だが、試合後にきゅっと拳を握りしめた。これで昨年11月の体重別選手権に続いて2つ目の個人タイトル獲得。「今年最初の大会で優勝できて良かった」(中野)と笑顔がはじけた。

 再び立大の前に沈んだ。団体組手では、前年度優勝校ということもありシードでの登場となった。連覇の期待が懸かったが、準決勝で立大に1―3と敗戦。悔しいベスト4に終わった。昨夏の和道会全国競技大会でも、同じく準決勝で立大に敗れ大会3連覇を逃しており、くしくも同じ形となってしまった。
 いい結果を収めることはできなかったが、下を向く様子はない。「自分たちのレベルが分かったと思う。まだこれから。この借りは六大で返す」(大隅愛斗・法3=日本航空)と4月に控える東京六大学大会でのリベンジを誓った。

 空手部では監督も変わり、4月にはルーキーも加入する。次期主将を任された大隅は「今年の目標は団体インカレ優勝」と力強く語る。この春休みには、地方ではなく校内で合宿を行う予定。まずは4月のリベンジへ、トレーニングを積んでいく。

[尾藤泰平]

<試合後のコメント>
大隅

「スタートの形としては優勝が一番良かったと思うけど、今の自分たちのレベルが分かったと思う。まだこれからなので、これからレベルアップしていきたい。(立教に)リベンジという気持ちはあった。またやられてしまったので、この借りは六大で返す。(自身の組手は)相手を見てしまうところがあったので、自分から攻められればいいかなという感じ。(新監督は)厳しいことを言う人だが、チーム全体でついていけるように頑張りたい。今年も去年のチームと変わらずにやる時はやるで、それ以外の時は仲良くいい状態でやれている。(主将は)監督や全キャプテン、副キャプテンの話し合いで決まった形だと思う。今回の和道はダメだったけど、今年は残りの大会すべてで去年以上の成績を残せるようにしていきたい。最終目標は団体インカレ優勝」

中野
「今年最初の大会で優勝できて良かった。特にという気持ちはなかったが、新チームになって団体でもしっかり結果を残せればいいなと思っていた。やるところはやる感じで今年も頑張りたい。(決勝で逆転されそうになったのは)体力切れ。最後の方は取られないように頑張った。準決勝から3分になったので疲れてしまっていた。これから後輩も入ってくるので、人として手本になれるようにと、先輩たちの力になれるように頑張る。今日の蹴り技はほとんど決まらなかった。出しただけ。調子悪い時は蹴ってばかりだから今日は調子が良かったかもしれない。相手が来たのを避けて突くのは苦手なほうの手でフェイントして違うほうで決めたいから。高校の時からやっている」