
牟田 自己新でチームトップも悔しさの残る17位/日本学生ハーフ
冷たい雨の降る悪天候のコンディションの中、8人がユニバーシアードの選考会も兼ねた日本学生ハーフマラソン選手権に出場した。チームトップでゴールしたのは牟田祐樹(農3=西武文理)。自己ベストを30秒近く更新したが納得の行くレースにすることはできなかった。末次慶太(理工1=西京)、齋田直輝(文3=伊賀白鳳)も自己ベストを更新し来期につながる大会となった。
先週の祐徳ロードレースのハーフ部門で優勝し波に乗る牟田はユニバーシアード出場を懸け今大会に挑んだ。序盤から先頭集団の後方に付け勝機をうかがうも17km付近で足が張り一時は集団から離された。なんとか粘り再度、集団に追いつくも、ラストスパートに対応できず、ユニバーシアードの選考基準である3位以内からは30秒遅れて17位でのフィニッシュとなった。自己ベストは更新したものの「何とも思えない」と肩を落とした。それでも牟田は前を向いている。今年の箱根駅伝では失意の8区区間13位。本番で結果を残せないことに葛藤し、一時は陸上をやる価値さえ悩むほどであった。最終学年を迎えるにあたって「明治に貢献したい」と関東インカレ、日本選手権で結果を残し駅伝での奮起を図る。
昨年は故障者が多い中で箱根駅伝を迎えた明大。今大会もエントリー17人中9人が欠場し未だ本調子ではない。それでも末次や齋田が自己ベストを更新し、西弘美駅伝監督も「合格」と一言。しかし「他の大学と比べると競り負けている」と手放しで満足することはできない。3月5日には新入生も入寮し明大競走部の新体制が始動する。トラックシーズンに向け飛躍を誓う。
[田中莉佳]
試合後のコメント
西弘美駅伝監督
「8人走って、牟田と末次、斉田は合格。ただ他の大学と比べると競り負けている。故障者の多い中8人がスタートラインに立てた。故障者が多くチームは足並みがそろっていない。新しく入ってくる1年生も含めてトラックシーズンは昨年みたいにいい記録を出してくれるといい」
齋田
「自分としては1分以上更新できたが最後出し切れたかと言ったらそうでもなくて、まだ行けたかなという感じ。(伸びた要因は)故障が少なくなったというのはある。だいたい3か月くらいで故障することが多かったが、今は4か月くらい練習を積めているのでそこから一歩一歩積み重ねでベストを更新できた(今後は)まだBチームの選手なので、まずはAチームに上がること。チームを引っ張っていけるような選手になれたらと思う」
牟田
「ユニバーシアードを狙いに行ったが、それが叶わず非常に残念。自己ベストだったがユニバーシアードが取れなかったので何とも思えない。箱根が駄目で最後の1年どうするか考えた。学生最後だから見返したい。明治に貢献したい。今まで本番で結果を残せていなくて、周りもそう思っている。見返してやろうという1年にしたい。まだまだ最後の踏ん張りが効かない。結果が結果なので悔しい。牟田はこの程度だって思っている人を見返したい。そのために大事なレースで結果を残していきたい。関東インカレ、日本選手権、確実に取っていきたい」
末次
「1時間3分台を狙っていたので、目標を達成できたことはよかったが、15kmまで先頭につけていて、そこから離されてしまったレース内容については反省が残る。故障が多いシーズンだったが、箱根に出られたことが自分にとっては大きくて、良い刺激になった。それで、箱根が終わってからの1、2月は故障もなく、良い練習を積むことができた。それがこの結果につながった。練習を継続すればさらに良い走りができると思う。トラックシーズンではこういった長い距離からスピードというところになって、練習も変わってくると思うので、しっかりスイッチを切り替えて、故障しないようにうまく対応していきたい。昨年は夏合宿までレースに出ることができずに、そういう意味ではチームに迷惑もかけてしまったので、4月からのトラックシーズンは最初から存在感を示していきたい」
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