
粘りの走りで小林が3位入賞! 総合王者争いは最終局面へ/埼玉クリテリウム
奇襲にも慌てなかった。12戦から15戦までが同じコースで行われた行田ラウンドだったが、今回はエントリー人数と交通規制の関係で今までの10周から7周にコースが短縮された。スタート直後からスピード感あふれるレースが展開されると、1周目から岡本(日大)、荒井(法大)の2人での逃げが形成される。そのままメーン集団を引き離し続け独走状態に。2人が高ポイントを獲得しても年間王者争いにそれほど影響が無いと判断した小林は「しっかりと3位を狙っていこうと切り替えて走った」と冷静にレースを運び、ゴールスプリントに勝負を持ち込んだ。あらゆるレース展開に適応するメンタルも小林の好調を支えている。
年間王者に逆王手をかけた。小林は13戦、14戦と連勝し、今回も3位に入った。総合1位を走り続けていた相本とのポイント差をついに12ポイントまで縮めた。最終戦・神宮外苑クリテリウムでは獲得ポイントが通常の倍となるため、逆転は十分に可能だ。昨年はルーキーながらも年間5位に輝いた小林。「次はお前だとずっと言われていた」(小林)と西沢倭義(平26農卒)、前主将金井誠人(法4=日大豊山)に続く明大からの3年連続年間王者に期待が懸かる。今年度最後のレースに向け小林は「最後の走りなので守りの走りをしてもつまらない」と攻めのレースでの逆転優勝を誓う。
[鈴木拓也]
試合後のコメント
鈴木快
「(レースプランは)完走することだった。(小林について)相本が今回驚くくらいの付き位置を終始キープしていた。うまくやられた感じがした。自分が無理に入ってもよかったが落車する危険があるからやめた。相本をマークしながら走ったが、引退して練習不足があって相本をずっとマークする余裕もなかった。(今日走ってみて)小林の脚にはなれなかったことは残念だったが、目標の完走はできて良かった」
小林
「行田の4戦のうち初戦は出られなくて2、3戦で勝ったので今日も優勝を狙っていたが日大の強力な1年生が出てきて序盤に逃げが決まってしまった。でもスプリントでは集団で1位を取れたので結果的には良かったと思う。(連続優勝から今回も優勝を狙っていたと思うが)メンバー的にも絶対逃げが決まると思っていた。乗れたら良かったが乗れなかったので2人逃げてしまったので3位しか残っていなかった。そこでしっかりと3位狙っていこうと途中から切り替えて走った。(スプリント掛けたのは)自分が勝てるなと思った100m前くらいからもがき始めた。そこは負ける気もせずいかに相本さんを引き離すかということだったので思ったより離れなかったので悔しかった。(いつくらいから年間王者を狙い始めたか)2年間やっていたので次はお前だとずっと言われていた。初戦からは狙っていたが、初戦もメカトラブルで最下位だったので幸先悪いなと思いながら、全戦出れば3位くらいには入れるので頑張ってレース出て点稼ごうという考えだった。いつの間にか順位が上がっていたので総合優勝が見えてきたのが京都のレースくらい。狙っていたがそこから現実的になってきたなと思い始めた。(神宮ではどんな走りをしたいか)最後の走りなので守りの走りをしてもつまらない。神宮は勝った方が総合を取ると思うので絶対に負けられない」
曽我
「(クラス2デビュー戦となったが)クラス3とスピードが違いすぎて、こんなにきついものだとは思ってなかった。(今日のレースの目標は)一応完走だったので、最低限の目標は達成できたと思うが、最後まで集団に残ってゴールスプリントに参加したかった。(レース展開は)最初の5周くらいまではずっと前の方にいて、徐々に他の選手がアタックを掛け始めたら自分は後ろの方になってしまった。立ち上がりが自分は弱いので、それで最後ちぎれてしまった感じ。次も神宮があるのでせめて完走はしないといけなかった。でも今のままじゃ神宮は今日の倍の距離になるのでこのままではいけないと思った。(具体的に必要になるのは)心肺だと思う。肺のトレーニングを全然やっていなかったので、それを中心にやっていけばある程度は持つかなと思う。(今日のコンディションは)良かったと思う。ただロードに乗る機会があまりなかった。それなりには走れたと思う。最後ちぎれてしまったのは練習不足だと思う。今日でまた気持ちが変わったので、神宮までもう少し乗っていきたいと思う。(小林が年間王者に近づいているが)神宮でも少しでもサポートできればいいなと思う」
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