野田が明大新記録で堂々の5位入賞/日本選手権男子・女子20km競歩

2015.02.16
野田が明大新記録で堂々の5位入賞/日本選手権男子・女子20km競歩
 13年ぶり明大記録を塗り替えた! 8月の北京で行われる世界陸上の選考会も兼ねる競歩の日本選手権に明大からは4人が出場。日本記録が更新されるハイレベルなレースの中で野田明宏(商1=清風)が明大記録を1分以上更新する1時間20分59秒の5位でゴール。目標であった入賞を決めるとともに7月韓国で開催される大学生のオリンピック、ユニバーシアード出場の選考に向けて好アピールを見せた。

 序盤は11人の先頭集団でスローペースに展開された。7km付近で高橋(岩手大)、鈴木(富士通)、藤澤(ALSOK)の3人が突如ペースアップし先頭集団を抜け出すも野田はスピードに対応できず。それでも第2集団で「仕掛けるというより着実に前を追った」と粘りの歩みを見せ順位を落とすことなく6番目にゴール。藤澤の失格で順位が繰り上がり5位入賞となった。1時間20分59秒は明大記録を1分以上更新する大記録だ。この記録はユニバーシアード日本代表の選考にも加味され「ほぼ決まり」と吉澤永一コーチも太鼓判を押す。「世界で戦いたい」(野田)と夢の舞台に向けまた一歩前進した。

 元旦競歩で失格となった塩島亮太(法3=豊科)含め4人全員が20kmを完歩した。「1人だけが強い明治じゃなく全員が強い明治にしていきたい」と塩島。人数が少ない競歩ブロックだが全員で高め合い練習に励む。次は3月にユニバーシアードの選考会も兼ねる日本学生20km競歩選手権出場を控える。野田の優勝争いはもちろんだが全員の記録に注目が集まる。

[田中莉佳]

試合後のコメント
高橋拓也(法3=西条農業)

「(コンディションは)練習は積めていたが、体調不良で20日くらい何も練習できなくて、それで今日後半粘れなかった。元旦競歩以降に気管支炎になってしまって全然練習できていなかった。さらにその後にテスト期間があってあまり練習できなかった。最初の方は自分の決めていたペースからプラスマイナス5秒くらいでいけたが、10キロ過ぎの中盤から後半にかけて粘れなかった。やっぱり後半まで粘れる足ができていなかった。これから休みに入って競技に充てられる時間も増える。今回のような結果にならないように考えながら練習をしていきたい」

塩島
「1月に失格したので今回は歩き切るのと、来月の能美(日本学生20km競歩選手権)に向けて結果を出すための大会だった。だが自己ベストを大幅に下回る結果で、自分の勝負弱さに気づく大会となってしまった。野田を筆頭に上を目指そうという雰囲気。1人だけが強い明治じゃなく全員が強い明治にしていきたい。そのためにはまずは能美で入賞する。全力を結果に残したい」

野田
「強い人ばかりなので最初から付いていくことだけを考えていた。(7kmを過ぎて先頭から離れたが)あそこはスピードに対応できなかった。別格の選手だと思った。現時点の力では及ばない。(後半は)しかけるというより着実に前を追った。明大新を更新できてうれしい。だが上には上がいたのでこれからも上目指して頑張らないといけない。これからももっと練習して次の試合でも勝てるように頑張る。ユニバーシアード日本代表になった世界で戦いたい」

山口壱平(農1=東京実業)
「最初からついていけなくて、あとはただペースが落ちてく最悪なレースだった。(原因は)少し前半力んで入ってしまってそれが後半に影響が出てしまった。ただ現段階でここが原因というのは特定できない。力不足。1時間23分台を出したかった。能美ではもう一回23分台を出したいという気持ちで頑張る」