澁田・西脇組が3位 優勝逃すも実力見せる/関東学生新進選手権

2015.02.23
 大会規定により上位選手には制限がかかるこの大会。男子ダブルスに第1シードで出場した澁田大樹(商2=鳳凰)・西脇一樹(国際2=松商学園)組は3位となり存在感を示したが、狙っていた優勝には届かなかった。女子はシングルス、ダブルスともに2回戦敗退が最高と、不本意な結果に終わった。

 悔いの残る3位となった。準々決勝までは全てストレート勝ちと、第1シードの実力を見せつけた澁田・西脇組。準決勝の第1セットも序盤は息の合ったプレーで積極的に攻め、順調に点を重ねて4―2とリードした。しかし「ミスをして流れを渡した」(西脇)。主導権を相手に譲り、その後は1セットも獲ることが出来ず。逆転を許して第1セットを4―6で落とした。第2セットでも一度失った主導権を握り返すことが出来なかった。ミスが続き1-6といいところなく敗れ、ストレート負けを喫した。

 昨年のこの大会でシングルス3位となった諱五貴(商2=松商学園)は、深田颯平(国際3=大分舞鶴)とダブルスに出場。2年連続で同じペアでの出場となり、昨年2回戦敗退の雪辱を期した。順調に勝ち進んだが、準々決勝で第3シードの杉本・長田組(法大)に敗れた。男子シングルスでは切詰魁(政経2=高松北)がベスト8となった。3回戦では第4シードの及川(日大)を破る健闘を見せた。

 5月には関東学生トーナメント大会が控え、予選は4月からスタートする。今大会の制限者も出場し、さらにインカレ出場権もかかるため、今大会以上の高いレベルでの戦いが予想される。今大会で得た課題と収穫をばねに、上位進出を狙う。

[島村昭二]

澁田
「勝ちたい試合でしたが、ペアでどうポイントを取るかとかを話さなければいけないところを、そうすることができずに、ずるずるとポイントを取られてしまいました。西脇が相手のペースになっているということをずっと言っていて、西脇が焦っているところを僕がどうにかしなければいけなかったと思います。自分はそれほど感じていなかったのですが、終わってから考えてみると、深く考えなかった方が良かったのかなとも思いますが。3位には満足していないし、してはいけないと思います。ただ、制限の選手と同じポイントは取れたので、それが唯一の救いかなと思います。今大会で、春関で勝つイメージは湧きました。あと1カ月で始まりますし、春関の結果がリーグ戦の相手のプレッシャーにもなったりするので、シングルス、ダブルスともベスト8までいって、インカレ出場も決めたいと思います」

西脇
「不甲斐なくて悔しいです。流れを引き寄せられるときに、こっちが勝手にミスして流れを渡してしまっていた。第2セットもその流れでいってしまったから、もっとうまくできたところもあったと思います。第1セットも3―0の時点でこっちが集中してやることやっていれば良かったけれど、そこが駄目でした。そんな中で打開策として、間を置いたりしようと話していたのですが、こっちが連続でポイントが取れずに向こうがゲームを奪っていくのが多かったです。今回あんまり調子は良くなかったですが、第1シードとしてやりやすかったです。今回は上位20人の制限者がベスト4と同じポイントを得られるから、ノルマは達成できた。僕の場合はボレーを練習しないといけないけど、今は強く打つ練習をしています。春関までにサーブなんかはエースを狙わなくても相手をはじき飛ばせるような球を打ち続ける技術をものにしたいです。最近はジムで体を鍛えていて、連日の試合に対応できるようにトレーニングしています。今日はボレーなどの課題も出てきたので、全体的な底上げが今回必要だと分かりました」