クロスカントリーで西田が8位入賞、リレーに期待高まる/全日本学生選手権

2015.02.27
 3年ぶりの入賞を果たした。序盤から先頭集団を形成していた西田大地(政経3=おといねっぷ美術工芸)は一周目に転倒のアクシデントがあったが8位に入賞と健闘。ジャンプ競技に引き続きポイントを獲得した。

 西田の快挙に沸いた。ゴール直後、西田は疲れと達成感から膝に手を当てそのまま入賞の喜びをかみしめた。ゴール近くで応援していた明大の他競技の選手らも西田の好走を讃えた。今大会は1周5キロのコースを6周する、計30キロのレース。コース内の高低差が小さかった分、角度のついた下りのカーブを攻略できず転倒者が続出した。全員が一斉にスタートする厳しい条件の中、西田は開始早々から勝負に出た。「足の調子が心配だった」(西田)と万全の状態ではなかったものの、スタート直後から10位以内に食い込み先頭集団に食らいついた。1周目の途中カーブで転倒するアクシデントに見舞われながらも「すぐに順位を戻せた」と大きな後れを取ることなくレースを再開。先頭集団は終始ハイペースだったが、その後は大きなミスなく順調なレース運びを見せ、順位を落とすことなく8位でフィニッシュ。「あのペースでよく30キロついていけたなと思う。入賞を目指していたのでうれしい」(西田)と振り返る。ランナーのチーフを務めた三上も「自分がだめでも今日のように西田が結果を出してくれるとうれしい」と8位入賞を祝った。先に行われたジャンプに引き続きクロスカントリーでもポイントを獲得しチームに貢献した。
 
 クロスカントリー陣は最終日にリレーを控えている。「今回の速いペースに付いていけたことは自信になった」と西田。昨年、リレーは4位に終わり、表彰台まであと一歩及ばず悔しい思いをした。「今年も狙うのはもちろん表彰台の上」(西田)。ジャンプ競技以外でも明大の存在感を示す。

[荒井希和子]

<試合後のコメント>
三上

「今日はスタートで遅れた。中間スタートで前に上がっていくのがきつかった。前半先頭集団から離れて追い付けなかった。ただ、体調もばっちりで出せる力は全て出せたのですっきりしている。今年は早い段階で30キロフリーをやることがわかっていたので、持久走をしたり、腹筋中心の体幹強化をした。安定した走りができるようになったと感じている。今シーズンは12月末の学生チャンピオンが一番よく走れたと思う。大学ではあと1試合、自分が出るかわからないが2日のリレーが最後になる。リレーはチーム戦なので、みんなでベストな走りをしたい。また今年ランナーチーフを務めたので、自分がだめでも今日のように西田が結果を出してくれるとうれしい。リレーは3位以内を目指しているので、みんなベストを尽くせる状態でいたい。自分もそこに合わせて万全の状態にする」

山石
「1週目にコースから落ちてストックが折れてしまった。そこからストックを他の大学の人に借りて、最終的には曽根原のストックを借りてゴールまで行けた。最初に転んで乱れて追い付けなかったことが悔しい。ただ、ストックを貸してくれた他大の選手のおかげでゴールできたので感謝している。30キロフリーをメインでずっと練習してきた。力を最後まで出しきれただけに最初の失敗が悔しい。4年として結果で後輩に示したかったりもしたが、そこがどうこうではなく、他のところで見本となれるような行動をして明大スキー部を卒業したい。リレーは最近成績がいいので、昨年のようにいい成績を残したい。OBや応援団もいるので、そういう人のためにもがんばりたい」

西田
「(インカレ前までの調子は)あまり良くはなかった。足の調子が良くなくて今回も不安だったが、最後まで持ってくれたので助かった。今回のコースはアップダウンがあまり激しくなくて、登りというところは一か所二か所しかなかった。その代わりに下りのカーブがきつい部分が4か所ほどあった。そういうところが一斉スタートだと危なかった。スタートから良い位置には付けて、ずっとトップ10には入れたのでそのまま集団で最後まで行けた。一周目のカーブで転んだ時は順位が落ちて危なかったが、そこからすぐ順位も戻せたので問題はなかった。あと、ラスト1キロのところで2部の選手が転んでいて、そこは避けられたが少し危なかった。修正点としては今回はペースが速かったので、後ろにつけていたが、前に出たりしていろいろできることはあったかなと思う。逆によかったのはあのペースでよく30キロついていけたなというところ。入賞を目指していたので、入賞できたことはまずうれしい。だけどラスト3キロまでは8位の集団でいて、のぼりで前の4人と離れてしまった。そこでもうちょっとがんばれたら順位も上だった。悔しいが、全体としては入賞という目標ができたので満足している。リレーは去年4位で悔しい思いをしている。今年も狙うのはもちろん表彰台の上」

島田
「今日は下りで足をとられて谷に落ちてしまった。調子よく順調にきていたのですが。今年は一年間30キロのために走り込みをしたりした。30キロへ向けた練習をした。今月の23日の国体のリレーではいい走りができていた。インカレ競技はまだ残りがあるので、今日のことはできるだけ切り替えたい」

渋井洋佑(文2=北村山)
「結果に対しては悔しいという気待ち。20番以内に入りたかったが、僕の単純な力不足だった。練習での調子は悪くなかったのでいけるかと思ったが、だめだった。スタート方法にも経験不足が出てしまった。今日は先頭と離された時に焦ってしまったので、これからはそこをしっかり板に乗って焦らずいきたい。今シーズンは残り2試合。最後に全日本があるので、速い人たちに挑戦する気持ちでレベルアップしていきたい」

渡辺瑛仁(政経1=中野立志館)
「満足できる結果ではなかった。今日の目標は10番以内に食い込むことだった。マススタートも得意な方なので。今日は3、4週目で焦ってペースをあげてしまったのが最後に響いた。調子は上がってきていたのでそれだけに悔しい。今後はペース配分を考えてしっかり走りたい。自分の体力を知った上でやることが大切になってくる。1日には得意なスプリントがあるので優勝目指してがんばりたい」